ただいまBluetooth環境を整えているところです。遅延・音質を加味するとやはり低遅延のapt-X Low Latency(apt-X LL)対応の方が幅広い用途で長く使えそうだと判断して、apt-X LLで揃えています。
ヘッドホンを選ぶ時に意外と探すのが面倒だったので、見つけた分だけまとめてみました。ちなみに私が買ったのはAUSDOM AH3です。
- 2018/06/01 [レビュー] apt-X LL対応ヘッドホンAUSDOM AH3
目次
ヘッドホン
今回紹介しているヘッドホンはいずれも有線接続が可能です。バッテリーが切れてもケーブルがあれば使うことが出来ます。
※念入りに確認したつもりですが仕様について誤りがある可能性はあるので、ご購入の際は必ず商品ページで仕様を確認して下さい。価格はAmazonのものです。
製品名・型番 | 価格 | コーデック | その他 |
---|---|---|---|
TSdrena AUD-BHDPLL | 5,580円 | apt-X LL, apt-X, SBC | |
AUSDOM AH3 | 5,999円 | apt-X LL, apt-X, SBC | 重低音モード |
Avantree BTHS-AS9P-BLK | 6,999円 | apt-X LL, apt-X, AAC, SBC | NFC対応, 再生40時間(?) |
TROND TD-BH01 | 6,999円 | apt-X LL, apt-X, SBC | 重低音モード |
Mee Audio HP-AF68-CMA | 17,820円 | apt-X LL, apt-X, AAC, SBC | シーン別4モード |
DENON AH-GC20 | 19,193円 | apt-X LL, apt-X, AAC, SBC | アクティブ・ノイズキャンセリング |
Pendulumic TACH T1 | 20,520円 | apt-X LL, apt-X, SBC | バックアップ充電(乾電池) |
New Bee NB-10 | 27,800円 | apt-X LL, apt-X, SBC | アクティブ・ノイズキャンセリング |
1万円以下
TSdrena AUD-BHDPLL
- オーバーイヤー型, 折りたたみ式, 有線接続可
- チップセット:CSR8670
- Bluetoothバージョン:4.1
- プロファイル:HSP, HFP, A2DP, AVRCP
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, SBC
- ハンズフリー通話対応
- 通信距離:約10メートル
- 音楽再生時間:10~13時間
- 通話時間:15~20時間
- 充電時間:3時間
- 重量:220.4g
- 製品保証:6ヶ月
- 通常価格:5,580円(2018/05/17調べ)
ヘッドホンケースがありますが別売りです。
これは私がヘッドホン購入時点ではAmazonにレビューがなかった(Amazonの商品ページにあるレビューは送受信機のもの)ので手を出しにくかったです。1件だけ他所で見つけた感想に「音が少しこもっている」と書かれていたこともあって見合わせました。
しかし今回見つけた中では一番安いですし、使えればそれで良い・安さ重視ならありなのかもしれません。
AUSDOM AH3
- 密閉型オーバーイヤー
- ドライバーユニット:40mm
- 折り畳み可, 有線接続可, 重低音モード
- Bluetoothバージョン:4.2
- プロファイル:HSP, HFP, A2DP, AVRCP
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, SBC
- ハンズフリー通話対応
- 音圧レベル:95dB
- インピーダンス:32Ω
- 周波数応答:20Hz-20,000Hz
- バッテリー:400mAh
- 音楽再生:約20時間
- 充電時間:約2時間
- 重量:205g
- 製品保証:1年間
- セール価格:5,999円(2018/05/17調べ)
AUSDOM AH3の商品ページには更に詳細な仕様が掲載されています。
apt-X LL対応・1万円以下・低音強調過ぎないという条件に合致したので私はこれを購入しました。レビュー記事を書いています。
- 2018/06/01 [レビュー] apt-X LL対応ヘッドホンAUSDOM AH3
Avantree BTHS-AS9P-BLK
- オーバーイヤー(密閉型か開放型かは不明), 有線接続可
- ドライバーユニット:40mm
- チップセット:CSR8670
- Bluetoothバージョン:4.0
- プロファイル:A2DP, AVRCP
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, AAC, SBC
- ハンズフリー通話対応
- NFC対応
- インピーダンス:32Ω
- 周波数応答:20Hz-20,000Hz
- 通信距離:約10メートル
- バッテリー:550mAh
- 音楽再生時間:40時間
- 待機時間:20日間
- 重量:180g
- 製品保証:12ヶ月
- 通常価格:6,999円(2018/05/17調べ)
- サポートは英語?
