Bluetoothイヤホンの進化に驚いた!GanRiver BH-M72C

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自宅内をうろついて作業する時用に安価なBluetoothイヤホンを買いました。GanRiverと言うメーカーのイヤホンです。型番はBH-M72C。

GanRiver BH-M72C
レビューを読みまくってこれにしました。

apt-X対応で重低音タイプではなく半日以上使えるという条件で探してこれにしました。ちなみにAmazonのレビューに本エントリーと似た内容のものがありますが、私(magnolia)が書いたものです。

仕様

  • チップセット:CSR8645
  • Bluethooth4.1
  • Bluetoothプロファイル:HSP, HFP, A2DP, AVRCP
  • Bluetoothコーデック:apt-X, SBC
  • IPx4防水レベル
  • CVC6.0(通話時のノイズキャンセリング)対応
  • 通信距離:10メートル
  • 充電時間:約2時間(microUSB給電)
  • 通話/再生時間:約8時間
  • 重量:約18g
  • 通常価格:2,855円(2018/05/23)

コーデック

apt-Xは音質が良く遅延少なめの規格です。ただし送信側もapt-Xに対応していないと下位規格が使われるため、十分な能力を発揮することが出来ません。

iPhone・iPadなどのiOS端末でも使えますが、現状iOS端末はapt-X非対応なのでこのイヤホンではSBCが使われます。iOS端末ユーザーはAAC対応のものを探した方が音質的に満足できると思います。

その後結局AAC対応のイヤホンも買いました。こちらはAACとapt-Xに対応しているのでiOSユーザーにはこちらの方がおすすめです。

BH-M72Cよりも低音が強いので重低音までは求めていないけど軽すぎるのもちょっと…という方なら満足することが出来そうです。耳に押し込むタイプのイヤーピースが使えるのも低音が出ている理由だと思います。

このイヤホンは売り切れることがあるようなのでその時はちょっと待ってみるか、待てないようなら「AAC対応」と書かれたイヤホンを探してくださいね。

防水性能

防水はIPx4なので、軽い雨なら問題ないレベルです。しかしIPx4は大雨だと厳しいようなので、ある程度は天候を見て使う必要がありますね。水没はもっての外です。

ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリングは通話用です。音声試聴中には効きません。

マルチペアリング

マルチペアリング(1つのイヤホンから複数の端末に同時接続)に対応していますが、これは電話機2台でのことのようです。タブレットでは出来ません。

使用感

評価環境は以下の通りです。

  • Xperia X Performance(ハイレゾ対応・apt-X対応)
  • iPad Pro 12.9(2015年・apt-X非対応)
  • Kindle HDX 7(apt-X非対応)
  • Windows 7(apt-X LL対応USBアダプター使用) + foobar2000

音はすっきり系

Amazonレビューでの評価は悪くないものの3千円以下なので音質にはさほど期待していませんでしたが、想像していたよりずっと良かったです。有線には完全に負けているだろうと思っていたので驚きました!

低音は特に強調はされていないので低音重視派には物足りないと思います。しかし私は味付け控えめが好きなので好みです。

高音はちょっと刺さりますがすっきりしています。しかし使い始めは高音が刺さる感じが強すぎて、金属系の高い音が出る楽曲では思わず耳から引き剥がしてしまいました。

ところがエージングっていうんでしょうか、数日したら落ち着いてきました。高音が気になる方もならない方も、最初は使っていない時にでも鳴らしっぱなしにして慣らした方が良いと思います。

ホワイトノイズはほぼない

ホワイトノイズ(サーッと鳴り続ける音)はほとんどしません。耳には異常ありませんが中年なので若い方にも聞こえないかまでは分からないです。

遅延

iPadとKindleはapt-X非対応でSBCが使われるため、誰がどう見ても明らかに遅延があります。人が話している動画では口の動きと音声のずれが気になりますし、ゲームプレイ動画だと更にがっつり遅れています。

apt-XもSBCよりはずっと遅延が少ないですが動画やゲームでは遅れているのが分かります。ゲームや映画用途ではより低遅延のapt-X Low Latency(apt-X LL)を選ぶことをおすすめします。

