[レビュー] KZ ZS6 (2) – リケーブル編その1(3千円以下)

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KZ ZS6のレビュー第2回はリケーブル編その1です。所有している3千円以下のリケーブルとZS6との組み合わせについて比較して行きます。

なお中華イヤホンはロットの違いや個体差(ばらつき)で音が違うことがあるため、付属ケーブルで感じる音が私の手元のあるものと異なると参考にしづらいです。レビュー第1回を読んで付属ケーブルのレビューがご自身の感じ方に近いかどうか確認しておいてください。

ちなみに私の手元にあるKZ ZS6は耳で聞いたときの音量バランスが高音域>低音域≧中音域の高音寄り弱ドンシャリです。

今回比較したケーブルの最終的なおすすめだけでよろしければ『まとめ』からどうぞ。

銅線

Yinyoo YYX4785(4芯純銅)

4芯純銅リケーブル Yinyoo YYX4785(2PIN 2.5mm)の画像
ややクセが付きやすいタイプ
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4785
  • 芯数:4芯
  • 芯材:純銅
  • 耳掛けタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:1,489円(2018/10/30)

最近入手したリケーブルです。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 音域間のバランスは変わらず
  • ややマイルドになった
  • 反響がわずかに抑えられた
  • 聞きやすくなった
  • 派手さが少し抑えられた
  • 解像度がやや落ちた
  • 情報量がやや減った

音域間のバランスは同じままマイルドになりました。判断が難しい程度ですがわずかに音が太くなったかもしれません。聞きやすいながらもZS6の派手さはある程度残っています。

付属ケーブルだと特にシリコンのイヤーピースでは響きすぎが気になることもあったのですが、このケーブルだとあまり気になりません。

音の輪郭は若干緩くなっています。音の線がもやっと太くなった感じです。例えるならテグスが綿の糸に変わったみたいな…。しかしあくまで付属ケーブルでの音と比較した場合の緩さであって、元々がシャープ過ぎると感じていた人にはちょうど良いと思える程度だと思います。

しかし情報量と解像度がダウンしたと感じるようになりました。4芯なのである程度は仕方がないのかもしれません。

アンプを使うと音が少し締まる傾向がありますが、特徴の強いアンプでなければバランスは概ね変わらないようです。柔らかめの音色が良いならむしろ使わない方が良いかもしれません。

安さ優先ならナシってほどではありませんが解像度も落ちますし、千円でも多く投資できるならワンランク上の価格帯の物の方をおすすめしたいです。

Yinyoo YYX4753(6芯純銅)

6芯純銅リケーブル Yinyoo YYX4753(2PIN 2.5mm)の画像
柔らかくて取り回しやすいです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4753
  • 芯数:6芯
  • 芯材:純銅
  • ストレートタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:1,989円(2018/10/30)

かなりお安いですが音は悪くありません。ZO6255のレビュー(2)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(2)BQEYZ KC2のレビュー(2)でも比較しており、audbos k5(TENHZ k5)とBQEYZ KC2ではおすすめリケーブルにランクインしています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 音域間のバランスは概ね変わらず
  • 高音が刺さる
  • 反響が抑えられた

音域間のバランスは概ね変わらないのですが、高音が刺さるようになりました。耳にサ行が刺さると言うより音が頭の中に刺さって頭痛がするタイプの尖り方です。

他の部分も評価しようと思ったのですが高音が減衰しやすいコンプライのイヤーピースでも頭痛がするので相性が悪いということで評価はここまで…。

他のイヤホンで試した経験を踏まえるとケーブルとしてはイヤホン本来の音を変えにくい傾向があると想像できるので、高音が辛いタイプのイヤホンでないなら合うことは多いだろうと思います。つまるところ相性が悪いと言うよりはZS6本来の高音にはキツい部分が含まれているということなんでしょうね。

HiFiHear HiF4774(8芯高純度無酸素銅)

8芯高純度銅(OFC)リケーブル HiFiHear HiF4774の画像
十円玉色です。
  • ブランド:HiFiHear
  • 型番:HiF4774
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度無酸素銅OFC
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,350円(2018/10/30)

BQEYZ KC2のレビュー(2)で比較しています。所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音が衰えた
  • 低音が痩せた
  • きらびやかさが衰えた

