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Bluetooth接続で音声が小さくなると音が途切れる問題の対処法

Bluetoothでオーディオ機器やゲームを無線化したものの、音声が小さくなった時に音が途切れる!とお困りの方が多いようです。Nintendo Switch+ゼルダの伝説BotWを無線で楽しもうとしたのにこの問題で断念した方も少なくないのでは。

これはチップセットに音量が小さくなった時のミュート(音を消す)機能があるためです。今回はこの問題に対処する方法について説明します。なお紹介する製品は全て購入して使ってるものです。

問題が起こらない接続・送信機を使う

光デジタルから出力する

音声を光デジタル出力からBluetooth送信機(トランスミッター)に入力した場合はこの問題が起こらないようです。たぶん音源の音量が大きいままだからだと思います。

液晶TVなど光デジタル出力がある機器であれば、光デジタル入力があるBluetooth送信機+音量調節機能付きBluetooth受信機器の組み合わせで問題を回避することができます。

Bluetooth機器を光デジタル接続する図例
S/PDIFを使った場合の例

光デジタルから出力される音声は音が出ている機器(TVなど)のボリュームを下げても小さくなりませんので、受信側で調節します。

Bluetoothヘッドホン・イヤホン・スピーカーなどで、音量調節機能が付いている機器ならそのまま使うことができます。Bluetooth受信機(レシーバー)を買うときは音量調節機能付きBluetooth受信機を選んでください。私が使っているBluetooth受信機は『受信機器』の項を参照してください。

送信機については、光デジタルポートのあるBluetooth送信機のうち私が購入して使用している3種類について紹介します。どれも手のひらサイズです。

TROND BT-DUO X

  • 送信(TX), 受信(RX)対応
  • チップセット:CSR8670
  • Bluetoothバージョン:4.1, ClassⅡ
  • プロファイル:A2DP
  • コーデック(TX):apt-X Low Latency, apt-X, SBC
  • コーデック(RX):apt-X Low Latency, apt-X, SBC
  • 入力:AUX, S/PDIF(光デジタル・角型)
  • 出力:AUX, S/PDIF(光デジタル・角型)
  • マルチペアリング(TX):2台まで・同時可, SBC
  • マルチペアリング(RX):電話機2台まで・同時不可, SBC
  • 通信距離:10メートル
  • 充電時間:2時間
  • 電力持続時間:AUX 15時間, S/PDIF 約12時間
  • 重量:63.8g
  • 製品保証:18ヶ月
  • 返金保証:30日間
  • 通常価格:3,799円(2018/05/29調べ)

受信機器1台だけで使うならこちらのBT-DUO Xは十分なスペックでお値段も高すぎず良いと思います。2台で使用する場合にはSBCしか対応していないため、2台受信なら次に紹介するBT-DUO Ⅱがおすすめです。

日本語の説明書は注文すると届くメールに添付されています。TRONDは製造元がAmazonで販売もしているようです。ここは保証期間が長くサポートも非常に良いので、仕様上の不明点は販売者ページ(eTROND-JP)から質問するのが手っ取り早いです。日本語が若干不自由なので1つの文章を短めすると伝わりやすいです。

TROND BT-DUO Ⅱ ★おすすめ★

  • 送信(TX), 受信(RX)対応
  • チップセット:CSR8670
  • Bluetoothバージョン:4.1, ClassⅡ
  • プロファイル:A2DP
  • コーデック(TX):apt-X Low Latency, apt-X, SBC
  • コーデック(RX):apt-X Low Latency, apt-X, SBC
  • 入力:AUX, S/PDIF(光デジタル・角型)
  • 出力:AUX
  • 通信距離:10メートル
  • 充電時間:2~3時間
  • 電力持続時間:TX 20時間, RX 12時間
  • 重量:45.7g
  • マルチペアリング(TX):2台まで・同時可
  • マルチペアリング(RX):電話機2台まで・ 同時不可
  • LED点滅でコーデック判別可能
  • 製品保証:18ヶ月
  • 返金保証:30日間
  • 通常価格:4,799円(2018/05/29調べ)

個人的にはこれが一番おすすめです。対応コーデックの全てを送受信両方で使うことが出来ます。

ボタンが複数あって電源ONとOFF以外ではボタンを長押しする必要がなくLEDライトも確認しやすいので、操作したもののちゃんと動作したのかよく分からない、どのコーデックが有効なのか分からない、老眼などでLEDライトがよく見えない、ということがありません。

