[レビュー] Yinyoo YYX4739 8芯銀メッキリケーブル

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月初めのセールでリケーブルを数本ゲットしたので、ZO6255とAudobos k5(ブランド名が変わり今はTENHZ k5)、KZ ZS10(mmcx→2PIN変換アダプター使用)で試してみました。まずYinyoo YYX4739です。

なおオーディオ関係には特に詳しくないので用語の使い方がおかしいかもしれません。ご了承ください。

購入したのはmmcxなので一部mmcx→2PIN変換アダプターを使用しています。

製品仕様

真っ黄色です。
  • メーカー:Yinyoo
  • 型番:YYX4739
  • 芯数:8芯
  • 芯材:銀メッキOFC線
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格4,500円(2018/08/07)

柔らかすぎず硬すぎず、中華8芯リケーブルとしては太さも普通くらいだと思います。

耳掛けはチューブです。

スライダー付き。二叉に分かれている部分のパーツを引っ張ると動かせます。

接続パーツが分かれます。

YYX4739の商品説明には以下のように書かれています。WTSUN Audio(Easy earphones)さんの商品説明は概ね使ってみた時の感想と合致するようなので参考になりますよ。

  • 鮮やかで伸びのある高域と解像度の向上
  • 音の広がりや奥行き感を向上
  • 高域から低域までバランスに優れた音質で臨場感溢れる音場
  • 低域はより深みを増し、 中高域は更なる解像感を獲得
  • 帯域が広がる上に、迫力が増してきます
  • 正確な定位感と自然で表情豊かなサウンドを可能に

さらっとしか説明していない場合もありますがYYX4739は色々と書かれています。メーカーが自信のあるケーブルなのかな?

音質

ZO6255

  • ブランド:Zodic Audio
  • ドライバ構成:DD×2, BA×2
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:120db ± 3db
  • 再生周波数帯域:10Hz~40,000Hz
  • ケーブル端子:mmcx
  • マイク搭載

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

ZO6255は付属ケーブルでは弱ドンシャリ傾向ですがリケーブルによって弱ドンシャリから、低音がしっかり出るバランスの良い音質まで変化が出るイヤホンです。長時間のエージングとリケーブル推奨。『[レビュー] ZO6255 (1) - エージングで本領発揮するイヤホン』から全4回でレビューを書いています。

全音域バランスの良い、ややフラット傾向の音質になりました。

  • 全音域のバランスが良い
  • 音に厚みがある
  • 自然さが感じられる
  • 付属ケーブルよりは解像度が高い

高音は刺さらずよく出ています。全音域のバランスが良いのでZO6255の弱ドンシャリを期待すると物足りないかもしれません。しかし低音の厚みが結構あるので意外と迫力が出せます。

解像度、情報量は付属ケーブルよりは良く8芯としては普通くらいですが、音場は所有している8芯の中ではやや広めで自然さがあります。

アンプがあれば更に臨場感が増しますが、アンプの有無で極端に音が変わるタイプではないので使いやすそうです。イヤーピースはウレタンフォームよりシリコンの方が合うようでした。

audbos k5(TENHZ k5)

  • ドライバ構成:DD×2, BA×2
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:100±2dB
  • 再生周波数帯域:20Hz-40000Hz
  • ケーブル端子:mmcx

*AliExpressのセール期間は8/26 16:00~

audbos k5(名前が変わってTENHZ k5)はフラット傾向でありつつも適度に高音の音量のピークが高まっていて低音のアタック感もまずまずで厚みもあるので弱ドンシャリっぽさも感じる、音場が広いイヤホンです。『[レビュー] audbos k5 改め TENHZ k5 (1) - 音場の広い優秀イヤホン』から全6回でレビューを書いています。第2回から第5回はリケーブル比較レビューなので、結論だけでよろしければレビュー第1回レビュー第6回だけどうぞ。

  • まろやか
  • フラット傾向は変わらず
  • クリアさが衰える
  • 音に厚みはあるが楽曲によって差が出る
  • 低音が衰えた
  • 音の広がりを感じる

根本的にaudbos k5とは相性が良くない気がします。まろやか過ぎるというか。低音しっかりめなZO6255でバランスの良い音質になったのは低音がやや抑え気味だったためのようで、もとがフラットな音質のk5では迫力も衰えてしまいました。相性が良くないです。

KZ ZS10

  • ドライバ構成:DD×1, BA×4
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:104dB
  • 再生周波数帯域:7Hz~40000Hz
  • ケーブル端子:2PIN(0.75mm)

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

KZ ZS10は高音域≒中音域≧低音域かつ低音のアタック感がやや強いため低音寄り弱ドンシャリ感のあるバランスで、音場が広めのイヤホンです。アンプなしでも普通に聞けますが、本領発揮させるためにはアンプが欲しいイヤホンだと思っています。なお基本的にKZ製品は長時間のエージングが必要です。

  • フラット傾向は変わらず
  • まろやか
  • 伸びやか
  • 音の輪郭が柔らかでおとなしい
  • 低音にやや厚み(ただしウレタンイフォームのヤーピース)

ZS10は付属ケーブルだと輪郭はっきりめな印象ですが、このケーブルだとだいぶマイルドで大人しくなりました。解像度と情報量は付属ケーブルよりは高いですが8芯銀メッキとしてごく普通程度です。

アンプを使うとちょっとだけ迫力が増しますが極端に良くなるわけではないので直挿しでもいいかも。ウレタンフォームのイヤーピースの方が合うように思います。特に音の厚みが出て迫力に影響があります。

個人的にはZS10の個性がなくなってしまったように感じます。ZS10で音がくっきり過ぎると感じるようならアリかもしれませんが、付属ケーブルの音質を維持したいなら向かないかと。

総評

どのイヤホンでも音が伸びやかで自然に広がる音色になりました。しかし音の輪郭が柔らかくなる気がするので輪郭がくっきりした音がお好きな方にはおすすめしづらいです。

また、低音がやや抑え気味になってしまうようなので低音弱めなイヤホンだと大人しすぎるかもしれません。

アンプの有無で極端に音域バランスが変わったり音質が向上したりということは感じられず(もちろん良くはなりますが)、直挿しでも悪くない音が出ます。

音がくっきりし過ぎて不自然だと感じるイヤホンでは程よくなるのではないでしょうか。ただしマイルドになるので「ちょっとくっきりかも?」くらいだと今度は物足りなくなる可能性はあります。

いつまでか分かりませんが2018/08/03 17:00時点では50%OFFになっています。売り切り価格なのか端子の種類によっては既に欠品ですが、さっき見たらバランスケーブルは残っています。