2019/08/26 中華リケーブル一覧をセール価格で更新しました。

[レビュー] KZ ZSN Pro (2) おすすめイヤーピース編

KZ ZSN Proのレビュー第2回はおすすめイヤーピース編です。

KZ ZSN Proと市販の汎用イヤーピースの画像
音を締めるタイプが合いそうです。

人間の耳の形状はそれだけで個人を識別することができるほど千差万別です。私が良いと思ったイヤーピースが必ず皆さんの耳の形状に合うとは限りません。その点だけはご了承ください。

音の基準は付属のKZ溝入りイヤーピースです。箱出し時点で装着されている溝のないイヤーピースの方ではありませんのでご注意ください。ZSN Proでは私は片耳Lサイズ片耳Mサイズなため溝なしの方はサイズがないため使っていません。ケーブルは付属ケーブルです。

シリコン

audio-technica SOLID BASS(ホワイトレッド)

audio-technica SOLID BASS(Amazon/楽天市場)はその名の通り低音域が締まる傾向があります。XSは約10mm、Sは約11mm、Mは約12mm、Lは約13mmです。今回おすすめするのはホワイトレッドです。※既に生産終了しているため市場在庫限りです。

  • 高音の主張がわずかに強まる
  • 低音のアタック感がわずかに強まる
  • 音の広がりが少し抑えられる
  • 付属品より低音域がタイト

高音の主張と低音のアタック感が音量的にそれぞれ少しずつ強まります。音の輪郭はシャープになるのではなく、元々の柔らかさのまま少しはっきりする感じです。

音の広がりがやや抑えられるため音の距離感相応の音場感に感じられます。音の響きや広がりで音場の広さを感じている人は狭まったと感じる可能性がありそうです。逆に、響きによって音の距離感に不自然な凹凸を感じていたなら是正されます。

後述する色違いのブラックレッドはこのホワイトレッドよりも高音の主張が強まるので、しっかり高音を出したいならブラックレッドの方がおすすめです。

audio-technica SOLID BASS(ブラックレッド)

ひとつ上で紹介したSOLID BASSホワイトレッドの色違いです。※既に生産終了しているため市場在庫限りです。

  • 高音の主張が強まる
  • 低音のアタック感がわずかに強まる
  • 付属品より低音域がタイト

基本的には上で紹介した色違いのクリアレッドと同じ傾向ですが、ブラックの方が高音の主張が強めです。また、ブラックレッドの方がわずかに傘が固いためか音の広がりがクリアレッドよりも残ります。

高音の主張以外ではブラックの方がより付属イヤーピースに近い聞こえ方なので、高音の主張を強めることとタイトさだけを求めるならこちらのブラックレッド、音場感が少し狭まっても良いのでバランスを整えたいならクリアレッドが良さそうです。

audio-technica SOLID BASS(2018/ブラック)

SOLID BASSには2種類があります。1種類は前述した赤い軸のER-CK50(Amazon/楽天市場)、もうひとつは2018年以降のモデル用として販売されている軸と傘が一体成型になったER-CKS50(Amazon/楽天市場)です。ここで紹介するのは2018年以降モデル用のER-CKS50(Amazon/楽天市場)です。XSは10mm、Sは11mm、Mは12mm、Lは13mmです。

  • 高音の主張が少し強まる
  • 音の広がりが少し抑えられる
  • 付属品より低音域がタイト

型違いのSOLID BASS(ホワイトレッドとブラックレッド)より軸が固いのでより低音がしっかりして、タイトかつアタック感は音量的に少し強まります。

音の広がりは型違いのSOLID BASSのホワイトレッドとブラックレッドの間くらいです。音の広がりや響きで音場の広さを感じている人には少し狭まって感じられるかもしれませんが高音の主張の程度と低音域のタイトさとのバランスが良く、紹介するイヤーピースの中ではおすすめ度高めです。

ちなみにこのイヤーピースにも色違いのベージュとレッドがあります。ブラックの方が微妙に高音の主張強め、タイト、低音のアタック感強めで、ベージュよりわずかにメリハリが効いています。個人的にはベージュはアタック感が物足りないのでブラック推しです。レッドは持っていないので違いは分かりません。

Sedna Earfit Light

AZLA SednaEarfit Light(Amazon/Yahoo!ショッピング/楽天市場)はAZLA SednaEarfitのシリコンを薄くしたイヤーピースです。傘も軸も既存版より弾性のある柔らかいシリコンで、高音が良く出ます。音の広がりは既存版の方がややタイト。高さがあるのでノズルからの距離を稼ぎたい時にも良いです。SSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

  • 全体的に音が少し離れる
  • 高音の主張が強まる
  • 低音のアタック感が音量的に少し強まる
  • 付属品よりも少しタイトで明瞭
  • 低音寄りに聞こえる楽曲が増える

高さがある分だけ物理的にノズルからの距離が取れるからか、音が少し離れます。音場感は変わらずそのまま離れたような音になるので、付属イヤーピースから切り替えた直後は一瞬違和感を感じますがすぐに慣れます。

高音はピークが少し高まったような強まり方で、付属イヤーピースで感じるスネアの高音不足が解消します。この変化による刺さりなどは生じません。

低音域の膨らみが改善して全体的に少しタイトになり、明瞭さが向上します。低音のアタック感が音量的にやや強まったように感じます。

高音と低音の主張が強まることでドンシャリ感も強まります。相対的に中音域が凹み気味に感じられることがあり、音が離れたことも合わさって楽曲によってはコーラスなどがかなり弱まるようです。また、高音の主張は強まるものの高音域全体の音量が大きくなるわけではなく、しかし低音域は全体的に強化される印象なので低音寄りに聞こえる楽曲が増えます。

