[レビュー] BQEYZ KC2 (5) – リケーブル編その4(1万円以上)

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BQEYZ KC2のレビュー、第4回はリケーブル編その4です。1万円以上のリケーブルについて書いていきます。記載がなければイヤーピースはクリスタルチップスです。シリコンのイヤーピースの場合はより高音が出る傾向にあります。

結論だけでよろしければ⇒まとめだけどうぞ。

なお中華イヤホンはロットの違いやばらつきで音が違うことがあるため、できればレビュー第1回をお読みになって付属ケーブルのレビュー内容がご自身の感じ方に近いかどうか確認していただけるとより参考にしていただけると思います。

Yinyoo YYX4750(8芯)

純銀8芯リケーブルYinyoo YYX4750(2PIN 2.5mm)の画像
渋い色合い
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4750
  • 芯材:4n銀
  • 芯数:8芯
  • 12ヶ月保証
  • 価格:13,900円(2018/09/24)
  • 9/24時点で1,000円OFF

銀にしては安いですが、確実に銀だと確信が持てるケーブルを持っていないので判断できません。音はかなり良く、最初に2PINを買って更にmmcxも買い足しました。4芯と8芯があります。このレビューで使用しているのは8芯の方です。

0
5
  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • やや高音寄りフラット傾向
  • 高音はよく出ている
  • 低音も十分で厚みもある
  • 反響が抑えられた
  • 音場は概ねキープ
  • 適度な締りでクリア
  • 解像度向上

やや高音寄りのフラット傾向です。銀線は高音寄りだと聞きますがこのケーブルは高音だけでなく低音も十分出ます。フラット傾向と考えるとしっかり出ている方です。芯材が銅線なんでしょうかね。楽曲の種類を選ばないバランスで、こだわりの強い方でなければクラシックも聞けるのではないでしょうか。

反響が抑えられたためか音場は付属ケーブよりも狭まったというか、付属ケーブルのふわっとした広がりはやや衰えました。しかし反響が抑えられた分を適度な音の伸びと残響音で補えているため、総合的には広さをキープできているようです。

不足していると感じていた解像度も上がりました。高音の反響し過ぎが原因だったと感じているので、反響の抑制で改善したのだと思います。

ぼんやりした音はなく、適度に締まってクリアです。

強いて不満に感じる部分は抑揚と立体感不足ですが他のリケーブルでは感じられないということではなく、このケーブルではこの点以外の音質が上がるため残ったこの点が気になってくるということではないかと。更にこの部分はアンプ使用でかなりカバーできます。

ただ正直なところちょっとKC2にはもったいないかなと。アンプもあった方が良さそうですし、良いイヤホンと組み合わせればもっとずっと音質が上がるでしょう。そもそもこのケーブルの金額でKC2より上の価格帯のイヤホンが買えてしまいます。フラット系で評判の良いイヤホンに予算を回した方が満足度は高いのでは…。

金銀合金+OFC

Yinyoo YYX4765

金銀合金+OFCリケーブルYinyoo YYX4765(mmcx 2.5mm)の画像
コッパー輝く高価格リケーブルです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4765
  • 芯材:金銀合金+OFC
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 価格:15,900円(2018/09/24)
  • 9/24時点で1,202円クーポンあり

AliExpressのセールは5/6 16:00からの予定です。

金銀合金をどこまで信じて良いのか分かりませんし値段は高いですが、確かに音の良いリケーブルです。レビューを書いています。⇒『[レビュー] 金銀合金+OFCリケーブル Yinyoo YYX4765

所有しているのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使用して評価しています。

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5
  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • フラット傾向
  • クリア
  • 反響音が大きく抑えられた
  • 音場の広がりは比較的キープ
  • 情報量増量
  • 解像度向上

概ねフラット傾向です。足りない音も出過ぎる音もない、バランスの良い音だと思います。情報量は付属ケーブルでも意外と多かったので大きな変化とまでは行きませんでしたが、解像度は大幅に向上しました。

反響音が大きく抑制されました。しかし反響音の代わりに音の伸びと残響音をちょっとだけ出して音場の広がりを保っているようです。元々音場の広いリケーブルなのでそれが功を奏しているのだと思います。

音質は確実に向上します。しかし銀線のYYX4750と同じくKC2にはもったいないです。このケーブルはイヤホンの能力が高ければ高いほど音質の向上幅が大きいと感じています。そのため低価格帯のイヤホンでは上昇幅が小さいことが多く、ケーブルの価格に見合うだけの音質向上が感じられず不満を感じる場合もあるでしょう。

まとめ

今回紹介した2本のリケーブルはどちらも確実に音質を向上させます。しかしいかんせん高い。

潜在能力が高いイヤホンでは驚くほど変わり、1万円以下のイヤホンでもこれらのケーブルを使おうという気にさせてくれるのですが、KC2の潜在能力に対しては1万円以下のケーブルをさほど超えないようです。そのためKC2のためだけにこれらのケーブルを買うよりも1万円台のイヤホンに予算を回した方が満足できるのではないでしょうか。

次回は最終回のリケーブル編まとめの予定でしたが最近買ったリケーブルの中におすすめできるものがあったので、追加編を1回入れるかもしれません。⇒追加編を書きました。『[レビュー] BQEYZ KC2 (6) – リケーブル編まとめ

なお最終回はリケーブル編その1からその4までをまとめた回になります。

2018/09/28追記:リケーブル編(1)~(6)+αを公開しました。リケーブル比較は結論だけでよろしければ第6回のまとめ記事だけでもどうぞ。

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