「 2019-07-16 」一覧

[レビュー] Yinyoo TOPAZ (3) おすすめイヤーピース編 YYX4829版

Yinyoo TOPAZのレビュー第3回はおすすめイヤーピース編です。第2回との違いは使用ケーブルがYYX4829なことです。TOPAZを買った人の中にはYinyoo TOPAZ用アップグレードケーブルのYYX4829(Amazon/AliExpress)を買った人も多いのではないかと思うので、おすすめイヤーピースも選んでみました。

Yinyoo TOPAZとYYX4829の組み合わせとイヤーピースの画像
TOPAZと相性の良いアップグレードケーブルYYX4829

使用ケーブルはYYX4829、音の基準はブラックの付属イヤーピース(以下、付属ブラック)です。付属ブラックで感じることのある中音域のくもりが同等以上に改善すること、付属ブラック以上の高音不足を感じないことを主な基準で選んでいます。

TOPAZは金属ステムが滑りやすく一部イヤーピースはすぐ外れてしまいます。また、TOPAZのqdcの根本はややグラつきがあることとqdc自体がケーブル根本への負荷に弱めなため、イヤーピース交換の際にはケーブルの根本を押さないように注意してください。イヤホンへのダメージになることがあります。

人間の耳の形状はそれだけで個人を識別することができるほど千差万別です。私が良いと思ったイヤーピースが必ず皆さんの耳の形状に合うとは限りません。その点はご了承ください。

公開済みレビュー記事は以下からどうぞ。

YYX4829+付属ブラックの音の傾向

YYX4829と付属ブラックの組み合わせの音の傾向は概ね以下の通りです。

  • 付属ケーブルよりも高音の主張がやや強い
  • 付属ケーブルよりも低音のアタック感が音量的に弱い
  • 付属ケーブルよりも低音のどっしり感が弱い
  • 付属ケーブルで感じることのある中音域のくもりが少ない

付属ケーブルのおすすめイヤーピースが少なくなった原因は、相性の悪いイヤーピースで感じる中音域のくもりと低音の多い楽曲のこもりだったので、YYX4829ではそれが少ない分だけおすすめが多くなりました。

シリコン

AET07

AET07は開口部が広めなイヤーピースです。以前は型番AET07aで販売されていましたがパッケージ変更で現在はAET07(Amazon/楽天市場)になっています。Sは11mm、M-は12mm、Mは13mm、Lは14mmです。

  • 付属ブラックより音の輪郭がくっきりめ
  • 中音域が音量的にやや大きくなり近づく
  • 低音のアタック感が音量的にわずかに弱い
  • 音場の立体感が若干劣る

高音の主張はわずかに強く低音のアタック感は音量的にわずかに弱めです。中音域が少し出てくるようでボーカルが近づき、若干音場の立体感が付属ブラックに劣ります。

中音域の音場の広さを犠牲にしても中音域を音量的に大きくしてボーカルを近づけたい人におすすめです。

AZLA SednaEarfit

AZLA SednaEarfit(Amazon)は開口部が広く軸が固めなドーム型のシリコン製イヤーピースです。背は低いですが軸が少し長くなっているので音の出口から距離を取ることができます。SSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

  • 高音の主張が強まる
  • 中音域の情報量と解像度向上
  • 低音のアタック感がごくわずかに弱まる

高音の主張が強まり、付属ブラックでやや不足気味だったスネアドラムの高音成分がだいぶ出てきます。締まり具合は付属ブラックに近いです。付属ブラックは低音のアタック感が音量的に強めなので比較するとごくわずかに弱まっているようです。

低音のアタック感の弱まりが許容できるならバランス良く音質向上していると思います。

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light(Amazon/Yahoo!ショッピング/楽天市場)はAZLA SednaEarfitのシリコンを薄くしたイヤーピースです。傘も軸も既存版より弾性のある柔らかいシリコンで、高音が良く出ます。音の広がりは既存版の方がややタイト。高さがあるのでノズルからの距離を稼ぎたい時にも良いです。SSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

  • 高音の主張が強まる
  • 高音の解像度向上
  • 低音のアタック感がごくわずかに弱まる

おすすめする中で最も高音を出してくれるイヤーピースです。解像度も向上しています。低音のアタック感がごくわずかに付属ブラックより弱いですがそれ以外に衰える点はあまりないと思います。

低音のアタック感の弱まりが許容できるならバランス良く音質向上していると思います。高音がもっと欲しい人におすすめです。

A-Focus ハイブリッドイヤーピース

A-Focus ハイブリッドイヤーピース安価ですが相性が合えばなかなか使えるイヤーピースです。最近色違いが増えていますが私が使っているのは傘がクリアで軸がオレンジのものです。Sは11mm、Mは12mm、Lは13mmです。

  • 高音の主張がやや強まる
  • 中音域が出てくる
  • 低音のアタック感が音量的に強め

中音域が音量的に大きく出てきます。ボーカルよりもそれ以外の方がより近づいたように感じられます。中音域の音場は狭まっています。低音のアタック感は付属ブラックよりも強まります。

