2019/08/26 中華リケーブル一覧をセール価格で更新しました。

[レビュー] audbos k5 改め TENHZ k5 (2) – リケーブル編その1(4千円以下)

audbos k5(TENHA k5)のレビュー第2回はリケーブル編です。今回は4千円台以下のリケーブルについて評価していきます。第1回は以下からどうぞ。

*AliExpressのセール期間は8/26 16:00~

※AliExpressで不良品が届いた場合は英語で問い合わせる必要があります。また、迅速に交換返品に対応してくれるとは限りません。自信のない方・保証が欲しい方は割高でもAmazonでの購入がおすすめです。

銅線

Yinyoo YYX4753(6芯純銅)

6芯銅線リケーブル Yinyoo YYX4753(mmcx 2.5mm)の画像
柔らかく太すぎず取り回しやすいです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4753
  • 芯数:6芯
  • 芯材:純銅
  • ストレートタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 1,989円(2018/08/18)

まろやかな音色のケーブルです。音はなかなか侮れません。

  • フラット傾向はそのまま
  • 聞きやすい
  • まろやか
  • 見通しの良い音場
  • むしろアンプなしが良い
  • 迫力は付属ケーブルに劣る

audbos k5のフラット傾向はそのまま、まろやかな音色です。それでいてぼんやりもしていません。「見通しの良い音場」がイマイチどんな音のことなのか分かっていなかったのですが、これがそうなのかな?と思える音でした。

ただし音場の広さについては付属ケーブルとaudbos k5の相性が相当に良く、ほとんどのリケーブルで若干狭まってしまいます。このケーブルでもそうです。しかし他の4千円以下銅線リケーブルよりは広く、更に一部リケーブルでは音場の高さが非常に下がってしまう中、このケーブルは比較的音場の高さが維持されています。

迫力は付属ケーブルに劣るようにも感じられますが、空気感と自然さは付属ケーブルより上だと思います。

アンプを通しても音域間のバランスが大きく変化することはないようでした。アンプのパワーに比例して音が締まりクリアさが増すのですが、伸びやかさがアンプなしの場合より衰えて音場が更に狭まります。音の締まりより自然な音場を取るならむしろアンプなしの方が良いのではないでしょうか。

銀メッキより銅線の音が好き、付属ケーブルよりちょっとだけマイルドにしたい、もっと自然な空気感が欲しいという方におすすめです。

イヤーピースは音場の広さでSpinFit CP145が良かったです。耳に突っ込むタイプが苦手ならfinal Eタイプも良さそうでした。

ちなみに8芯高純度7n無酸素銅のYYX4769(本記事内解説)も同じマイルド系で似た傾向の音質ですが、程良い音の締まりと見通しの良さ、それに付随する音の自然さはこちらの方が上かもしれません。低音の重みはYYX4769の方が上です。

NICEHCK CT1(8芯高純度無酸素銅)

  • ブランド:NICEHCK
  • 型番:CT1
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度無酸素銅
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:2,550~2,650円(2018/08/18)

銅線の中ではすっきりとした音色です。

  • 高音は刺さらず
  • 低音が少し弱まった
  • 低音の厚みは十分
  • 音場は銅線の中でも少し狭め
  • アンプを使うと音質向上
    • クリア
    • 音場が少し広がる
    • 高音が更に出る
    • 低音が十分に出るようになる
    • 迫力も増す
    • バランス接続だと一部の音の輪郭がやや甘い

低音は厚みがあって良いのですが、若干弱まりました。そのせいで打ち込み系などアタック感がしっかり欲しい楽曲ではノリと迫力が衰えてしまっています。アンプなしだと音場は今回紹介している銅線リケーブルの中では比較的狭いです。

しかしアンプがあると全体的に音質が向上します。クリアでありつつ、付属ケーブルほどではないものの音場が広がります。低音も十分に出てアタック感も増し、高音も更に出るようになります。解像度、分離、定位も向上します。よりパワフルな方が全体的に良くなるようです。

バランス接続よりアンバランス接続の方が全体のバランスが良いように感じました。バランス接続だと音場がもう少し広がるのですが、一部の音の輪郭が微妙に緩む印象がありあます。