イヤーピースはウレタンフォーム素材の方が良かったです。高音がやや抑えめです。低音域は音量的にはさほど衰えた感じはしないのですが音が痩せた印象を受けます。

反響がやや抑えられるので音の広がりが小さくなります。ZS6の音の距離感はやや近めなこともあって音場が狭まったと感じられます。

高音域の解像度は上がったようですが中低音域では衰えたように感じられます。アンプ使用で特に良くなるポイントもないようです。

きらびやかさが衰えました。また、中低音の解像度が落ちたと感じます。それと引き換えに良くなった部分もあまり思い当たらないので、あまりおすすめではありません。

NICEHCK CT1(8芯高純度無酸素銅)

8芯高純度無酸素銅リケーブル NICEHCK CT1(mmcx 2.5mm)の画像
こげ茶色です。
  • ブランド:NICEHCK
  • 型番:CT1
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度無酸素銅
  • 耳掛けタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,550~2,650円(2018/10/30)
  • 10/30時点 300円OFF

銅線の中ではすっきりとした音色のリケーブルです。タッチノイズがちょっと気になるのでスライダーで調節した方が良いです。若干高音が衰える傾向があるような気がします。audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(2)BQEYZ KC2のレビュー(2)で比較しています。所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音が少し衰えた
  • 低音に厚み
  • 反響が抑えられた
  • 解像度低下

高音は少し衰え、低音は厚みが増しました。シリコンのイヤーピースだと高音のすっきり感と低音の厚みのバランスが悪く、ウレタンフォーム素材だと高音が更に減衰してもったりした音色になってしまいます。

また、音場が狭まり、解像度が低下した気がします。

相性が良くありません。高音がシャキッとしているのに中低音域の輪郭は柔らかめなためバランスが悪いです。アンプを使ってもちょっとマシになった程度でした。

Yinyoo YYX4769(8芯高純度7n無酸素銅)

8芯高純度無酸素銅線(7n-OFC)リケーブル Yinyoo YYX4769の画像
色はコッパー(銅の色)です。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4769
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度無酸素銅線 7N OFC
  • ストレートタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,750円(2018/10/30)
  • 10/30時点 300円OFF

どちらかというとマイルドなタイプのリケーブルです。所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音は主張強め
  • 低音控えめ
  • アンプの使用で音質向上
  • 派手さがやや抑えられる

低音が音量的に弱まり中低音域がフラットに近く感じられるようになったため相対的に高音だけ突出しています。バランスをとるためにウレタンフォーム素材のイヤーピースであえて高音を減衰させるのが良かったです。

ウレタン素材のイヤーピースを使うことでマイルドになり過ぎない程良い自然さが感じられます。これによってシャキッとし過ぎていた高音の解像度が程良くアップしました。

アンプを使用すると低音が締まりつつ強さが出るようです。アンプの種類によってイヤーピースはシリコンが良かったりウレタンが良かったりまちまちでした。ちなみにシリコンが合う場合なら特にfinal Eタイプが良かったです。

複数のアンプを試しましたがいずれもアンプ不使用より低音が締まり、解像度が向上し、伸びが補われたのか音場の狭まりがだいぶ回復しました。ボーカルも艶っぽくなります。

直挿しでも一定の自然さが得られますが価格相応な感じです。アンプを使用することで音質が向上します。アンプを持っているならおすすめできます。特別パワーは必要ないようなので安いものでも良いと思います。派手さがやや抑えられますが、3千円以下のリケーブルでは多かれ少なかれその傾向はあるようです。

HiFiHear HiF4777(高純度無酸素銅)

高純度無酸素銅リケーブル HiFiHear HiF4777(2PIN 2.5mm)の画像
白金色
  • ブランド:HiFiHear
  • 型番:HiF4777
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度無酸素銅
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,999円(2018/10/30)

所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音がやや衰えた
  • 反響がやや抑えられた
  • 解像度が少し向上

音質はイヤーピースにかなり左右されました。ドンピシャな物がないと高音が足りなかったり低音が足りなかったり反響が抑えられ過ぎたりで満足できませんでした。

私の耳では、付属ケーブルに負けない高音が欲しければイヤーピースは高音が減衰しにくいJVCスパイラルドット、ちょっと減っても不足がないのはaudio-technica SOLID BASSが合いました。それ以外は一長一短で似たり寄ったりです。私の耳と音の好みにはaudio-technica SOLID BASSが高音も低音も反響も適度で一番合います。