こちらも説明書が英語ですが、購入後にeTROND-JPからメールで日本語の説明書が送られてきます。

BT-DUO XとBT-DUO Ⅱはちょっとだけ仕様が異なります。

BT-DUO XとBT-DUO Ⅱの違い
BT-DUO X
  • 光デジタル入出力あり
  • コーデック確認不可
  • 2台ペアリング時SBC
BT-DUO Ⅱ
  • 光デジタル入力あり・出力なし
  • LEDでコーデック確認可能
  • 2台ペアリング時もapt-X LL可能(受信機2台にapt-X機能必要)

Inateck BR1005-BK-JP

  • 送信(TX), 受信(RX)対応
  • チップセット:CSR8670
  • Bluetoothバージョン:4.1 ClassⅡ
  • プロファイル:TX A2DP, RX A2DP, AVRCP
  • コーデック(TX):apt-X Low Latency, apt-X, SBC, FastStream
  • コーデック(RX):SBC
  • 入力:AUX, S/PDIF(光デジタル・角型)
  • 出力:AUX, S/PDIF(光デジタル・角型)
  • マルチペアリング(TX):2台まで・同時可
  • マルチペアリング(RX):電話機2台まで・同時不可
  • 電力持続時間:AUX 20時間, S/PDIF 16時間
  • 充電時間:2.5時間
  • 重量:40.6g
  • 通常価格:3,599円(2018/05/29調べ)

受信ではSBC(音品イマイチ・遅延大きい)にしか対応していないのが機能的には残念です。他の製品より重みもあるので据え置き送信専用として使うことを想定しているようです。

バッテリー駆動時間が上で紹介したTRONDの製品より長いため、バッテリー駆動で送信にしか使わないのであれば十分使えると思います。

Creative BT-W2を使う ★USBならおすすめ★

USBポートのある端末でBluetoothの途切れ問題に対処する接続の仕方の図例

実際に試して調べた限りではBluetooth送信機の中でBT-W2だけはこの問題自体が起こりませんでした。音声出力と電力が供給できるUSBポートがある機器ならCreative BT-W2がおすすめです。

再生機器側で音量を下げても途切れが発生しないので受信側で音量を下げる必要がなく、必ずしも受信機器に音量調節機能が必要ではありません。

Windows、Mac、PS4に対応しています。公式の製品ページには書かれていませんがNintendo Switchでも使うことができます。BT-W2は本体左側のUSBポートに接続、音量は本体左上にあるイヤホン用のボリュームボタンで調節できます。

  • 送信のみ
  • Windows, Mac, PS4に対応
  • Nintendo Switchでも動作を確認
  • Bluetoothバージョン:2.1+EDR
  • プロファイル:A2DP, AVRCP
  • コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, SBC, FastStream
  • 入力:USB
  • バッテリーなし, USB給電
  • 同社一部製品でマイク入力可能
  • 通信距離:約10メートル
  • 通常価格:4,298円(2018/05/29調べ)

BT-W2はUSBポートに刺すだけでUSBオーディオ機器のように扱うことができるのでケーブルも必要ないですし、操作はペアリングだけなので非常に使いやすいです。

WindowsとMacの必要システム要件はメーカーの製品ページから確認できます。ちなみにWindows7が出始め頃に買ったノートPCのスペックで問題なく使えています。

Amazonで出品している販売店CREATIVE STOREは公式オンラインストアのアカウントのようですので、ここから買うのが安心だと思います。PS4に対応していることもあって人気商品なためか転売屋が扱っていますので、メーカー欠品時の価格には注意。

USBポートの空きがない場合はOTG機能対応もしくはセルフパワー(電源付き)のUSBハブを使ってBT-W2を利用することができます。

私が使用しているノートPCには空きポートが1つしかないので、このUSBハブを介してBT-2Wを使用しています。こちらのUSBハブは安いのにUSB3.0対応・OTG・外部電源を接続することが可能(充電器は付属していません)で、なかなか便利です。

microUSBポートしかない端末にBT-W2を接続する場合はOTGケーブルを使います。OTG対応ケーブルでないとBT-W2に給電してくれないので、買う時は間違わないようにして下さい。

音量でコントロール

3.5mmイヤホンジャックから出力する場合はTV・PC・オーディオ機器・音楽プレーヤーなど再生機器側の音量を大きくすることで強制ミュートが起こらなくなります。聞くための音量は受信側で下げて調節します。