良い音で聞くにはパワフルなアンプが欲しい組み合わせで、一番音が良かったのはスピーカーが鳴らせる据え置きアンプです。となると気軽に使うのには向かなくなってしまいますし、据え置きアンプをお持ちならもっと良いイヤホンやケーブルを持っているのでは…。k5との組み合わせでは便利には使いづらいです。

Yinyoo YYX4769(8芯高純度7n無酸素銅)

8芯高純度無酸素銅線(7n-OFC)リケーブル Yinyoo YYX4769の画像
色はコッパー(銅の色)です。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4769
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度無酸素銅線 7N OFC
  • ストレートタイプ
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格2,950円(2018/08/18)

6芯純銅YYX4753(本記事内解説)と同じくまろやか系です。

  • フラット傾向はそのまま
  • まろやか
  • 高音は刺さらず
  • 低音にはまずまず厚みあり
  • 小型アンプ×バランス接続で音質向上

音域のバランスはアンプの有無であまり変わらずフラット傾向です。まろやかで聞きやすい音です。

程良い音の締まりと見通しの良さ、それに付随する音の自然さは6芯純銅YYX4753の方が上で、低音の重みはこちらの方が上です。音場は付属ケーブルよりも狭まります。6芯純銅YYX4753で維持されていた高さ方向の広がりが特に衰えました。

アンプを使うとかなり音質が向上します。音が少し締まってクリアになり、迫力が増しつつ自然さを感じるようになります。高音もアンプなしより出ています。解像度も高くなったと感じます。アンプのパワーがありすぎると更に音場が狭まってしまうので、あまりパワフルでないか、バランス接続が良いでしょう。

audbos k5との組み合わせでは非常に惜しい感じのケーブルです。RADSONE EarStudio ES100のバランス接続なら結構良いのですが、小型でバランス対応のアンプは種類がないですし容易におすすめとも言い難いです。

Kinboofi KBF4759(8芯高純度銅)

8芯高純度銅リケーブル Kinboofi KBF4759(mmcx 2.5mm)の画像
明るい銅色
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4759
  • 芯数:8芯
  • 芯材:高純度銅
  • ストレートタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 3,359円(2018/08/18)

ZO6255では5千円以下部門のおすすめリケーブル上位に入ったリケーブルです。

  • 厚みはなかなか
  • 高音は刺さらず
  • 低音は十分
  • ボーカルがよく聞こえる
  • 音の輪郭がやや緩い
  • アンプを使うとぐっと音質向上
    • 高音はよく出る
    • 低音しっかり
    • 音に厚みあり
    • 音が締まる
    • 音場が広がる

個人的には銅線リケーブルは音がまろやかになり過ぎると感じることが多いのですが、このケーブルはそうでもないです。まろやか過ぎずスキッとし過ぎず程良いと思います。ただアンプなしだと音の輪郭がやや緩いようにも感じられます。

高音は結構出ていますが、シリコンで高音がきっちり聞こえやすいSpinFit CP145でも刺さりません。低音は十分ですがタイトさが物足りないような気がします。

音場は付属ケーブルより少し狭いような気がしますが割とキープできている方だと思います。

このケーブルもアンプを使うと非常に音質が向上します。音が更に自然に締まることで分離と解像度が向上、若干マイルドになっていた高音はしっかり出て、低音の厚みが増します。低音のアタック感はアンプのパワーに比例するようですが、あまりパワフルでない方がアタック感が強くなり過ぎず万能タイプをキープできます。音域のバランスはアンプの有無で大きくは変化しないようです。

また、アンプで音が締まるタイプのケーブルでは音場がその分狭くなることが多いのですが、このケーブルはアンプで音が程良く締まりつつ音場の広さを保っているようです。

アンプを持っているならおすすめできます。ZO6255でもアンプ使用で音質向上が実感できたので、このケーブル自体がアンプの効果が出やすいのかもしれません。

私はクーポンで安く買えました。この記事の公開時点でもまだ1,000円クーポンが出ているようです。

銀メッキ

Yinyoo YYX4731(4芯銀メッキ銅線)

