2019/07/23 中華リケーブル一覧(qdc/KZ Cタイプ)を更新しました。

2019/07/26 検索フォームをGoogle検索に変えました。

[レビュー] audbos k5 改め TENHZ k5 (4) – リケーブル編その3(5千円~1万円)

今週は忙しくてちょっと間が空いてしまいました。今回はリケーブル編その3です。5千円~1万円までのリケーブルについてまとめました。今までの分は以下からどうぞ。

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※AliExpressで不良品が届いた場合は英語で問い合わせる必要があります。また、迅速に交換返品に対応してくれるとは限りません。自信のない方・保証が欲しい方は割高でもAmazonでの購入がおすすめです。

銀メッキ

Yinyoo GXX4728(8芯高純度銀メッキ単結晶銅線)

銀メッキ8芯リケーブルYinyoo GXX4728(mmcx 2.5mm)の画像
ピンクっぽく見えますが色は銀メッキ色とコッパー(赤茶)です。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:GXX4728
  • 芯材:高純度銀メッキ単結晶銅線
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:5,900円→4,500円(2018/08/25)

ZO6255の低音が強いと感じていた時に「低音が衰える」とのレビューを見て買ったケーブルです。

  • フラット傾向は変わらず
  • クリア
  • 高音は刺さらず
  • 低音域から中音域に厚み
  • 低音がごくわずかに衰える
  • 付属ケーブルより音場が狭い

音の雰囲気は付属ケーブルに似ていますが一聴してクリアです。しかし付属ケーブルよりも音場が狭くなったのを感じます。

audbos k5では低音の衰えはそんなに大きくありませんでした。音に厚みがあるので重厚感があります。シリコンのイヤーピースよりウレタンフォーム素材のコンプライ Ts-500接着剤加工済み)の方が厚みが出ました。しかしアタック感が付属ケーブルよりはやや弱いため低音のリズムを刻む低音が物足りなく感じます。

クリアさがあってなかなか良いのですが音場と低音の衰えが気になります。相性的には微妙なようです。

Kinboofi GXX4725(8芯銀メッキ銅線)

銀メッキ8芯リケーブルKinboofi GXX4725(mmcx 3.5mm)の画像
やや黄ばんだ銀メッキ色です。
  • ブランド:kinboofi
  • 型番:GXX4725
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,900円→4,900円(2018/08/25)

これは商品名に「マニア向」の記載があるケーブルで、こう書かれている場合はそれなりのアンプがないと満足行く音が出ないことが多く、実際にこのケーブルもアンプのパワーによってかなり音質に違いがあります。

  • フラット傾向はそのまま
  • 高音は刺さるちょっと手前くらい
  • 低音は十分
  • 音場は付属ケーブルより少しだけ狭い
  • ボーカルが少し遠い
  • 音の輪郭が少しぼやけている
  • 分離イマイチ

アンプなしでは音の輪郭がぼやけています。音によってはボワッとした伸びが出ます。分離は特別悪いわけではないのですが、他の8芯にリケーブルには若干劣るかなと感じます。たぶん輪郭が緩いせいでしょう。

アンプの使用でバランス接続なら比較的音場の高さも保てていてボーカルも遠すぎず聞きやすくなります。アタック感はアンプなしよりもしっかりして迫力も増します。イヤーピースはfinal Eタイプが良いようでした。

ZO6255との組み合わせでは音場が広がって自然さが増し、上位にランクインしなかったものの悪くないケーブルだと感じたのですが、audbos k5では締まりも伸びも迫力も中途半端になってしまいます。分離の点もアンバランスでもバランスでも改善できず、相性が良くないと思います。

HiFiHear HiF4747(16芯銀メッキ高純銅)

銀メッキ16芯リケーブルHiFiHear HiF4747(mmcx 2.5mm)の画像
黄色と銀メッキ色のミックス色です。
  • ブランド:HiFiHear
  • 型番:HiF4747
  • 芯材:銀メッキ高純銅
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,700円(2018/08/25)
  • フラット傾向は変わらず
  • 音のバランスは付属ケーブルに近い
  • クリア
  • 情報量が多い
  • 解像度が高い
  • 付属ケーブルより音に厚み
  • 付属ケーブルより迫力あり

付属ケーブルの音質をあまり変えずに全体的に向上させることができるケーブルだと思います。音域間のバランスは付属ケーブルに近いまま迫力が増すような音です。

付属ケーブルよりも音に厚みがあり、アタック感は同じくらいですが圧が強いイメージ。臨場感も増しています。

アンプなしでも十分音質が向上します。アンプを使うならよりクリアになりますし、バランス接続が可能であれば特に音場の面で非常に良いです。パワフルなアンプではアタック感が強すぎる可能性はありますが全体的に大きく音質が向上します。ただし音が締まりすぎて音場がやや狭まったような印象を受けます。そこそこ程度のパワーのアンプでも音に厚みが増すのでかなり良くなります。

付属ケーブルの音域バランス(フラット)は変えたくない、でももっと音質を上げたい、迫力がほしい方におすすめです。

ドンシャリ系イヤホンとも合いそうなのでKZのイヤホン用に2PINも買って、ZO6255コンプライ Ts-500ではベストだと感じたので予備にmmcxをもう1本買ってしまいました。

