今日はSuperEQ S1のレビュー、機能編です。オーディオファン以外の方にも読んでいただけそうなのでいつもより注釈コメント多めです。ご了承ください。なお音質については次の記事でレビューします。

目次
製品仕様

- メーカー:Oneodio
- ブランド:SuperEQ
- 型番:S1
- 通信方式:Bluetooth 5.0
- Bluetoothプロファイル:AVRCP、A2DP、HFP、HSP
- コーデック:SBC, AAC
- ドライバ構成:40mmドライバー
- 感度:98±3dB
- インピーダンス:32±15%Ω
- 再生周波数帯域:Blutooth使用時 20Hz-20000Hz/有線接続時 16Hz-40000Hz
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能搭載
- 騒音低減:28~33dB
- バッテリー容量:380mAh
- 充電時間:約3時間
- 再生可能時間:ANC+BT 最大40時間 / BT 最大45時間 / ANC 最大50時間
- 外音取り込み機能搭載
- 通話機能搭載
- マルチポイント接続対応
- 充電端子:micro USB-B
- SuperEQ S1
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外装と同梱物
カラフルでポップな柄の外箱はプレゼントにも良さそうですね。

同梱物は充電用USBケーブル、3.5mmケーブル、航空機用オーディオアダプター、収納袋です。説明書は一部日本語ですが操作方法やQ&Aは英語です。

収納袋には比較的余裕があり、アダプターとケーブル類も十分に入ります。裏側にサポートのメールアドレスが印刷されています。


製品構造

折りたたむことができます。可動部は左右に回転(スイング)はしません。

ボタンはすべて右側にあります。有線接続で使用可能でケーブルは右挿しです。私は右利きなのでちょっと邪魔…。しかしそもそもSuperEQ S1を有線接続で使用するのはデメリットが多く、特に付属ケーブルではおすすめしません。デメリットの詳細は後述します。

装着感
イヤーパッドは低反発素材で耳への当たりが柔らかです。しかし箱出し時の側圧はやや高めです。私の頭のサイズは日本人女性の普通サイズか少し小さいくらいですが箱出し直後は2時間ほどで痛くなりました。数時間ティッシュ箱を挟んでおいたところ長時間装着していても問題なくなりましたので、きつさを感じるならしばらく物に挟んで伸ばすと楽になります。
起き耳でやや大きめな私の耳でもオンイヤー状態にはならずイヤーパッドに収まりました。開口部のサイズは実測で縦5.5cm、横4cm弱です。

また、眼鏡をしている時にも使用に問題はありませんでした。ただし前述した通り私は頭が大きくはありませんので、頭が大きい方や顔の幅が広い方はどうかわかりません。
音漏れ・遮音性
密閉型で低反発素材のイヤーパッドにも厚みがあり、音漏れを気にする必要はなさそうです。遮音性も比較的高いと思います。
付属ケーブル
付属ケーブルはプラグ精度が良くないのか抜けやすいです。そもそもヘッドホン側がゆるめで市販品でも低価格な中国製はスカスカなことがあります。どうしても有線で使いたいなら市販品に交換した方が使いやすいでしょう。相性の良いケーブルは次の音質編記事で紹介します。
アナウンス音声
アナウンスは穏やかな英語音声です。音量的にも大きすぎずびっくりさせられません。
ビルドクオリティ
安っぽさは感じません。ヒンジの可動部は金属製で耐久性がありそうです。