  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4731
  • 芯数:4芯
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • スライダー付き
  • 12ヶ月保証
  • 3,200円→2,199円(2018/08/18)

このケーブルの前に同じタイプっぽい8芯YYX4732(別記事内解説)を購入して非常にコスパが良かったので、興味を感じて買い足した銀メッキ銅線4芯ケーブルです。

  • 付属ケーブルと似た音色
  • 音に厚みあり
  • 高音も十分
  • 低音は付属ケーブルと同じかややしっかり
  • 付属ケーブルより音に締まりあり
  • 付属ケーブルより音場は狭い

付属ケーブルと似た音色です。第一印象は付属ケーブルに微妙に自然さを足した程度かな?と感じましたが、よく聞き込んで行くと微妙にあれこれ違うようです。

付属ケーブルより音が締まっているので、音の伸びで音場の広さを表現しようとしている部分が抑えられるのか音場が狭まったように感じます。ひょっとすると締まったのではなく伸びが衰えたのかも?

音は締まったために低音のアタック感が少し増したように感じます。

情報量や解像度などは付属ケーブルとの差があまり感じられず、定位と分離も向上した感じがなく、締まりと低音のためにせっかくの音場の広さを犠牲にしてまでこのYYX4731にリケーブルする意味があまり見いだせない…。

締まりを求めてYYX4731に変えるのであれば、直挿しの方が音に厚みがあるようです。アンプを通すと更に締まってしまうようで、audbos k5の音質向上には逆効果なように感じられました。

NICEHCK TDY1(8芯銀メッキOFC純銅)

  • ブランド:NICEHCK
  • 型番:TDY1
  • 芯数:8芯
  • 芯材:OFC純銅銀メッキ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:3,050円(2018/08/18)
  • フラット傾向はそのまま
  • 高音十分
  • 低音十分
  • 付属ケーブルより音場が狭まった
  • ボーカルが近寄った
  • ややクリア

低音は十分ですがわずかに衰えているようです。

audbos k5は音場の面で付属ケーブルの相性がかなり良いためリケーブルによって音場が狭まったり縦方向に広がらなくなったりしますが、このケーブルでは幾分音が締まっているようなのと、ボーカルが少し近くなったことで音場が狭くなったと感じます。

このケーブルではあまりパワフルでないアンプを使うことでアンプなしより音場が広がったように感じました。ほどほどのアンプがあれば多少のキレとある程度の音場の広さが確保できそうです。

音場の広さを優先した場合、イヤーピースはfinal Eタイプで、自然さが増すのはコンプライTs-500(接着剤加工済み)でした。小型アンプ+3.5mmアンバランス接続+final Eタイプが一番良かったです。

悪くはないんですが、付属ケーブルからあえてこのケーブルに変える必要はないと思います。付属ケーブルより良いと思えるポイントが少なかったです。

NICEHCK TYB1(8芯銀メッキ+高純度銅ミックス)

  • メーカー:NICEHCK
  • 型番:TYB1
  • 芯数:8芯
  • 芯材:銀メッキと高純度銅ミックス
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:3,150円(2018/08/18)

使用イヤーピースはSpinFit CP145です。

  • フラット傾向は変わらず
  • 高音は刺さらず
  • 低音はしっかり
  • 低音はややアタック感
  • ボーカルがよく聞こえる
  • 定位良し
  • 分離良し
  • 付属ケーブルより音場狭まる

audbos k5のフラット傾向が変わらないままに音の圧が強くなった気がするので「全域を著しく上げる」と言う商品説明はその通り全体的に押し出してくるタイプのケーブルなようです。

音場が付属ケーブルより狭まるのはほとんどのリケーブルで同様だったのでこのケーブルが特別音場が狭いということではないと思います。

アンプを使うと「全域を著しく上げる」のが更に強まって元気になります。そのためアンプがパワフル過ぎると自然さが衰えます。

より自然さを取るならアンプなし、元気なパワフルさを求めるならアンプありが良いです。どちらにしろ元気になるタイプではあるので、付属ケーブルの音場の広さと自然さを残したいなら向かないです。