Yinyoo YYX4745(16芯銀メッキ銅線)

銀メッキ16芯リケーブルYinyoo YYX4745(mmcx 2.5mm)の画像
意外と太くなくケーブル自体も柔らかです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4745
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,900円(2017/08/25)
  • フラット傾向は変わらず
  • 高音は刺さらず
  • 低音のアタック感は付属ケーブルより微妙に弱め
  • 伸びやか
  • 情報量が多い
  • 解像度が高い
  • 付属ケーブルより音に厚み

上で紹介したHiF4747と同じく情報量、解像度は付属ケーブルより上です。付属ケーブルで微妙に不足を感じやすい音の厚みも増します。

HiF4747と異なるのは低音のアタック感でしょうか。付属ケーブルと比較してもほんの僅かに衰えている気がします。そのせいか全体的にややマイルドです。しかしマイルドな調和が取れていてアタック感についてはほんのちょっとだけ音量を上げてやるとさほど不足は感じません。

ちょっとパワーのあるアンプを使うと直挿しで音量が必要だったアタック感が回復、音に厚みが増します。直挿しでも十分行けると思いますが、直挿しかつ小さい音で聞きたい場合にちょっと物足りないかもしれません。

しかし音が締まりすぎないのが良いのか他のリケーブルでは狭まりやすい音場への影響が少ないように感じます。

HiF4747は迫力が増しましたが、こちらは柔らかさが増します。迫力より空気感を良くしたいならおすすめです。パワーのあるアンプがあるなら不足ない迫力も得られます。

銅線

Yinyoo YYX4744(8芯OFC)

OFC8芯リケーブルYinyoo YYX4744(mmcx 2.5mm)の画像
中華イヤホンユーザーの間で「キンバー風」と呼ばれているケーブルらしいです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4744
  • 芯材:OFC
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,250円→4,999円(2018/08/25)

キンバー風ケーブルと呼ばれているらしいです。

  • フラット傾向は変わらず
  • 高音は刺さらず
  • 低音やや強め
  • 音に厚みあり
  • 程よい締まりあり
  • 音がやや中心に集まったように感じられる

他のリケーブルで少しだけ物足りなかった低音が少し強くなりました。音に厚みもあって迫力も出ています。

程よく締まるのですが、音場が狭くなると言うか、音が少し中心に寄ったように感じます。

パワフルなアンプを使うと高音がよく出るようになり、低音のアタック感も強くなります。しかし音場が更に狭ってしまいました。この組み合わせで使うならパワフルでないアンプの方が程良いようです。

k5の音場が多少犠牲になっても音に厚みが欲しいならおすすめできます。個人的には音場の広さは残したいですねー。

その他

Kinboofi KBF4746(16芯銀メッキ&銅線ミックス)

銀メッキ&銅線ミックス16芯リケーブルKinboofi KBF4746(mmcx 2.5mm)の画像
ピンクっぽく見えますが銀メッキと銅の色のミックスです。
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4746
  • 芯材:銀メッキ線&高純度銅線ミックス
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,800円(2018/08/25)
  • フラット傾向は変わらず
  • クリア
  • 滑らか
  • 高音はかなり出る
  • 低音もしっかりめ
  • 微妙におとなしめだが心地良い
  • 解像度高い

低音がしっかりめで高音も十分です。高音はかなり上まで出ているようです。SpinFit CP145だと出すぎかな?コンプライ Ts-500の方が良さそうですが、高音が減衰しがちなコンプライでも若干の高音寄りが感じられます。はっきりとした変化ではありませんが、弱くドンシャリっぽさが出ているようにも感じられます。

小さい音量では物足りなさを感じるかもしれません。しかしちょっとだけ音量を上げてやると一気に迫力が増します。音の厚みはそこそこです。そのため重厚感はやや足りない気がします。

アンプを使うとパワフルさに比例して全体的に元気になります。そのせいで音場がやや狭まるので、音場の広さを取るのであれば直挿しの方が良いように感じます。

悪くありませんが若干音の軽さを感じるのと、他のケーブルの方が相性がよく音質的に勝っているものがある気がするのでランキング上位とまでは行かないかもしれません。

8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ

NICEHCK 8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキリケーブルの画像
  • ブランド:NICEHCK
  • 型番:なし
  • 芯材:単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • スライダー付き
  • 通常価格:5,250円(2018/08/25)
  • フラット傾向は変わらず
  • 空気感がクリア
  • 高音がきれい
  • 低音のアタック感はやや穏やか
  • 音場の高さがわずかに衰えた気がする

イヤーピースは私にはfinal Eタイプが一番合いました。SpinFit CP145だと高音寄りになっていまってシャカつき数歩手前になり、ウレタンフォーム素材だとクリアさと音場の広さが出し切れていません。以下final Eタイプでの評価です。

付属ケーブルでは横方向以外にも音の広がりが感じられるのですが、このケーブルとの組み合わせだと縦方向の音の広がりが少し衰えた気がします。しかしそれも軽微であり横と奥行きはあまり狭まっていないようです。