反響は付属ケーブル+ウレタン素材のイヤーピースよりも更に抑えられるので音の広がりも抑えられます。解像度は少しアップしたような気がします。

相性がばっちりなイヤーピースを見つけるのが難しいかもしれません。私は耳と良く合う組み合わせのイヤーピースを見つけられたので全体的に音質が向上し、悪くないと思いました。ウレタン素材のイヤーピースは高音が衰えて良くありません。どうしても派手さを保ちたいならなかなか微妙で難しいところです。使用するアンプはRADSONE EarStudio ES100のバランス接続は悪くありませんでしたが他のアンプはどれも微妙でした。

Yinyoo YYX4783(8芯純銅)

8芯純銅リケーブル Yinyoo YYX4783(2PIN 2.5mm)の画像
ややクセが付きやすいタイプ
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4783
  • 芯数:8芯
  • 芯材:純銅
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,989円(2018/10/30)

最近入手したリケーブルです。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 音域間のバランスは変わらず
  • 解像度・情報量なども衰えず
  • 音に厚みが出た
  • 反響が少し抑えられた
  • 派手さが少し抑えられた
  • 分離と定位が少し良くなった
  • 聞きやすくなった

1本目に紹介した4芯純銅YYX4785(本記事内解説)の上位版のような音だと感じました。音域間のバランスは変えずに聞きやすくなりつつも、YYX4785では付属ケーブルよりも衰えてしまった解像度や情報量がさほど衰えません。

音の輪郭の緩さも感じません。YYX4785は『テグスから綿の糸に変わったようなイメージ』だと例えましたが、このケーブルはその糸がしっかりしていて毛羽立ちが少ないようなイメージです。

反響が少し抑えられているようです。音場は狭いとまでは言いませんが、元々音の近さを反響と開放感で補って広い雰囲気を出すことに成功していたのに色々と不足してしまい、広さを感じにくくなりました。同時に派手さが抑えられています。

しかし全体的に厚みが出ており付属ケーブルでたまに感じることのあった軽さが改善されます。アンプを使うとパワーに比例して更に厚みが増す傾向があり、より軽さを感じにくくなりました。

付属ケーブルの音はシャキッとし過ぎていると感じる、軽いと感じることがある、派手さを抑えたい、聞きやすくしたい方に良さそうです。付属ケーブルのシャープさや派手さを衰えさせたくない、音場表現を変えたくないなら向きません。

銀メッキ

Yinyoo YYX4734(4芯銀メッキ7n高純銅)

4芯銀メッキ7n高純銅リケーブル Yinyoo YYX4734(2PIN 2.5mm)の画像
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4734
  • 芯数:4芯
  • 芯材:銀メッキ7n高純銅
  • ストレートタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:1,900円(2018/10/30)
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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音が少し落ち着いた
  • 解像度低下
  • 反響が少し抑えられた
  • 聞きやすくなった

高音域が少し落ち着きました。耳にも頭にも刺さる感じはありません。しかし主張は残っていることと低音が微妙に衰えたことで、やはり高音の楽器は若干目立つような気がします。

反響が少し抑えられましたが、抑制されることで衰えたと感じられやすい音の広がり具合や派手さの衰えは少ないです。

聞きやすくなっていて地味になりすぎてもいないのですが、迫力と解像度が落ちました。これなら付属ケーブルで良いかなと感じられるのでおすすめには入りませんね。

Yinyoo YYX4731(4芯銀メッキ銅線)

4芯銀メッキリケーブル Yinyoo YYX4731(2PIN 3.5mm)の画像
ちょっと艶のある黒い被膜で覆われています。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4731
  • 芯数:4芯
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,199円(2018/10/30)

付属ケーブルが銀メッキなら音のバランスをあまり変えずにちょっとだけ音質を向上してくれるケーブルです。しかし4芯なので向上具合はそこそこ…。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音がやや刺さる
  • 低音が少し衰えた
  • 反響が抑えられた

サ行は刺さるというほどでもなさそうですが音が頭に刺さって頭痛になるタイプの高音が出るようになりました。相性が悪いということで頭が痛くなるので追加の評価はパスで…。

Kinoofi KBF4758(6芯銀メッキ銅)

6芯銀メッキリケーブル Kinboofi KBF4758(2PIN 2.5mm)の画像
艶のある黒い被膜で覆われています。
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4758
  • 芯数:6芯
  • 芯材:銀メッキ銅
  • ストレートタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 2,100円(2018/09/30)
  • 10/30時点 300円OFFクーポン
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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音が強まった
  • 低音が微妙に衰えた
  • 反響が抑えられた
  • 音の広がりが狭まった