その他

NICEHCK 8芯銀箔メッキ高純度銅

2018/08/29追記:レビュー公開後に購入したリケーブルで相性が良いものがあったので追加です。

  • ブランド:NICEHCK
  • 芯材:銀箔メッキ高純度銅
  • 芯数:8芯
  • 12ヶ月保証
  • 価格:3,999円(2018/08/29 1029円割引中)

音の傾向を変えずに音場を広げた工夫が感じ取れるケーブルです。

  • フラット
  • 程良い締まりだが低音だけ惜しい
  • 音場はかなり良い線
  • 中~高音域の解像度向上
  • 分離と定位が向上
  • アンプなしが良い

audbos k5のリケーブルで狭まりがちな音場の広さですが、このケーブルはかなり良い線行ってると思います。惜しい点は低音の締まりでしょうか。…でもそれを解消してしまうと音場が狭まるのかもしれませんね。ウレタンフォーム素材のイヤーピースでいくらか改善しますが音場は狭まりますので。

低音域の高い辺りから高音域までは適度に締まっており、過剰な音の伸びや響きはありません。これによって分離と定位が付属ケーブルに勝っていると感じます。音の聞き分けがし辛い楽曲でも問題なく聞き分けられます。解像度は特別高いとまでは行きませんが付属ケーブルよりは良いでしょう。販売店の解説にある通り、確かに中~高音域の解像度が上がった気がします。

イヤーピースはfinal Eタイプとの組み合わせでチャカチャカと軽い音になったり部分的にぼやっとしやすい楽曲が迫力十分になりました。

アンプなし、アンバランス接続が最も良かったです。アンプを使うと中音域が出てきてバランスが変わり、音場が狭まり迫力が衰えるようです。アンプを持っていない、フラットさを変えたくない、付属ケーブルで迫力が衰える楽曲がある、という方におすすめです。

まとめ

audbos k5と付属ケーブルは音場の面で相性がかなり良いようで、リケーブルすると狭くなってしまうことが多くなかなか選ぶのが難しいです。そんな中で生き残ったのは以下の2本のリケーブルです。

  • 6芯純銅 YYX4753
    • フラット傾向はそのまま
    • まろやか
    • 伸びやか
    • 見通しの良い音場
    • 締まり不足は感じない
    • 音の厚みはなかなか
  • 8芯高純度銅 Kinboofi KBF4759
    • 厚みはなかなか
    • 高音は刺さらず
    • 低音は十分
    • ボーカルがよく聞こえる
    • 音の輪郭がやや緩い
    • アンプを使うとぐっと音質向上
  • 8芯銀箔メッキ高純度銅 NICEHCK(型番なし)
    • フラット
    • 程良い締まり
    • 音場はなかなか良い線
    • 中~高音域の解像度向上
    • 分離と定位が向上
    • アンプなしが良い

アンプを持っていなくて銅線の音が好きなら6芯YYX4753がおすすめです。お値段以上の音質だと思います。アンプを持っていなくて付属ケーブルの音をあまり変えたくないならNICEHCKの8芯銀箔メッキ高純度銅がおすすめです。アンプがない方が迫力が出ます。アンプがあるならKBF4759がおすすめです。アンプ使用で音の輪郭の緩さも改善します。

今回紹介した中にも含まれていますが、最近安いリケーブルがたくさん出ていますね。意外と音質も良いので中華メーカーの企業努力に感心しきりです。

audbos k5の音場の広さを限りなく残すことを前提に評価したため、音場の事を気にしないならかなり評価が厳しくなったケーブルもありました。音場にこだわらないならばもっと選択肢は広いと思います。

次回は4千円台(4,000円~4,999円)のリケーブルについて検討して行きます。

2018/08/29追記:リケーブル編(1)~(6)を公開しました。リケーブル比較は結論だけでよろしければ第6回のまとめ記事だけでもどうぞ。

*AliExpressのセール期間は8/26 16:00~

※AliExpressで不良品が届いた場合は英語で問い合わせる必要があります。また、迅速に交換返品に対応してくれるとは限りません。自信のない方・保証が欲しい方は割高でもAmazonでの購入がおすすめです。