高音はきれいで、前に出すぎていない程々の強さではないかと思います。

低音はしっかり出ているのですが、アタック感は他のケーブルと比較するとやや穏やかです。商品説明にある「弾性がある」と言う表現がしっくり来ます。粘りがある重みが感じられます。

クリアで雑味の少ない空気感です。8芯リケーブルの中では解像度はやや高め、定位と分離は良い悪いというより自然な感じです。「分離や定位の表現力」が高いというのはこのことでしょう。キレの良いアタック感が必要な楽曲より粘った艶が欲しい楽曲に向いています。

付属ケーブルでクリアさが足りない、付属ケーブルで音の伸びの輪郭が甘く感じられるけれどシャキッとはさせたくはない、迫力より自然さが欲しいと感じているならこのケーブルが良いと思います。特に合うとしたら…良い音源を持っていないので自信がないのですが、ジャズかな?アンプはむしろない方が良いと感じましたが、使用すれば音場と引き換えにキレが幾分良くなります。

Yinyoo YYX4737(4芯銀)

純銀4芯リケーブルYinyoo YYX4737(mmcx 2.5mm)の画像
銀色のチェーンのような太いケーブルです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4737
  • 芯材:銀?
  • 芯数:4芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • セール価格:7,800円(2018/08/25)

商品リンクはmmcx 3.5mmのものです。このリケーブルは規格ごとに別ページになっているようです。セール価格になってかなり売れてしまっており、mmcx 3.5mmの他には2PIN 3.5mm2PIN 4.4mmが残っています。太いチェーンのような見た目が使用シーンを選びそうなケーブルですが音はなかなかです。

  • フラット傾向は変わらず
  • 高音は刺さらず
  • 低音のアタック感が急激でない
  • 楽器の音の出方が自然
  • 音場が狭まった
  • アグレッシブ

Amazonのレビューで削ってみた方が純銀ではないと書いていらっしゃいました(そして今は商品名が「純銀」ではなく「銀」になっている…)が、純銀だと確証が持てるケーブルを持っていないため判断ができません。銀メッキが特厚とかそういうのなんでしょうか。

低音のアタック感は入りがどちらかというと急激ではなく、しかしピークに達するのが遅くはないのでアタック感が物足りないわけではありません。楽器の音の出方に自然さがあります。反面、アグレッシブさも感じます。

音場はここまで評価してきたケーブルの中では狭くなりやすい方です。YYX4744(本記事内解説)のように中心に寄った感じはしないのですがk5の音場の広さが活かしきれていない印象です。

アンプを使うと全域がしっかりしてきて、自然でありつつもやや元気になります。パワフルなアンプだと元気過ぎる印象です。小型アンプなら音が締まりすぎず柔らかすぎません。

私はどうにかaudbos k5の音場の広さを残したいので個人的にはおすすめとまでは行きません。しかし音場以外の面ではなかなか良いと思います。小型アンプ使用で迫力を出しつつ楽器の自然さを楽しむことができます。バランス接続よりアンバランスの方が良かったです。

まとめ

ZO6255(レビュー記事)に引き続き、audbos k5でも16芯銀メッキ高純銅のHiF4747がランクインしました。

  • 16芯銀メッキ高純銅 HiF4747
    • フラット傾向は変わらず
    • 音のバランス、強さなどは付属ケーブルに近い
    • クリア
    • 情報量が多い
    • 解像度が高い
    • 付属ケーブルより音に厚み
    • 付属ケーブルより迫力あり
  • 16芯銀メッキ YYX4745
    • フラット傾向は変わらず
    • 高音は刺さらず
    • 低音のアタック感は付属ケーブルより微妙に弱め
    • 伸びやか
    • 情報量が多い
    • 解像度が高い
    • 付属ケーブルより音に厚み
  • 8芯銀 YYX4737
    • フラット傾向は変わらず
    • 高音は刺さらず
    • 低音のアタック感が急激でない
    • 楽器の音の出方が自然
    • 音場が狭まった
    • アグレッシブ

16芯銀メッキ高純銅 HiF4747本記事内解説)は付属ケーブルから音のバランスをあまり変えずに音質を上げ迫力が増します。16芯銀メッキ YYX4745本記事内解説)もHiF4747と同様に音のバランスを変えず、迫力満点ではありませんが空気感が良くなります。8芯銀 YYX4737(本記事内解説)は音場が狭まるもののそれ以外の点では非常に良く、力強いながらも楽器の自然さも出ます。アンプがあるなら更におすすめ度が上がります。

5千円~1万円以下ではケーブルごとにだいぶ傾向が異なり、おすすめリケーブル以外でも好みに合わせて選べば満足できる可能性は高いと思います。おすすめにランクインしなかったケーブルも音に粘りがある8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ本記事内解説)や音に厚みがある8芯OFCYYX4744本記事内解説)も音場にこだわらなければ十分アリだと思います。

次回は1万円以上のリケーブルについて検討して行きます。

2018/08/29追記:リケーブル編(1)~(6)を公開しました。リケーブル比較は結論だけでよろしければ第6回のまとめ記事だけでもどうぞ。

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