音量調節機能は必ずしも搭載されている機能ではないので、機器を購入する時には気をつけて下さい。

下図「AUX」は一般的なイヤホンに使われている3.5mmステレオミニプラグです。

AUXは3.5mmケーブルで接続します。

Bluetooth送信機は3.5mmステレオミニプラグケーブルで接続が可能かつ使用したいコーデックに対応していれば何でも良いです。

光デジタル出力で紹介したBluetooth送信機は3.5mm接続でも同様におすすめできます。

受信機器

Bluetoothコーデックに注意

使用したいコーデックに対応しているヘッドホン・イヤホンを選んでください。SBCで良いならどの製品・どの組み合わせでも問題ありません。

apt-X HD高音質(48kHz/24bit)・apt-X LLよりは遅延あり
apt-X Low Latency
(apt-X LL)
CD音質・この中では最も低遅延
apt-XCD音質・低遅延
AACiOS標準・SBCよりは高音質
SBCほとんどの機器で対応・音質はそれなり

apt-Xまで対応のヘッドホン・イヤホンは結構種類がありイヤホンなら2千円台くらいから売られていますが、apx-X LL対応となると選択肢は限られています。しかし映画鑑賞やゲーム用途ならapt-X LLに対応していないと正直なところ使い物になりません。

映像なしの音楽鑑賞で特にこだわりがないのであればSBCやAACでも問題ないです。

iOS端末でも使えるように「iPhone対応」と書かれた商品を買う場合には注意が必要です。iOS端末はSBCとAACに対応しているため、SBCに対応していればAACに非対応でも通信することはできます。そのためSBCにしか対応していなくても「iPhone対応」は嘘にはなりません。iOS端末での利用も想定している場合、少しでも良い音質で聞きたいのであれば「AAC対応」と書かれたものを買うように注意しましょう。

音量調節機能付きBluetoothヘッドホン・イヤホン

おすすめはapt-X LLに対応したヘッドホン・イヤホンです。ヘッドホンを購入する際にapt-X LL対応製品を調べたところ、なかなか探しづらかったのでまとめ記事を書いてあります。

apt-X LLに対応していなくても問題ないなら安いものが豊富に販売されています。中華イヤホンなどは意外と出来が良いのですがサクラレビューが多く選びづらいのが残念なんですよね…。

ちなみに私が購入済のBluetoothイヤホンはGanRiverというメーカーのもの(apt-X対応)です。人気があるようで欠品していることがありますが今のところ待てば再入荷しているようです。

音量調節機能付きBluetooth受信機+有線ヘッドホンかイヤホン

音量調節機能付きBluetooth受信機(レシーバー)に普段使っている有線ヘッドホン・イヤホンをつないで無線化します。愛用ヘッドホンを使いたいので私はこの方法で使うことが多いです。

  • ○ 愛用のヘッドホン・イヤホンがそのまま使える
  • × Bluetooth受信機を持ち歩かなければならない
  • × 完全ケーブルレス化はできない

今回はapt-X LL対応のBluetooth受信機を2つ紹介します。両方とも実際に購入して使っているものです。他にも対応していると説明している製品は見つけましたが、レビューが悪かったり問い合わせても仕様が商品ページと微妙に異なっていたりして怪しかったので私は候補から外しました。

TROND BT-DUO S

  • 送信(TX)・受信(RX)可能, 音量ボタン付き
  • チップセット:CSR8670
  • Bluetootバージョン:4.1 ClassⅡ
  • コーデック:apt-X Low Latency, apt-X, SBC
  • 入出力:AUX
  • デュアルストリーム:2台まで, 同時使用可
  • マルチペアリング:電話機2台まで, 同時使用不可
  • 動作時間:約10時間
  • 充電時間:約2時間
  • 重量:17.2g
  • 製品保証:18ヶ月
  • 返金保証:30日間
  • セール価格:3,299円(2018/05/29調べ)

音量調節が可能かつ小型軽量で携帯しやすいです。しかし小型ゆえか受信モードの時のホワイトノイズ(サーッという音)は大きめです。ヘッドホン・イヤホンのインピーダンスが32Ω以下だと結構気になると思います。ホワイトノイズに関しては『ホワイトノイズ対策』の項を参照してください。