AZLA Sedna Earfit

AZLA SednaEarfitは開口部が広く軸が固めなドーム型のシリコン製イヤーピースです。背は低いですが軸が少し長くなっているので音の出口から距離を取ることができます。SSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

  • 全体的に音が少し離れる
  • 高音の主張が強まる
  • 低音のアタック感が音量的に少し強まる
  • 付属品よりタイトで明瞭
  • 低音寄りに聞こえる楽曲が増える

基本的な傾向はLightと同じですがLightの方が高音のピークが高く低音が野太い印象で中音域がより凹んでいるような気がします。こちらの方がタイトで明瞭なこともありメリハリが強まっていると感じます。

ちなみにこのイヤーピースはイヤホンによっては中音域があっさりすることがありますが、ZSN Proではあまり気になりませんでした。

JVC スパイラルドット++

JVCスパイラルドット++スパイラルドットの上位モデルです。無印スパイラルドットよりもシリコンがモチモチと柔らかいためか反響が抑えぎみになっています。XSは10mm、MSは11mm、Mは12mm、MLは13mm、Lは14mmです。

  • 高音の主張がやや強まる
  • 中音域の音の広がりが強化

高音の主張がやや強まり低音の膨らみが改善、中音域にやや広がりが感じられます。低音域は付属イヤーピースよりはタイトで明瞭ですがすごく締まるわけではないので、タイトさを優先したいのなら他のイヤーピースの方が良いかもしれません。

ちなみに++ではない方のSpiral Dotは++よりも若干もやっとするのでどちらか一方を選ぶなら++の方がバランスが良いように感じます。

final Eタイプ(ブラック)

final Eタイプは2019年3月28日にリニューアル(ケースと軸が追加)されており、Amazonでは旧タイプ完売後新タイプが入っている色と未入荷のままの色があるようです。eイヤホンでは確実に新タイプを購入できます。なおイヤーピース自体は同じように見えます。

final Eタイプは色違いが数種類ありますが傘と軸のシリコンの固さが一部異なるので音も多少異なります。SSは約10mm、Sは約11mm、Mは約11.7mm、Lは約12.7mm、LLは約13.3mmです。

  • 高音の主張がわずかに弱まる
  • ボーカルのドライ感がなくなる
  • 中低音域が濃くなる

高音の主張がわずかに弱まるためきらびやかさは衰え中低音域が濃くなり、全体的にバランスが低音域に寄ります。また、ボーカルによってたまに感じられるドライ感を感じなくなります。

ボーカル曲中心に聞く人でドライ感が嫌いなら悪くないのでは。ちなみに軸の素材が異なるクリアではこの変化はさほどないので色はクリア以外がおすすめです。低音の濃さはブラック>その他色付き>クリアレッド>クリアです。

radius DEEP MOUNT

radius DEEP MOUNTは先端が膨らんだ形状をしています。耳の入口をしっかり塞ぎ、低音への影響が出やすいイヤーピースです。XSは10mm、Sは11.5mm、Mは12mm、Lは13.2mmです。

  • 低音域が強まる
  • 低音のどっしり感が強まる
  • 中低音域の伸びが増す

DEEP MOUNTは低音強化型のイヤーピースですが思ったほどドンドンにはならず、高音も十分出るので低音好きならアリだと思います。

低音域の伸びが増すわりに付属イヤーピースほど膨らみません。しかしさほどタイトにもならず音場感などの変化も小さいので、付属溝入りイヤーピースのバランスが気に入っていて輪郭の緩さも気になっておらず、しかし低音だけもうちょっと強くしたいというニーズに合うと思います。

ROOM28

ROOM28は安価で入り数も多いイヤーピースです。ホワイト、ブラック、クリアがありますがクリアしか持っていないので今回紹介するのもクリアです。

  • 高音の主張がやや衰える
  • 低音が濃くどっしりする
  • 全体的なバランスが中低音に寄る

一聴してすぐに感じるレベルでバランスが中低音に寄ります。高音のきらびやかさはかなり衰えるもののすっかり不足するわけでもなくボーカルにドライ感も出なくなり、バランスは悪くないので思い切り低音に振りたいならアリではないかと思います。

ウレタン

misodiko M410S

misodiko M410Sは表面がビニールコーティングされたウレタンフォーム素材のイヤーピースです。コーティングのおかげで高音の減衰が少なく、響きが吸収されにくく、なかなか優秀です。難点は指で潰した状態をキープしないため耳に無理やり突っ込む必要があることです。Sは11.2mm、Mは13.0mm、Lは14.0mmです。

  • 高音の減衰はさほどない
  • 音の広がりが抑えられる
  • 低音がタイトになる

所有しているウレタンイヤーピースの中で一番高音の減衰と低音の抜けが少ないイヤーピースです。基本的にはZSN Proにはシリコンのイヤーピースがおすすめですが、ウレタンの方が好みならこのイヤーピースがおすすめです。

まとめ

低音の膨らみが出ると音がぼやけてしまうため付属イヤーピースと同等もしくはタイトにするイヤーピース中心のおすすめになりました。安価なイヤーピースはシリコンが価格なりなことが多いため響きすぎたりして、結果的に有名所のイヤーピースが多くなりました。

一通り試してみると付属の溝入りイヤーピースも変更必須!とまで相性は悪くありません。実はこのイヤーピースは以前のKZイヤホンに付属していた物からシリコンの質が良くなっており柔らかく変更されています。そのため以前の溝入りイヤーピースが気に入らず即変更していたと言う人も変更前に一度試してみるのが良いと思います。