音域間のバランスは大きくは変わっていないようですが、低音が微妙に衰えている気はします。高音のサ行の刺さりはシリコンのイヤーピースで刺さる手前くらい、頭痛がするタイプの尖った高音もギリギリくらいだと感じます。高音域全体が音量的に大きくなったわけではありませんが部分的に強調された感じになり高音の楽器などはよく耳に入ってきます。

反響はやや抑えられています。もう少し広がってくれても良いかも。

付属ケーブルでは中高音域ほど締まっていなかった低音域がちょっと締まりました。これによって低音域の解像度が少し上がったのですが、高音域の解像度が落ちた気がします。

ZS6の刺さりを覚悟していたのに付属ケーブルで大したことがないと感じて、もっと高音に刺激が欲しい!と言うニーズがあれば合致するかもしれませんが、低音が微妙に衰えているのでドンシャリ感が強くなるわけではありません。個人的には高音はここまで必要ないのと解像度を落としたくないのでおすすめには入らなそうです。

HiFiHear HiF4764(6芯7n高純銅銀メッキ)

6芯7n高純銅リケーブル HiFiHear HiF4764(mmcx 2.5mm)の画像
柔らかめです。
  • ブランド:HiFiHear
  • 型番:HiF4764
  • 芯材:7n高純銅銀メッキ
  • 芯数:6芯
  • ストレートタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 2,400円(2018/10/01)

所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音の主張が抑えられた
  • 低音のアタック感やや控えめに
  • 反響が少しだけ抑えられた

音域間のバランスは大きく崩れていませんが、高音域の主張が抑えられ低音のアタック感もやや控えめになった気がします。相対的に中音域が出てきたようになり、人の声がよく聞こえるようになりました。

反響音はわずかに抑えられましたが、音の広がりや派手さがガタ落ちしたわけではなさそうです。

くっきりしたクリアさがややマイルドな自然さに変わりました。しかしフラットに寄ったことも相まってZS6の個性が抑えられ若干凡庸になったようにも感じられます。

アンプの使用で劇的に変わる点はなく、微妙に音場が回復したかしないか、クリアさが増したか増さないか…と言う程度です。アンプの必要性は高くなさそうです。

ZS6の個性が気に入らず、もっと地味で良いと感じるならアリかもしれませんが凡庸であるとも言えます。付属ケーブルで感じる個性を残したいなら別のケーブルを探した方が良さそうです。

Kinboofi KBF4735(8芯銀メッキ銅線)

8芯銀メッキリケーブル Kinboofi KBF4735(mmcx 2.5mm)の画像
鮮やかな黄色のケーブルです。
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4735
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,500円(2018/10/30)

ZO6255のレビュー(2)(相性イマイチ)、audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(3)(相性イマイチ)、BQEYZ KC2のレビュー(3)(相性よし)でも比較しています。なお所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • フラット傾向
  • 高音が少し抑えられた
  • 迫力低下

付属ケーブルと比べると高音が抑えられており、高音が良く出るスパイラルドットなどのイヤーピースを使ってもまだ高音不足が原因とみられる迫力低下が感じられます。アンプも使ってみましたがどうにも迫力が盛り返して来ませんでした。

相性が悪いようです。イヤーピースやアンプの組み合わせをいろいろ変えてみましたが満足できる音は出ませんでした。

Yinyoo YYX4762(8芯銀メッキ銅線)

8芯銀メッキリケーブル Yinyoo YYX4762(mmcx 2.5mm)の画像
濃い焦げ茶色
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4762
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:8芯
  • ストレートタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,999円(2018/10/30)

ZO6255のレビュー(2)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(3)BQEYZ KC2のレビュー(3)でも比較しており、ZO6255とBQEYZ KC2ではおすすめリケーブルにランクインしています。なお所有しているのはmmcxなためmmcx→2PIN変換アダプターで試聴しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 音域間のバランスは変わらず
  • 高音はしっかりめ
  • 反響は適度
  • 分離・定位向上
  • きらびやかさの衰えが小さい

音域間のバランスはほとんど変わらないようです。高音域は微妙に抑えられているようないないような…。付属ケーブルで刺さる、高音がきついと感じている方にはまだ辛いと思います。