前述した通りイヤーパッドは左右に回転(スイング)しません。私は耳が起きているためヘッドホンを適正位置で装着するためにスイングしてくれることはわりと重要ですが、スイング機構を採用すると金属パーツが増えて価格が上がるか、プラスチックパーツでは耐久性が落ちることになってしまうのでしょう。と言っても起き耳は少数派ですので困る人は少ないかと…。
機能
音量調節
- 音量変更がスムーズ
- 特になし
音量調節は再生機器と連動する場合とS1本体側の音量だけが上げ下げされる場合があります。
- iPod touch:iPod touch側の音量が変化
- PC-foobar2000-BT-W3(USB接続のトランスミッター):S1の音量が変化、foobar2000の音量調節有効、Windowsの音量調節無効
また、AUX接続のトランスミッターを使用する際に再生音量が小さいときに強制的にミュートがかかってしまうことがありますが、S1は本体側の音量調節が可能ですので問題を解消することが可能です。
- 2018/05/29 Bluetooth接続で音声が小さくなると音が途切れる問題の対処法
連続使用時間
- 長すぎるくらいの連続起動時間
- バッテリー残量がわからない
公称値はBluetooth+ANCで最大40時間、Bluetoothのみで最大45時間、ANCのみで最大50時間です。実際にBluetooth+ANCで確認したところ、間に電源OFFの待機時間(計測せず/半日~1日くらい)を挟んで使用時間は38~39時間ほどでした。
充電時間
- 特になし
- 充電時間はやや長め
- 充電用コネクターがmicro USB-B
最近の電子機器の充電用コネクターはほとんどがUSB Type-Cに移行していますがSuperEQ S1は以前主流だったmicro USB-Bです。他にはType-C接続の機器しか所有しておらずケーブル1本で済ませている人には少々面倒かもしれません。
充電切れから満充電までの必要時間は商品ページやマニュアルの一部には約2時間と掲載されていますが正しくは約3時間です。バッテリーが大きいのでそれなりに時間がかかります。また、急速充電に対応したスマホ純正の充電ケーブルでは充電できませんでした。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)
- フィードバック式とフィードフォワード式のハイブリッド
- パッシブノイズキャンセリング効果も十分
- 安価なわりにANCの効きは良好
- Bluetooth接続時のANC ON/OFFによる音の変化が比較的小さい
- ANC使用時のホワイトノイズが小さめ
- 3.5mmケーブルを接続すると自動で電源が入る上に切れない
- 有線時のANC ON/OFFによる音の変化が大きい
アクティブノイズキャンセリング(ANC)はマイクが外側に配置されたフィードフォワード式とマイクが内側に配置されたフィードバック式とのハイブリッドです。
SuperEQ S1はハイブリッドANCが効果的であるだけでなくイヤーパッドが厚みのある低反発素材なことで物理的な遮音性が高くパッシブノイズキャンセリング効果を上げています。
- パッシブノイズキャンセリング:イヤーパッドなど物理的に外音を遮断する効果。
- アクティブノイズキャンセリング(ANC):マイクとスピーカーにより外音を打ち消す機能。
- フィードフォワード式:集音マイクを外部に設置。ANC機能が搭載された安価なBluetoothイヤホンやヘッドホンに多く採用。
- フィードバック式:集音マイクをイヤーカップ内部に設置。ANCのON/OFFで音の違いが生じにくい。フィードフォワード式よりも高コスト。
- ハイブリッド式:集音マイクをイヤーカップ外部と内部に設置したフィードフォワード式とフィードバック式を併用した方式。
ANC機能を搭載したヘッドホンはSuperEQ S1の他にフィードフォワード式のOneodio A9(終売)とハイブリッド式のag AG-WHP01K(公式/Amazon/楽天市場)を所有していますが、総合的なノイズキャンセリング効果はSuperEQ S1 ≧ ag AG-WHP01K ≒ Oneodio A9です。
ANCは低音の打ち消しの方が得意で、人の声を含む高音の打ち消しはどちらかと言うと得意ではありません。しかしS1はイヤーパッドの厚みと密着感のおかげで人の声や高音の遮音効果が高く、より周囲の音を小さくしてくれます。
ANC使用時のホワイトノイズ(サーッというノイズ)は小さめです。音楽を流さずに遮音だけの目的で使用するのにも向いています。
フィードバック式を併用することでANCのON/OFFによる音質の違いが小さめです。しかしこれはBluetooth接続時に限り、有線接続時にはANCのON/OFFで大きく音が変化します。ON/OFFで変化が大きいのはフィードフォワード式の特徴です。つまり音が変化しにくいフィードバック式ANCが有線接続時にうまく機能していないようです。メーカーからは不具合ではないとの回答を得ており、仕様ということになります。
有線接続時にもANC/外音取り込みモードを使うことができ、3.5mmケーブルを挿し込むと自動的に起動します。しかし前述の通りBluetooth接続時よりも音の変化が大きいです。有線接続+ANCおよび外音取り込みモードONの音はBluetooth接続時の音に大きく劣るため、そもそも有線接続を想定して購入することはおすすめできません。