音場を多少犠牲にしても中音域を出したい、安価なイヤーピースで高音を出したい人におすすめです。

FAudio FA Vocal

FAudio FA Vocal(Amazon/楽天市場/Yahoo!ショッピング)は中高音域強化タイプのイヤーピースです。Sは約11mm、Mは約13mm、Lは約14mmです。

  • 付属ブラックよりやや明瞭
  • 高音の主張が強まる
  • 中高音域が出てくる

高音の主張が強まり中音域が出てきます。ボーカルも少し出てきますが楽器類の出具合の方が強いようです。低音はあまり変化しません。中音域はAET07ほど出てきませんが、中音域の音場の狭まりや立体感が犠牲になりにくいです。

FAudio FA Instrument

FAudio FA Instrument(Amazon/楽天市場/Yahoo!ショッピング)は低音強化タイプのイヤーピースです。Sは約11mm、Mは約12mm、Lは約13mmです。

  • 付属ブラックよりやや明瞭
  • 低音域が音量的にやや強まる
  • 低音に厚みが出る
  • 低音のどっしり感が強まる
  • 低音域の音場が狭まる

『Instrument』の名の通りやや演奏が浮き立ってくる印象があります。DEEP MOUNTよりも低音がどっしりして、低音域の音場がやや狭まるような気がします。

付属ケーブルのどっしり感を極力残したいならこれが一番低音域が出ていると思います。

DEEP MOUNT

radius DEEP MOUNTは先端が膨らんだ形状をしています。耳の入口をしっかり塞ぎ、低音への影響が出やすいイヤーピースです。XSは10mm、Sは11.5mm、Mは12mm、Lは13.2mmです。

  • 高音の解像度が向上
  • 低音に厚みが出る
  • 低音のアタック感が音量的にやや強まる

付属ブラックでやや不足気味なスネアドラムの高音成分が出ます。また、全体的に高音の解像度がやや向上します。低音に厚みが出てアタック感が音量的にやや強まります。

YYX4829にリケーブルしたことで衰えた低音をやや取り戻しつつも不明瞭にならず、リケーブルしたことによる高音の強化の効果も得られるのでなかなか良いとこ取りだと思います。

SpinFit CP360

SpinFit CP360(Amazon/楽天市場)はとても柔らかく吸い付くようなシリコン製のイヤーピースです。TWS用として販売されていますが普通のイヤホンにも使うことができます。医療用シリコンで出来ていて痒くなりにくい(個人的には実感できます)のもメリット。SSは1.5mm、Sは11mm、Mは12mm、Lは13mmです。

  • 高音の主張が強まる
  • 高音の解像度が向上
  • 低音の厚みが抑えられる
  • 低音のアタック感が音量的に少し弱まる

高音の主張が強まり、重低音が弱って低音の厚みが抑えられます。おすすめする中では一番フラット傾向に近づいていると思います。低音のアタック感も音量的に少し弱まります。

TOPAZの濃さを軽減したい、中低音域寄りを緩和したい、ピタッとした装着感が好み、シリコンのイヤーピースで耳が痒くなりやすい人におすすめです。

ウレタン

ANJIRUI T400

ANJIRUI T400(AliExpress)は安価なウレタンフォーム素材のイヤーピースです。AliExpressで購入できます。Mは約12mmです。

  • 付属ブラックに近いバランス

ウレタンなので高音はわずかに付属ブラックに負けますがだいぶ近く、ボーカルの距離感と低音のアタック感も付属ブラックに近いです。

付属ブラックの音は気に入っているけれどウレタンの方が好みならこれが良いでしょう。残念ながらAmazonでは販売されていません。

その他

MandarinEs Symbio Eartips

MandarinEs Symbio Eartips(Amazon/楽天市場/eイヤホン)はウレタンをシリコンで挟んだイヤーピースです。力強い低音と抜けの良さが特徴。表面のシリコンのおかげで高音も本体がウレタンのわりには出ています。Sは11mm、Mは12mm、Lは13.5mmです。

ウレタンをシリコンで挟んだイヤーピースです。力強い低音と抜けの良さが特徴。表面のシリコンのおかげで高音も本体がウレタンのわりには出ています。

  • 音の立体感が向上
  • 低音のアタック感が音量的に弱まる
  • 中音域の情報量と解像度向上

他のイヤーピースではあまり出せない立体感が感じられます。ただし高音の主張が部分的に付属ブラックより弱いようでシンバルの高音成分が不足している気がします。高音が欲しいなら物足りないでしょう。

付属ブラックよりも音にピントが合い、情報量と解像度が向上します。

低音の力強さが持ち味のイヤーピースなのですがTOPAZ+YYX4829の組み合わせでは低音のアタック感が音量的に弱まります。音の太さと密度感はあると思います。

まとめ

音質傾向の相性はリケーブルしても近いようで、第2回でおすすめしたイヤーピースと多くが重複しました。

YYX4829では付属ケーブルほど低音が強く出ないためこもり感やくもりが出にくく、付属ケーブルではくもりが出ておすすめに入らなかったイヤーピースもランクインしています。

Yinyoo TOPAZのレビュー、次回はリケーブル編です。新着リケーブルの到着待ちなので少し間が空きます。その間も別のイヤホンのレビューを公開していく予定です。