リケーブルすると大抵反響が抑えられるようですが、このケーブルでは音の広がりや派手さがガタ落ちしたとまでは感じませんでした。私の耳ではfinal Eタイプは比較的反響を拾いやすいので、やや衰えた反響もある程度キープできます。低音が欲しいならradius DEEP MOUNTもかなり良かったです。ウレタンフォーム素材のイヤーピースでは反響が抑えられすぎる気がします。

他、分離と定位が良くなりました。

アンプの使用でキレが良くなりすぎる気がするので、個人的にはアンプは使わない方が好みでした。

ちょっとずついい感じに音質を向上してくれます。付属ケーブルでウレタンフォーム素材のイヤーピースを使っても反響が気になるが個性は極力消したくない、高いケーブルに投資できない、アンプを持っていない方にもおすすめです。

Yinyoo YYX4775(8芯銀メッキ)

8芯銀メッキ銅リケーブル Yinyoo YYX4775(2PIN 2.5mm)の画像
銅の色が薄いのでピンクっぽい
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4775
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,999円(2018/10/30)

最近入手したリケーブルです。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音が少し衰えた
  • 低音がやや増えた
  • 音の輪郭に柔らかみ
  • 分離と定位が良い
  • 反響は適度

高音が少し衰えました。しかしおそらく高音が苦手な方でもあまり耳障りでない程度にまで抑えられたのではないかと感じるので聞きやすくなっていると思います。低音は音量的にやや増し、ドンシャリ感が強まりました。

反響は付属ケーブルと比較すると衰えましたが衰え過ぎておらず適度です。ここが気になっていた方にはちょうど良さそうです。

分離と定位が良好です。音の輪郭が柔らかになりつつもぼやけておらず、解像度も落ちていないと思います。

聞きやすくなっているのに地味になり過ぎていないので付属ケーブルで感じられる気持ち良さは失われてはいません。低音がよく出ていることで迫力が出やすくなったので、付属ケーブルの派手さがよほど気に入っているのでなければ非常にバランスが良い音色になったと感じられるのではないでしょうか。

ZS6で聞くと「これこんな曲だったっけ?」と自分の記憶を探るようになってしまう楽曲が、曲のイメージを変えずに気持ちよく聞けるようになりました。

相性が良いと思います。付属ケーブルの音がシャープ過ぎると感じている、付属ケーブルでは派手すぎて楽曲の印象が変わりすぎる、分離と定位を向上させたい、反響がちょっとだけ気になる、もうちょっと低音が欲しい方におすすめです。3千円以下のおすすめ上位ケーブルです。

その他

Kinboofi KBF4773 8芯銀メッキ&銅線ミックス

8芯銀メッキ&銅線ミックスリケーブル Kinboofi KBF4773(2PIN 2.5mm)の画像
色は渋くてかっこいい
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4773
  • 芯材:銀メッキ&銅線ミックス
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 価格:2,999円(2018/10/30)
  • 10/30時点 300円OFFクーポン

商品説明に『マニア向』と書かれているケーブルです。このタイプはアンプ使用で音質が大きく向上することが多いのですが果たしてKZ ZS6ではどうでしょうか…。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度

付属ケーブルのバランスはこちら

  • 高音が抑えられた
  • 反響が少しだけ抑えられた
  • パンチがなくなった

音域間のバランスは付属ケーブルからあまり変化していないようですが、付属ケーブルと比べると高音の強さが抑えられたようです。

少しだけ反響が抑えられています。しかしそのわりに広がりはさほど狭まっていません。反響が気になって相性が良くなかった楽曲でも気にはならなくなりました。

ですがなんだかパンチがありません。トランペットの音がスカスカします。アンプも使ってみましたがイマイチ気の抜けたような音色です。ZS6とは相性が良くなかったです。

まとめ

ZS6のきらびやかさには強めな高音だけでなく付属ケーブルではやや過剰と感じられることもある反響が必要なように感じるのですが、少なくとも今回試したリケーブルについてはどれも多かれ少なかれ反響が抑えられてきらびやかさも抑えられてしまいます。

となると安くリケーブルする場合はZS6の個性(派手さ)を優先するかどうかがポイントになりそうです。正直なところ私が所有している3千円以下のリケーブルに限っては派手派手が好みなら付属ケーブルのままで良いように感じました。

