[レビュー] CCZ DC-1『Coffee Bean』(2) おすすめイヤーピース編

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CCZ DC-1『Coffee Bean』のレビュー、第2回はおすすめイヤーピース編です。Coffee Beanの付属イヤーピースは音に与える変化が大きめなもののCoffee Beanとの相性は良いです。装着しづらい、高音が弱すぎる、低音の量が多すぎるなどの不満がないなら無理に変える必要はないと思います。Coffee Beanはノズルが5.6mmと太めなため使えないイヤーピースが多いため、おすすめ数も少なくなりました。

CCZ DC-1『Coffee Bean』と市販イヤーピースの画像
ノズルの太さもこの音には必要なんでしょう。

音の基準は付属イヤーピースと付属ケーブルです。音の違いで評価しているため評価内容はイヤーピース自体の傾向とは必ずしも一致しません。ちなみに付属イヤーピースは超低域の可聴域下限辺りをやや強めつつ高域6kHz~8kHz辺りを抑制する傾向があります。

人間の耳の形状は千差万別です。私が良いと思ったイヤーピースが必ず皆さんの耳の形状に合うとは限りません。また、微妙な装着の違いで変化が出ることもあります。ご了承ください。

レビュー第1回は以下からどうぞ。

おすすめイヤーピース

JVCスパイラルドット

JVCスパイラルドット(公式/Amazon3ペア1035円)は軸の内側にドット状のくぼみがあり開口部が広いイヤーピースです。ドットによってイヤーピース内の反射音を拡散させクリアなサウンドを実現しています。いSは約10mm、MSは11mm、Mは12mm、MLは13mm、Lは14mmです。

  • 左ML右Mで入り口付近に蓋をするようにやや浅めに装着しています。
  • 低音の量が減る
  • 低音の音量が少しだけ弱る
  • 低音の広がりが弱る
  • 楽器の音色の高音不足が改善
  • 装着の深さの影響小さめ

付属イヤーピースの影響である超低域の強調と高域の抑制がなくなります。高域のピークを抑える付属イヤーピースのネックである楽器の音色の高音不足が尖すぎない範囲でかなり改善され、全体的にややすっきりしつつバランスが少し高音側に寄ります。深めの装着でも浅めの装着でも大きな変化が出にくいです。

付属イヤーピースのように低音の量が増えないため包み込むような広がりは弱るものの明瞭さは向上します。重低音の力強さが弱るため海外楽曲の低音が物足りなくなるかもしれません。しかしJPOPとの相性は良くなります。

acoustune AET07

AET07(公式/Amazon 620~800円)は開口部が広めなイヤーピースです。傘の幅はSは11mm、Mは13mm、Lは14mmです。※M-は廃盤になりました。

  • 左L右Mで入り口付近に蓋をするようにやや浅めに装着しています。
  • 付属イヤーピースよりもすっきりめ
  • 高音の鋭さ向上
  • 明瞭さ向上
  • 低音の量が減る
  • 定位向上

低音は量が減り高音は鋭さが出て全体的にすっきりとし、明瞭さが向上します。AET07はアタック感が音量的に強まったように感じやすいイヤーピースなため低駆動力な機器でもだいぶ力強い音色になります。

低音が包み込むようだった音の広がりが少し弱る代わりに高音の抜けと伸びが良くなり、過剰ではない範囲で残響が少し強めに感じられるようになります。

付属イヤーピースの弱点だった生楽器の音色のリアリティが向上し、低音やや強めではあるもののだいぶ万能寄りで使いやすい音です。

MandarinEs Symbio Eartips Type PEEL

MandarinEs Symbio Eartips Type PEEL(公式/Amazon/ヨドバシ)はType Wからフォーム素材を除いたイヤーピースです。軸の内径は4.5mm、高さは9mm、傘の幅はSが11mm、Mが12mm、Lは13.5mmです。

  • 左L右Mで入り口付近に蓋をするように装着しています。
  • 高音の鋭さが少しだけ強まる
  • 低音が力強く濃いめに強化

Coffee Beanは高音がよく出るイヤーピースと組み合わせると声が高めのコーラスやボーカル帯域付近の楽器の音がうるさくなることがありますが、Symbio Eartips Type PEELはそれが生じにくいです。かと言って高音の刺激弱めということではなく付属イヤーピースよりはシャキッとしています。

低音は力強く濃いめに強化されます。

RHAデュアルデンシティ

RHAデュアルデンシティ(Amazon 1,210円/ヨドバシ 1,210円)は傘がクリアで軸が黒い丸型イヤーピースです。硬めの袋状パックに入っていて潰れて届き、型くずれ率が高いことが難点です。外径は実測でSが約11mm、Mが約12mm、Lが約13mmです。詳細が確認できる公式サイトが見当たらないので画像を掲載しておきます。

  • 左L右Mでハウジングが耳に当たる位置で止まるように装着しています。
  • 低音の密度が増す
  • 装着のシビアさ軽減
  • 定位の良さ向上

重低音が音量的に弱るものの低音の力強さは十分です。しかしドンドン強いのが好みならおとなしくなったように感じられるかもしれません。

明瞭で高音もきつすぎずバランスは良いのですが、バランス的にボーカル音量がやや弱りやすいです。ボーカルが前面に出やすい付属イヤーピースのバランスが好みならやや物足りないかもしれません。また、RHAデュアルデンシティとの組み合わせはJPOPとの相性がよくありません。演奏とボーカルとの距離感が近くなってまとまってしまったような狭さを感じます。

まとめ

冒頭に書いた通り、付属イヤーピースで満足しているなら変更する必要はないと思います。音の変化が大きい付属イヤーピースからの変更で、大抵のイヤーピースで低音の量が減り高音が強まります。しかしそれによって音が近く騒がしくなる帯域があり、相性の良いイヤーピースはあまり多くありませんでした。

なんだかんだで私が一番好みな音色は付属イヤーピースでした。装着感が合わなかったり音色に不満がある場合にだけ変更するのが良いでしょう。付属イヤーピースは単体販売されていませんのでヘタってしまったらいずれにしろ代替品を探さなければなりませんが…。

CCZ DC-1『Coffee Bean』のレビュー、付属品同士での組み合わせが気に入っていることと装着時のクセで押してしまっていたのかイヤホン側ケーブル接続部の土台が若干カクカクしているため、おすすめリケーブル編の記事を書くかは未定です。相性が良いケーブルを見つけたらTwitter(@magnolia_time)でツイートするかもしれません。

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