TROND BT-DUO Sを手に乗せた画像
小型薄型軽量で携帯向きです。

TROND BT-DUO HD ★おすすめ★

  • 送信(TX)・受信(RX)可能, 音量ボタン付き, クリップ付き
  • チップセット:CSR BC8675
  • Bluetootバージョン:4.2 ClassⅡ
  • プロファイル:A2DP
  • コーデック:apt-X HD, apt-X Low Latency, apt-X, SBC
  • 入出力:AUX
  • ハンズフリー通話
  • デュアルストリーム:2台まで, 同時使用不可
  • マルチペアリング:電話機2台まで, 同時使用不可, SBC
  • コーデックをライト点滅で判別可能
  • 動作時間:約8時間
  • 充電時間:約2時間
  • 重量:21.5g
  • 製品保証:18ヶ月
  • 返金保証:30日間
  • 通常価格:3,999円(2018/05/29調べ)

BT-DUO HDはBT-DUO Sよりも少しだけ厚みがありますがこちらも小型で、本体にクリップが付いているので携帯しやすいです。クリップは取り外すこともできます。

apt-X LLだけでなく高音質のapt-X HD(48kHz/24bit)に対応しているので音楽鑑賞にも向いています。また、BT-DUO Sと比較するとホワイトノイズが小さいです。インピーダンス32Ωくらいならノイズはさほど気にならないのではないかと思います。32Ω以上ならほとんど気になりません。

Bluetooth機器は多かれ少なかれ電波干渉の影響を受けますので、Wi-Fi通信中の機器が側にあるとブチッというノイズが入ることがあります。私もPCでネットしながら使っていることがありますが、ページ読み込みの時にノイズが出ます。これは他の機器も概ね同様なので諦めが肝心です。

また、接続直後に音を出した時だけ一瞬ノイズが出やすいです。最初だけですしBT-DUO Sのホワイトノイズの方が気になるのでこれについても妥協しています。

残念なのは音量調節ボタンが分かりにくいこと。点字のような印がついていますが見えづらく私にはすぐには押せません。

TROND BT-DUO HDを手に乗せた画像
点字状の印。見づらい…。

ホワイトノイズ対策

Bluetooth受信機に有線ヘッドホン・イヤホンを接続した時に聞こえるホワイトノイズ(サーッという音)を改善するには主に以下の方法があります。

  • 高インピーダンスのヘッドホン・イヤホンを使う
  • インピーダンスケーブルを使う
  • ボリュームつきケーブルを使う

ヘッドホンやイヤホンのスペックにある「インピーダンス」の値が小さいとホワイトノイズも大きく聞こえます。逆に値が大きいとノイズは聞こえにくくなるのですが、抵抗が大きくなるに従って音が小さくなるというデメリットがあります。

安いイヤホンは16Ωくらい、ヘッドホンは32Ωくらいが多いです。薄い小型受信機のBT-DUO Sだと32Ωでもまだそこそこノイズが聞こえます。64Ωくらいになるとノイズは大分小さくなりますがそれでも完全には消えません。もう一方の受信機BT-DUO HDでは32Ωならさほど気にならないレベルまでノイズは小さくなります。

ノイズは気になるけどヘッドホン・イヤホンを買い換えるまでは…という場合はインピーダンスケーブルかボリュームつきケーブルを使うと、高インピーダンス機器を使った場合と基本的には同じになります。ただし少し音量が小さくなります。また、音質が低下すると感じることもなくはないようです。

音量リモコンのようなものが付いている方(JBC CN-M30V-B)は一般的な音量調節のためのケーブルではありません(音量ゼロにはならない)のでご注意ください。

まとめ

Bluetoothの強制ミュート問題の解消法は光デジタル接続するか音量調節するかのいずれかになります。

最終的に私はWindows7とNintendo SwitchではBT-W2、TVではBT-DUO Ⅱを送信機として、受信機はいずれも主にBT-DUO HD+有線ヘッドホン・イヤホンを使っています。(※Nintendo Switchでは有線のリアルサラウンドサウンドヘッドホンに切り替え準備中)

ちなみにスマホ・タブレットについてですが、私の所有する端末(Xperia X Performance、iPad Pro 12.9)の機能を使ったBluetooth送信では問題自体が起こらないようでした。

他にもBluetooth機器を持っているので、よりおすすめできる機器を見つけた場合は追記するか追加記事を書きます。また、紹介した機器以外を探す場合のためにおすすめしない機器の記事も書く予定です。