派手さを多少犠牲にしても反響・高音のどちらかもしくは両方を抑える・適度にしたい場合は3千円以下のリケーブルでも改善効果が得られそうです。

  • 8芯高純度7n無酸素銅YYX4769本記事解説
    • 高音は主張強め
    • 低音控えめ
    • アンプの使用で音質向上
    • 派手さがやや抑えられる

3千円以下のリケーブルでは多かれ少なかれ派手さが衰えます。このケーブルも同様です。しかしアンプがあれば音質は適度に向上するので、アンプか、それなりのDAPをお持ちの方におすすめです。スマホ直挿しの方にはおすすめしません。

  • 高純度無酸素銅HiF4777本記事解説
    • 高音がやや衰えた
    • 反響がやや抑えられた
    • 解像度が少し向上

非常にイヤーピースを選びます。シリコンでドンピシャの物を見つけられればかなり満足行く音質向上が得られました。シリコンのイヤーピースを色んな種類ストックしている方にはおすすめできます。ピンポイントではありますがRADSONE EarStudio ES100をお持ちの方にバランス接続がおすすめです。

  • 8芯純銅YYX4783本記事解説
    • 音域間のバランスは変わらず
    • 解像度・情報量なども衰えず
    • 音に厚みが出た
    • 反響が少し抑えられた
    • 派手さが少し抑えられた
    • 分離と定位が少し良くなった
    • 聞きやすくなった

他のリケーブルと同様に派手さは衰えますが耳で感じる音のバランスはほぼ変わっていないのに高音の辛さが抑えられ低音の厚みも増すので聞きやすく、軽さもなくなります。銅線の音が好きならおすすめできます。アンプかそこそこのDAPがあれば更に満足できると思います。

  • 8芯銀メッキ銅線YYX4762本記事解説
    • 音域間のバランスは変わらず
    • 高音はしっかりめ
    • 反響は適度
    • 分離・定位向上
    • きらびやかさの衰えが小さい

耳の穴をきっちり塞げるイヤーピースを持っているならある程度華やかさを残しつつ反響し過ぎを抑えることができます。アンプの必要性も感じないので、反響対策だけならこれがおすすめです。ただし密閉性の高いシリコンイヤーピースは圧迫感があって苦手という方には満足できないでしょう。

  • 8芯銀メッキ銅線YYX4775本記事解説
    • 高音が少し衰えた
    • 低音がやや増えた
    • 音の輪郭に柔らかみ
    • 分離と定位が良い
    • 反響は適度

3千円以下の一押しリケーブルです。派手さは衰えますが反響は適度になりますし高音のきつさが少し和らぐのでZS6が使いやすくなると思います。ZS6を買っては見たもののきらびやか過ぎて使い所がない方に非常におすすめできます。

音のバランスは変えず、やや派手さが衰えても少し厚みを増したいなら8芯純銅YYX4783(本記事解説)が良いでしょう。アンプはあれば更に良いですがなければないでも問題ありません。

アンプをお持ちなら適度に音質が向上する8芯高純度7n無酸素銅YYX4769(本記事解説)、反響対策ができる8芯銀メッキ銅線YYX4762(本記事内解説)、聞きやすさと使いやすさがバランス良く向上する8芯銀メッキ銅線YYX4775(本記事解説)がおすすめです。

もしもシリコンのイヤーピースを色々用意しているなら高純度無酸素銅HiF4777(本記事解説)もバランス良く音質が向上します。ピンポイントではありますがRADSONE EarStudio ES100をお持ちならのバランス接続はかなり良いです。

アンプやDAPをお持ちでないなら反響対策ができる8芯銀メッキ銅線YYX4762(本記事内解説)、聞きやすさと使いやすさがバランス良く向上する8芯銀メッキ銅線YYX4775(本記事解説)が良さそうです。どちらのケーブルもアンプがあってもなくても良い感じで、ZS6を程々に聞きやすくできるバランスの良い組み合わせだと思います。

なんとしても派手さを衰えさせたくないなら付属ケーブルのままで良いでしょう。

次回は3千円から5千円までのリケーブルについて比較して行きます。なお最後にリケーブル編まとめを書くので、相性が悪いリケーブルの情報はいらない、ケーブル毎のレビューは大体で良い、そもそも長いのは読みたくない!という方はレビュー編まとめ(おすすめリケーブルまとめだけの回)をご覧ください。毎日は更新できないのでちょっとお待たせすることにはなります。