Power Delivery対応充電器でiPad Pro 12.9(2015)に急速充電

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iPad Proの充電時間の長さに我慢できなくなり急速充電器を買うことにしました。

充電器の仕様

iPad Proを急速充電するにはPower Delivery(PD)に対応した充電器とUSBケーブルが必要です。

新たなUSBの動作モードに、USB Power Delivery (以降 USB PD)と呼ばれる規格が策定されました。USB PDは、第1に最大100Wまでの電力を供給することが可能になったことがあげられます。

たとえば、USB 3.1 Gen1(USB3.0)ポートは、5V・900mA(4.5W)までの電力供給が可能でしたが、USB PDに対応した機器では、そのおよそ22倍にあたる最大20V・5A(100W)まで、電力が供給できるように強化されました。

充電器のワット数が大きければ良いというものではないんですね。

Apple純正の充電器は高い(29Wは5,200円!)のでサードパーティ製のものにすることに。iPad Proを買った時には種類が少なかったので見合わせてみましたが、その後多くの充電器が出ています。

しかしiPad Pro12.9(2015)では急速充電できなかったというレビューもちらほら。電気関係の仕様に詳しくないなりに調べたりして決めたのはこちら。

RAVPower USB-C充電器 Power Delivery 60W 5ポート RP-PC059

Ankerの充電器(Power Port+ 5)も候補に入れていたのですが、以前とは仕様が変わった(そしてそれを商品ページに記載していない)ということでレビューが混在しているため避けました。

iPad Pro12.9(2015)をUSB-C接続で充電

ばっちり15V29Wで充電できた!

充電チェッカーを介してRP-PC059とiPad Pro12.9(2015)をApple純正のLightning – USB-Cケーブルで接続し、数秒待つと表示が5Vから15Vに変わりました。ワット数も29W出ています。

iPad Pro12.9(2015)をRP-PC059のPowerDelivery(15V29W)で充電中の画像
15V29Wで充電中!

動作確認のためiPad Pro12.9のバッテリー50%から充電してみたところ、15V/1.5~1.9A 29Wで充電し、60分で90%まで進みました。単純に計算すると満充電までは2.5時間です。付属充電器では5時間以上かかるので、確かに急速充電できてます。

RP-PC059を使用して5Vと15Vで充電した時の充電時間をバッテリー0%から計測してみました。

iPad Pro12.9(2015)をRP-PC059で充電した時のグラフ
iPad Pro12.9(2015)の充電状況グラフ

PDの5V充電に注意

通常5時間かかる5Vの充電が4時間台なのはちょっと理由がありまして…。1回目にバッテリー0%から充電したら5Vしか出なかったんですよね。どうなるかそのまま測ってみたらこのような結果になりました。純正は5V/2.4Aなのに対しPDの5Vは3Aだからかと。

5V充電になってしまったことについては何度か試して、どうもiPad Pro12.9(2015)の電源が切れるまでバッテリーが減る(iPad Proの電源がOFFになる)と、充電ケーブル接続 5Vで充電開始 → iPad起動 → 5Vで充電開始してそのまま5Vで充電、という状態になっているようでした。

iPadが起動して充電再開したのを確認できたら一旦ケーブルを抜き、再度接続して少し待つと15Vを表示しました。ケーブルを接続したタイミングにだけ機器の判別が行われるみたいですね。ぎりぎりまで使って充電する場合は注意が必要です。

5V充電になってしまうのを回避するには以下の手順を取ります。

  1. 一旦iPadが起動するまで充電
  2. iPadが起動しきってからiPad側のケーブルを抜く
  3. 再度iPadにケーブルを刺す
  4. 5Vで充電開始されるが少しすると15Vに切り替わる

15Vで充電されているか確認するのが面倒なので、私は常に充電チェッカーを使うことにしました。

私が購入したチェッカーはPower Deliveryでも問題なくチェックできているようでした。なおUSB-Cでは充電器にチェッカーをつないだだけでは表示されません。ケーブルをつないで初めて動作します。

15V29Wで充電されていれば50~60%までは毎分1%弱のペースでがんがん充電して行きますので、充電チェッカーを使わず0%から充電する場合は、数分充電して充電速度を確認すると良いかもしれません。

最終的に以下が確認できました。

  • 端末を接続するまで電流は流れない
  • 過充電防止されている(満充電後は徐々に通電量が落ちる)
  • iPad Pro12.9(2015)を15V29W急速充電できた

過充電防止機能は付いているようですが、最初に届いたものは不良品だったようで100%に達しても高速充電のペースでガンガン充電し続けていました。販売店に問い合わせたところ交換品を送ってくれたので再度チェックし、今度は徐々に電流値が減っていくことを確認できました。しかし完全に0%にならない…というか挿しっぱなしだとバッテリーが減ると充電してしまうのでやはり早めに抜くのが良いのでしょう。

AndroidタブレットをUSB-A接続で充電

以下を確認できました。AndroidタブレットはNexus7(2012)とKindle Fire HDX7です。

  • 端末を接続するまで電流は流れない
  • 全ポートで急速充電可能
  • 過充電防止されている(満充電後は徐々に通電量が落ちて最後は0Aになる)

まとめ

期待通り15V29Wの充電ができました!満足!

充電ケーブルについては仕様の問題があるようですのでApple純正でないとPD急速充電できない可能性があります。下手にチャレンジしてサードパーティ製のケーブルを買うより純正の購入をおすすめします。購入時はAppleStoreで確実なものを買った方が良いですよ。

RAVPower USB-C充電器 Power Delivery 60W 5ポート RP-PC059