また、3.5mmケーブルを挿し込むと自動で電源が入る上に電源を切ることができないようです。そのため有線接続でも電力を消費します。試した限りでは充電切れすると有線接続では使用できませんでした。
更に、壁のコンセントから充電もしくは給電中の再生機器と有線接続しANCをONにするとハムノイズ(ブーンというノイズ)が大きめに鳴ります。機器の金属部分を触っていれば消えますのでアースが取れていれば問題ないのかもしれませんが、そこまでしている一般家庭はそう多くはないでしょう。据え置きPCや据え置きアンプでは有線接続+ANCでの使用は実用的ではありません。
なおスマホやタブレットを充電しながらどうしてもSuperEQ S1を有線接続で使用したい場合はモバイルバッテリーからなら問題ありません。
外音モード
- 外音を確認したいシーンでもヘッドホンを外す必要がない
- 特になし
外音取り込み機能(アンビエントサウンドモード)が搭載されています。マイクを通しているためヘッドホンを外している時のように音が聞こえてくるわけではありませんが、大音量で音楽を聞いているのでなければ周囲の音はある程度わかります。音楽を流していない時ならエアコンの稼働音が聞こえ、TVの音も聞き取ることができます。
Bluetooth接続
- ペアリングも接続もスムーズ
- マルチペアリング可能
- 接続強度にも不満なし
- 特になし
ペアリング
電源をONにする際にそのまま押し続けるとペアリングモードになります。ペアリングは初回も2回目以降も非常にスムーズです。
複数の機器と同時にペアリング(マルチペアリング)することができます。先に接続していた機器が優先されます。先に接続していた機器とのペアリングが解除されるとすでにペアリング中の別の機器に自動的に再生元が変更されます。切り替えには10秒ほどかかります。
接続強度
有効範囲の公称値は10メートルです。我が家ではリビングに送信機がある場合にトイレと洗面所では接続が途切れるBluetoothイヤホンやヘッドホンが多いですが、SuperEQ S1のSBC接続ではドアを閉めて頭をあちこち動かしても接続は切れません。
自宅無線LANとの電波干渉も気になりません。私は地方在住でWi-Fiなどの電波干渉が多い場所が近所にはないため都会の街中での強度は不明です。
対応コーデック
コーデックはSBCとAACです。ただしAACで接続かつそれを確認できる環境がないため確認はできていません。
- SBC:基本的には全てのBluetooth機器で使えるようになっている。
- AAC:基本的にはiPhone/iPadなどApple社製端末で採用。
注意点
有線接続時にANC不使用でも電力を消費する
前述した通り3.5mmケーブルを接続すると自動的にANCもしくは外音取り込みモードがONになりBluetooth用電源がOFFになりますが、実際は電源が切れているのではなくBluetoothが使えなくなりLEDが消えるだけで内部的には電源ONの状態です。
ANC/外音取り込みモードをOFFにすることは可能です。ただしそれでも電源がONのままであり、その上ボタン操作でOFFにすることができません。更に充電切れすると有線接続でANC/外音取り込みモードがOFFであっても使用できないようです。
まとめ
- 効果的なノイズキャンセリング
- 外音取り込み機能の搭載
- 駆動時間が非常に長い
- AAC対応
- Bluetooth接続強度良好
- アナウンスがうるさくない
- 操作ボタンの反応良好
- 箱出し時は側圧が高め(伸ばせます)
- 有線接続時にハイブリッドANCにならない
- 有線接続時も電力を消費している
- 壁コンセントから給電/充電中の再生機器で有線接続+ANCをONにするとノイズが出る
- イヤーカップがスイングしない
使い勝手は良好です。ボタンは反応が良く今のところ誤作動したことはありません。この価格帯では数少ないハイブリッド式のANCはなかなか出来が良く、イヤーパッドの遮音性も合わせてノイズキャンセリング効果は高めです。数万円の高価格帯製品には及ばないかもしれませんが十分に実用レベルだと思います。
音質については次回レビューしますが、SuperEQ S1は量のある低音寄りであるため装着位置が適切でないと音がこもってしまいます。しかしこれは私が起き耳であるせいもあり、耳が寝ている人には大した問題ではないのかもしれませんね…。
有線接続は残念な出来です。作り自体も甘くケーブルが抜けやすいです。ANCはハイブリッドで動作していませんし使用条件によってはノイズが出ます。私は有線接続しつつANC機能を使用することも多いためかなりがっかりしてしまいました。しかしBluetoothヘッドホンとしての機能が優秀で長時間駆動しますから、無線専用と割り切って使うのが良いと思います。
SuperEQ S1のレビュー、次回は音質&総評編です。
- SuperEQ S1
- セール中5,999円+700円OFFクーポン – SuperEQ JP(直営店) 1/7
- セール中4,799円 – Oneodio Official Store 1/7