このお値段でAACにも対応しているのは珍しいです。iOSユーザーには嬉しいですね。40時間再生を謳っていますが、同価格帯の他の製品に比べて特別大きいバッテリーを積んでいるわけでもないので信じて良いのか悩むところです…。
販売者の住所は米国で、商品ページにも米国に連絡するように書かれています。トラブルがなければ良いのですが、英語の出来ない人にはおすすめしづらいです。
TROND TD-BH01
- 密閉型, 有線接続可
- ドライバーユニット:40mm
- チップセット:CSR64215
- Bluetoothバージョン:4.2 ClassⅡ
- プロファイル:A2DP, AVRCP, HFP
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, SBC
- ハンズフリー通話対応
- コーデックをLED点滅で判別可能
- 重低音モードあり
- バッテリー:500mAh/3.7V
- 動作時間:20~30時間
- 充電時間:2〜3時間
- 重量:215g
- 製品保証:18ヶ月
- セール価格:6,999円(2018/5/17調べ)
低音強めとのレビューがあり、実際商品説明にもそう書かれています。私はあまり重低音を求めていなかったので候補から外しました。レビューの評判は悪くないので低音強めがお好きな方はこれが良いのかも。
2018/10/30追記:ご使用になっている方から情報をいただきました。低音の再現性は高いものの重低音偏重というわけではなく、低音ブースト機能も控えめとのこと。⇒いただいたコメントはこちら
LEDでコーデックが確認できたり再生時間が30時間と比較的長い上、ハードケースとヘッドホンジャック変換アダプターも付属しているとのこと。
Bluetooth送受信機との合わせ買いキャンペーンをしていることが多いので、送信機も同時購入したいならキャンペーンを確認しましょう。
ちなみにこの製品を販売しているeTROND-JPはサポートが非常に良いので気になることがあったら販売者ページから質問するのが手っ取り早いですよ。ただし日本語がカタコトなので分かりやすい文章で問い合わせないとやり取りの回数が増えます。
1万円以上
Mee Audio HP-AF68-CMA
- 折り畳み可, 有線接続可
- ドライバーユニット:40mm
- Bluetoothバージョン:4.2
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, AAC, SBC
- プロファイル:A2DP 1.2, HSP 1.2, HFP 1.5, AVRCP 1.4
- ハンズフリー通話
- 4つのモードあり
- 周波数特性:20Hz-20,000Hz
- 感度:115±5 dB (1 mW at 1 kHz)
- インピーダンス:32Ω@1kHz
- 音楽再生時間:最長28時間
- 通話時間:30時間
- 待機時間:1000時間
- 充電時間:2時間
- 重量:227g
- 通常価格:17,820円(2018/05/17調べ)
その名の通り映画向きなようです。Amazon.comでは非常に高評価なレビュー(英語)が付いています。4つのモードがあり、声をクリアにしたり低音と高音、もしくは低音を強調するなど、利用シーンによって使い分け出来るとのこと。
映画好きなので気になりますが、本気で映画を楽しむことが出来るレベルのヘッドホン(無線Wi-Fiなら2万円以下は見かけない)としてはお値段がやや安いような気もします。日本製が高すぎるだけでしょうか?
