BLON Fat Girl (2) おすすめイヤーピース編

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BLON Fat Girlのレビュー、第2回はおすすめイヤーピース編です。Fat Girlは安価なイヤホンなので安価なイヤーピースの中からのみ選択しました。バランスを崩さず欠点を補完できるイヤーピースは種類が少なかったです。

BLON Fat Girlとイヤーピースの画像

音の基準は付属グレーイヤーピースと付属ケーブルです。音の違いで評価しているので、評価内容はイヤーピース自体の傾向とは必ずしも一致しません。

  • 耳の形状(外耳道の太さ・長さ・角度)には個人差があります。そのため私が良いと思ったイヤーピースが必ず皆さんの耳の形状・音の変化の好みに合うとは限りません。
  • 微妙な装着の違いで変化が出ることもあります。

私の耳での聴こえ方についてはレビュー第1回を参考になさってください。

Yinyooのシリコンお椀型イヤーピースのベージュ(インプレツイート)は高域が良く出つつも残響はやや控えめで、しかし低~中低域の量を減らしすぎないので低音側はほどほどに広がりやすいです。安価なわりにシリコンの質が良いです。サイズは商品ページに記載されています。

Yinyooシリコンお椀型イヤーピース(ベージュ)を真横から撮影した画像 Yinyooシリコンお椀型イヤーピース(ベージュ)を斜め上から撮影した画像
  • ボーカル帯域が出てくる
  • 高音の解像度が向上する

低駆動力な機器よりも高駆動力な機器との相性が良いです。中域の凹みが気にならなくなります。ボーカルが極端に近づきすぎたりはしません。高音の解像度が向上し、生楽器、特にバイオリンなどの弦楽器との相性の良さが向上します。

高音もよく出るイヤーピースなため、ノズルを外耳道の向きに合わせると高音が強すぎる場合があります。

以前KZのイヤホンに主に付属していたシリコン製で先端に溝が入っている黒イヤーピースです。最近のモデルにはあまり付属しておらず単体販売しているセラーもかなり減りました。なお最近このパッケージのKZ黒シリコンイヤーピースに形状が異なるリニューアルモデルが出ているようです。購入時には商品画像をよくチェックして溝入りかどうか確認してください。

KZシリコン溝入りイヤーピースを真横から撮影した画像 KZシリコン溝入りイヤーピースを斜め上から撮影した画像
  • 高駆動力な機器でも中域の凹みが気にならなくなる
  • 金属ハウジングへの響きが弱りにくい
  • 定位の中心がやや前方に移動する

低音がより力強くなり、ドンシャリ感がアップしつつも中域の凹みが気にならなくなります。

基本的には機器を選ばず好相性です。ただしこのイヤーピースは低音の量を増やす傾向があります。ウォーム傾向の機器や、Fat Girlの場合は低駆動力な機器ではタイトさが衰える場合があります。また、高音の一部帯域が強まりやすい傾向もあります。Fat Girlの場合は高駆動力な機器で高音が強まりすぎたと感じるかもしれません。

SONYハイブリッドイヤーピース(Amazon)はSONY製なだけあって日本からの入手が容易、品質には問題はなくハイコスパ、非常に安価なイヤーピースです。Amazonでは今なら200円しません。ただし傘のシリコンがやや薄手でコシが強くないためぐっと押し込んで使いたいなら向かないかもしれません。

  • 高駆動力でも高音が強まりにくい
  • 中域の凹みが気になりにくい
  • 低音の重みが少し増す
  • 低音が太くなる
  • 抜けの良さが衰える
  • 音量やや上げ気味に合う

たいていの機器で付属イヤーピースよりも軽く低域側にシフトされるはずです。低音の重さは極端には強化されませんが力強さは増します。高音が少し抑えられるため抜けの良さは衰えます。ハウジングが響くのが気になるなら軽減されやすいです。

低スマホ直挿しよりは駆動力が欲しい気はします。しかし高駆動力すぎるとボーカルがまたやや遠くなってしまいます。ドングル型DACアンプやそれなりのDAPが合うと思います。

AUDIOSENSE S400(AliExpress $4.99+送料$1.93)はイヤホンブランド『AUDIOSENSE』から発売されているシリコンイヤーピースです。AliExpressで購入する必要があります。軸穴の先端内径は3.5mm、ステム側内径は6.5mm、Sは高さ8.18mm/幅は10.72mm、Mは高さ8.59mm/幅11.91mm、Lは高さ8.26mm/幅12.93mmです。

AUDIOSENSE S400を全サイズ斜め上から撮影した画像 AUDIOSENSE S400を全サイズ真上から撮影した画像
  • ボーカルが前に出てくる
  • 低音の重みがやや増す

高駆動力な機器で鳴らしてしまうとまだ重さ不足になりやすいものの、Shanling UA3などのドングル型DACアンプくらいならハイゲインでもわりと不満ない重さの低音が出ています。

低音を強めることで軽く前方定位気味になりやすいイヤーピースなため、定位中心が少し前に出ます。そのぶん中域の凹みが気になりにくいです。逆にやや遠めのボーカルが好みなら近すぎるかもしれません。

まとめ

BLON Fat Girlは安価なイヤホンなため、今回は安価なものからだけ選んでおすすめしました。高価格帯の高機能イヤーピースにも相性の良いものがあるとは思いますがFat GirlのためだけにFat Girlよりも高価なイヤーピースを追加購入するほどではないと思います。高価格帯イヤーピースは所有する中から試すので十分でしょう。

BLON Fat GirlとYinyooシリコンお椀型イヤーピース(ベージュ)とHidizs AP80 Pro-Xの組み合わせの画像

高駆動力な機器との組み合わせで中域の凹みが感じられ、ボーカルが遠すぎるならYinyooシリコンお椀型ベージュがおすすめ。低音の重さも十分です。それなりのDAPで使うなら今回おすすめした4種類の中ではイチオシです。Amazonでは明日8月28日までセール中です。

低音の重さを強化しつつ楽しく気持ち良いドンシャリを楽しみたいならKZシリコン溝入りイヤーピース(黒)がおすすめです。中華イヤホンファンなら高確率で余っていて追加投資がいらないのも嬉しいところ。

高音が強すぎる、低音の力強さをもっと強めたいならSONYハイブリッドイヤーピースが合うかもしれません。現時点ではAmazonで200円という安さも魅力です。

AliExpressで買う必要がありますが、定位を全体的に少し前に出したいならAUDIOSENSE S400がおすすめです。あまり高駆動力でない方が相性が良いです。

安価縛りにしたことだけが原因ではなく、中高域だけが騒がしく近くなりすぎたり低音の重さ不足が解消されなかったりして中域の凹み解消を抜きにしても案外相性の良いものは少なかったです。

BLON Fat Girlはリケーブルできませんのでおすすめリケーブル編はありません。レビューは2回で終了となります。

第1回は以下からご覧ください。