装着感

外せないフックがついているので掛ける角度を変えるにも限度があります。カナル型とインナーイヤーの間みたいにな感じです。自分では分かりませんがそれなりに音漏れしてるんだろうと思います。

私はFinalのEタイプを選びました。

低反発タイプやフランジタイプのように耳にしっかり突っ込むタイプだとフックが邪魔になるので必然的にシリコンタイプになりそうです。

操作感と全体の作り

リモコンの作り

リモコンには凹凸があるので、慣れればいちいち見なくても使うことができます。たまに触っても分からないリモコンが付いているイヤホンがありますが、これは比較的判別しやすいです。

充電用のmicroUSBポートの蓋と位置もちょうど良いです。別のイヤホンで充電ポートの位置がケーブルに近すぎてケーブルを抜き差しする度に断線させそうでしたが、BH-M72Cではその心配はなさそうです。

音量調節はイヤホン優先

再生機器の音量調節と連動しているかと思いきや、イヤホンのコントローラー優先になっています。スマホなど再生機器の音量が最小でもイヤホン側の音量が最大なら最大で再生されてしまいます。使い始めは音量調節してから耳に掛けた方が良さそうです。

バッテリー

概ね仕様(約8時間)通りです。数分充電するだけでもまたつながるので充電は早いです。充電しながらでも使えました。

バッテリー残量が少なくなるとプツプツ言い始めます。バッテリー切れぎりぎりまで再生し続けるようですが残量が少ない状態で一旦ペアリングが解除されると再接続できなくなります。

通信距離

8畳のリビングの真ん中に再生機器~木のドア~ダイニング~台所の途中までは途切れません。台所の端に行くとダメでした。距離が近くて電波干渉がなければ問題ないです。ポケットや肩に下げたカバンに入れて動かしてみても途切れは出ませんでした。

電波干渉があると距離の問題ではなくなります。パソコンでネットしながら使っているとWi-Fi通信のタイミングで途切れることがあります。私は徒歩移動時にイヤホンそのものを使わないのでWi-Fiスポットの多い場所や電車などでどうなるかは未検証です。

フリーハンド通話

色々試している時に間違ってリダイヤルしてしまい焦りました。会社の固定回線で夜中だったのでまだマシでしたが…。

サポート

1ヶ月ほどで左から音がしなくなってしまいました。乱暴に扱ったつもりはないのですが断線したのかどこか壊れたのか…。販売店のGZ Tokyoに問い合わせたところ数時間のうちに返事が来て、その日のうちに交換品を送ってくれました。2つ目は問題なく使えています。

その他

フックとコントローラーがついているのであまり小さいケースだと入りません。特にハードケースならある程度厚みがあるものを選んだ方が良いです。

私は丸型のハードケースを買いました。お値段相応のチープ感がないでもありませんが保護と持ち運びのためになら十分だと思います。

まとめ

入念にレビューを読み込んで比較したので希望通りのものを手に入れられたと思います。3千円前後のイヤホンとしてはなかなかよく出来ているのではないでしょうか。

apt-X対応端末をお持ちでこの価格帯のBluetoothイヤホンを探しているなら選択肢に入れられるイヤホンだと思います。iPhoneなどのiOS端末ならAAC対応のイヤホンを探した方が良いです。

しかし耳に押し込むタイプではないこともあって低音は強くないので重低音好きな好きな方には物足りないでしょう。商品説明に「重低音タイプ」のような記述があるイヤホンも見かけるので、重低音を好む方はそちらをあたることをおすすめします。

フックが邪魔になって押し込めないので遮音性を求める方にもおすすめしづらいです。これが原因で音漏れしているはずなので公共の場所では微妙なところ。外の音が多少は聞こえた方が良い用途(商品ページにあるようにスポーツとか)に向いていそうです。

何かしら作業していたりしてケーブルが邪魔になる時に使っています。本当はスポーツにも使いたいのですが歳のせいもあって外でイヤホンはちょっと危なすぎるので…。