DENON AH-GC20
- 密閉型オーバーイヤー, 有線接続可
- ドライバーユニット:40mm
- プロファイル:A2DP, AVRCP, HSP, HFP
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, AAC, SBC
- 対応コンテンツ保護方式:SCMS-T
- デュアル・アクティブ・ノイズキャンセリング機能
- インピーダンス:100Ω
- 音楽再生時間:20時間(ノイズキャンセリング/Bluetoothオン時)
- 充電時間:3時間
- 感度:102dB/mW
- 周波数特性:5Hz-40,000Hz
- 重量:275g
- 通常価格:19,193円(2018/05/17調べ)
それなりのお値段なのでレビューも良いですが破損レビューも見られます。しかしDENONブランドのおかげで販売数も多いでしょうから低評価レビューがあるのは仕方ないことなのでしょう。
ハウジングの内側と外側に配置した2つのマイクでノイズをモニターし高精度なノイズキャンセリング(デュアル・アクティブ・ノイズキャンセリング)を実現しているようです。飛行機によく乗る方に良さそうですね。装着感も良く長時間向きなようです。
注意点としてはインピーダンスが100Ωあることです。有線使用時にスマホ直挿しでは十分に性能を発揮できない可能性もなくはないような。
Pendulumic TACH T1
- オンイヤー, 有線接続可
- ドライバーユニット:40mm
- Bluetoothバージョン:4.1
- コーデック:apt-X Low Latency
- デュアルシェアリング
- フリーハンド通話
- パッシブ・ノイズキャンセリング(アクティブは非搭載)
- インピーダンス:32Ω
- 感度:128dB (1kHz/1Vrms)
- 周波数特製:20Hz-20,000Hz
- バックアップバッテリー:単四アルカリ電池×1本
- ワイヤレス使用時間:最長25時間(アルカリ電池使用時)
- ワイヤレス通信距離:最大15m
- イヤーカップ径:70mm
- 重量:245g
- セール価格:20,520円(2018/05/20調べ)
コーデックはapt-X LLしか明記されていませんが、下位互換でapt-XとSBCにも対応しているはずです。この価格ならAACにも対応していて欲しかった気はします。
バックアップ電源として乾電池を使うことが出来ます。丸一日持つので長距離移動でも充電せずに行けそうです。
音質に関する評価が高いようで個人的にちょっと気になっているのですが、オンイヤーなので起き耳の私はかなり悩んでいます。長時間耳を潰されるのに果たして耐えられるのか…。お値段的にとりあえず買ってみるとも言い難く。
New Bee NB-10
- 有線接続可
- Bluetoothバージョン:4.2
- プロファイル:HSP, HFP, A2DP, AVRCP
- コーデック:apt-X Low Latency
- NFC対応
- マルチポイント接続
- アクティブノイズキャンセリング
- Siri対応
- Qi対応
- 感度:100±-3dB
- 周波数特製:20Hz-20,000Hz
- インピーダンス:32Ω
- バッテリー:1050mAh
- 音楽再生時間:25時間(ANC使用+最大音量)
- 音楽再生時間:60時間(ANC不使用+最大音量)
- 充電時間:1~2時間
- 重量:295g
- 通常価格:27,800円(2018/04/25調べ)
- エージング推奨
なかなか高機能で、バッテリー容量が大きいのでノイズキャンセリングOFFならば60時間も再生可能になっています。その割に充電時間が短いのも良いですね。
Siriに対応しているならAACにも対応して欲しかったですが仕様には見当たりませんでした。
静かめの音楽でエージングを10時間ほど行うことを推奨しています。この製品に限らず、使い始めてがっかりしても諦めずに少し慣らすことをおすすめします。個人的にはエージングは高音の刺さりと全体的なこもりが改善する傾向があると感じます。
Bluetoothヘッドホンの傾向として小型な物が多いようですが、こちらもレビューによると小さめらしく、大柄なユーザーさんにはあまり快適ではないようです。
イヤホン
1万円以下
1万円以下では見つけられませんでした。
1万円以上
ゼンハイザー CX6.00BT
- Bluetoothバージョン:4.2
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, SBC
- ハンズフリー通話
- 再生周波数帯域 17Hz-21,000Hz
- 音楽再生:約6時間
- 充電時間:1.5時間
- 製品保証:国内正規品保証2年間
- セール価格:11,781円(2018/05/17調べ)
SENNHEISERは有名メーカーですから音にも期待できるのではないでしょうか。
イヤホンは小さい分どうしても連続再生時間が短いですね。通勤通学で使うなら問題ないと思いますが自宅で長時間使いたいならやはりヘッドホンの方が良さそうではあります。
ゼンハイザー MOMENTUM Free M2 IEBT SW
- Bluetoothバージョン:4.2
- プロファイル:HFP, HSP, A2DP, AVRCP
- コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, AAC, SBC
- フリーハンド通話
- マグネット式ハウジング
- 再生周波数帯域 15Hz-22,000Hz
- 感度:118dB
- 音楽再生:約6時間
- 充電時間:約1.5時間
- 価格:23,355円(2018/05/17調べ)
上で紹介したCX6.00BTはAACに対応していないので、iOS端末ユーザーはAACにも対応しているこちらの方が満足度は高そうです。価格差が大きく少々お高いですけど…。
SENNHEISERらしい低音サウンド(CX6.00BTよりもよく出るとか)ながら中高音域もかなり綺麗らしいです。音切れもしにくい様子。
まとめ
BOSEなど一部メーカーは対応しているBluetoothコーデックを非公表にしているので対応状況が分かりませんでした。人柱になるには少々高すぎますし…。
低価格帯ではAAC対応製品が少なく、iOS端末でも使えるもののSBC(AACより低音質)になってしまうのでiOSユーザーはコスパの良い製品の選択肢が少ないようです。英語の壁を乗り越えてAvantree BTHS-AS9P-BLKにチャレンジするのが一番安上がりですが、何かあった時にめんどくさそうなのがちょっと。
1万円以下のヘッドホンでは音質はそこそこだと思います。音質も欲しいなら1万円以上出さないとダメかと。
apt-X LLを選ぶ方はゲーム用途が多いと思います。しかし低遅延とは言え物凄く気をつけて確認しているとやっぱり遅延が分かるので、タイミングのシビアなゲームではやはり有線の方が良いですよとお伝えしておきます。
また、ゲームや映画用途でBluetoothを導入する際は強制ミュート問題という落とし穴がありますので、Bluetoothイヤホン・ヘッドホンの導入をやめてBluetooth受信機(レシーバー)+有線イヤホン・ヘッドホンにする場合にはBluetooth送信機(トランスミッター)選びにも注意して下さい。
- 2018/05/29 Bluetooth接続で音声が小さくなると音が途切れる問題の対処法
1万円以下のヘッドホンは最近たまにAmazonのタイムセール(AV機器カテゴリー)で見かけます。タイムセールになっていないか予めチェックしてからのご購入がおすすめです。
コメント
TROND TD-BH01を使っていますが、低音の再現力は高い目ですが
重低音偏重という訳ではありません。
低音ブースト機能も付いていますが、効果はかなり控え目で
重低音重視で購入したら肩透かしを食らうと思います。
インジケーターはapt-xで通信していた筈がいつの間にかSBCとか、
送信側に問題が有れば直ぐに分かります。
基本apt-x LLにて使用していますが、1万以内ではお勧めの部類です。
情報提供ありがとうございます。記事に情報を追記させていただきました。
ちなみに私の持っているAUSDOM AH3では低音ブースト機能はボワボワしてあまり使う気にならないのですがTROND TD-BH01はどうでしょうか?
買い増しも検討していたので、返信コメントをご覧になるようなら教えてくださると嬉しいです。
TROND TD-BH01の低音ブースト機能はオン・オフできると取説に記載(電源ボタンを素早く2回押す)されていますが、これでオン・オフしたのかわからない程度です。(LEDインジケータが反応します)つまり、低音が強調されたまま。ハズレを引いた?
TT-BH07、JPA1 MK-IIでは「www.youtube.com/watch?v=6ghlqz13doM の[スクールデイズ 悲しみの向こうへ(トランス)歌詞付]」の低音は強調されていませんが、TROND TD-BH01では強調されていることがはっきり分かります。
低音強調を気にしない方で1万以下のapt-X LL機能付きの選択肢としてはよいのでは。
情報提供ありがとうございます。
Amazonのレビューを見返したら低音強調機能の効果があったと書いている方がいらしたので、不良品の可能性もありそうですね…。
数回やり取りしましたがeTROND-JPは対応が丁寧な販売店なので、eTROND-JPのご購入で保証期限内なら対応してくれる可能性は高いと思いますよ。