[レビュー] BQEYZ KC2 (4) – リケーブル編その3(5千円~1万円)

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BQEYZ KC2のレビュー、第4回はリケーブル編その3です。5千円から1万円のリケーブルについて書いていきます。記載がなければイヤーピースはクリスタルチップスです。シリコンのイヤーピースの場合はより高音が出る傾向にあります。

結論だけでよろしければ⇒まとめだけどうぞ。

なお中華イヤホンはロットの違いやばらつきで音が違うことがあるため、できればレビュー第1回をお読みになって付属ケーブルのレビュー内容がご自身の感じ方に近いかどうか確認していただけるとより参考にしていただけると思います。

銀メッキ

Yinyoo GXX4728(8芯高純度銀メッキ単結晶銅線)

銀メッキ8芯リケーブルYinyoo GXX4728(mmcx 2.5mm)の画像
暗めピンクっぽく見えますが色は銀メッキ色と銅色です。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:GXX4728
  • 芯材:高純度銀メッキ単結晶銅線
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:5,900円→4,500円(2018/09/22)
  • 09/22時点で1600円OFFクーポンあり

ZO6255の低音が強いと感じていた時に「低音が衰える」とのレビューを見て買ったケーブルです。ZO6255のレビュー(3)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)で比較しています。購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使っています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • フラット傾向
  • 高音域の下の方に少しだけ凹み
  • 低音が部分的に衰えた
  • 低音に伸び
  • 音場が狭まった

低音域が部分的に衰えたようですがアタック感は強まったので、衰えが気になるかどうかは楽曲によって異なります。高音も少し衰えてフラット傾向に寄りました。

他のリケーブルでも感じられることがある低音域の下の方の衰えがこのケーブルでも感じられます。しかしどちらかと言えば凹んだと言うよりは低音がよりフラットになったのかもしれません。

低音は反響せずに伸びるようになって高音は付属ケーブル相当に反響している印象です。低音の反響の衰えを伸びでカバーしきれていないようで音場が狭まりました。audbos k5で試した時にも同じように感じたので気のせいではないと思います。

アンプの使用で中音域から高音域が出てきて、相対的に低音域が更に衰えたようにも感じられます。不足は感じないのですが厚みがもう少し欲しいと言うか。高音の反響と低音の伸びのバランスがアンプなしよりは良いようで、音場が少し広がりました。

しかし全体的にはどことなくバランスが悪いように感じます。相性はいまひとつなようです。

Kinboofi KBF4725(8芯銀メッキ銅線)

8新銀メッキ銅線リケーブル Kinboofi GXX4725(2PIN 3.5mm)の画像
ややくすんだ銀メッキ色です。
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4725(もしくはGXX4725)
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,900円→4,900円(2018/09/22)

ZO6255のレビュー(3)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)で比較しています。ZO6255はパワフルなアンプで相性はなかなか良く、audbos k5は相性イマイチでした。

商品名に「マニア向」の記載があるケーブルで、こう書かれている場合はそれなりのアンプがないと満足行く音が出ないことが多く、実際にこのケーブルもアンプのパワーによってかなり音質に違いがあります。以下はアンプ使用前提、グラフは最も音が良い据え置きアンプ使用時の評価です。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • アンプ使用前提
    • 高音寄りフラットから弱ドンシャリ感
    • 低音にアタック感
    • 音が締まった
    • 音場が広め
    • 解像度向上

アンプなしの場合よりも高音が出ます。アンプのパワーが弱いと低音域の下の方の衰えが少しだけ感じられ、不足しない程度ではあるものの厚みが減りますが、クリアにはなっています。

低音の衰えは部分的かつ軽微で全体的にはアタック感が強まり、高音もしっかり出ているので、重厚感はそこそこなものの必要なだけの迫力は感じられます。中音域も十分で高音と低音より出ていないとは感じませんが、弱ドンシャリ感があります。

パワフルなアンプを使用すると音質が劇的に向上します。このリケーブルを他のイヤホンで試した時にも同様に感じられるので、ケーブル自体にアンプのパワーが必要なようです。パワフルなアンプなら凹みが感じられる部分はなく、低音の下の辺りもボワつかないちょうど良い辺りまで出ています。

高音は刺さらない程度にしっかり出ていてやや高音寄りですが、低音はタイトかつアタック感が強まるので不足を感じる部分があまりないバランスになっています。

反響は程良く抑えられて聞きやすくなり、全体的に解像度がアップします。透明感のあるクリアな空気感も感じられ、かなり良いです。

そこそこパワーのあるアンプがないと満足行く音は出ないでしょう。パワフルめのアンプを持っている、フラット傾向にドンシャリを感じさせたい、銀メッキは好きだけど空気感が足りないと感じがちな方におすすめです。

HiFiHear HiF4747(16芯銀メッキ高純銅)

16芯高純銅銀メッキリケーブル HiFiHear HiF4747(2PIN 2.5mm)の画像
黄色と銀メッキ色のミックス色です。
  • ブランド:HiFiHear
  • 型番:HiF4747
  • 芯材:銀メッキ高純銅
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,700円(2018/09/22)
  • 09/22時点で1,000円OFFクーポンあり

ZO6255のレビュー(3)でもaudbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)でもおすすめに入っています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • アンプ不使用
    • フラット傾向
    • 高音が少し衰えた
    • 低音は必要十分
    • 中音域の上から高音域の下に凹み
    • アンプ使用と比べると輪郭緩め
    • 反響がやや抑えられる
    • 音場は概ねキープ
    • 解像度アップ
  • アンプ使用
    • 弱ドンシャリ傾向
    • 低音はしっかり出ている
    • クリア
    • 分離と定位向上
    • 解像度アップ
    • 情報量アップ
    • 音場は広め

アンプなしでも音はなかなか良いです。高音が少し衰えてフラット傾向に寄り、低音域は十分出ていて程良い厚みがあるので不足は感じません。アンプ使用時と比較すると輪郭が緩いですが付属ケーブルよりはずっと良いです。

アンプ使用では音域のバランスは高音寄りフラット傾向で、高音は結構しっかり出ていますが刺さりはしません。低音は十分な量感とアタック感が感じられます。しかしパワフルなアンプでは高音が出過ぎるのと締まりすぎる感じがあるためか、低音がわずかに薄く感じられることもあるようです。

音場はパワフルなアンプの方が広いです。分離と定位は良好で、元々多かった情報量に見合うだけの解像度の高さが出せています。しかし低音の重厚感が衰えすぎないことを考慮すると、総合的には小型Bluetoothアンプ(EarStudio ES100)のアンバランス接続がちょうど良かったです。

個人的に好きなリケーブルで好みの音ということはありますが、アンプがなくても全体的に音質が向上、アンプがあれば更に向上します。おすすめです。寒色系でも暖色系でもなく程良い雰囲気なので、銅線の音がお好きな方でも不満が出にくいのではないかと思います。

Yinyoo YYX4745(16芯銀メッキ銅線)

銀メッキ16芯リケーブルYinyoo YYX4745(mmcx 2.5mm)の画像
意外と太くなくケーブル自体も柔らかです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4745
  • 芯材:銀メッキ銅線
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,900円(2017/09/22)

購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使って評価しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • アンプなし
    • フラット傾向
    • まろやか
    • 音場は少し狭まる
    • 分離・定位よし
  • アンプあり
    • 若干高音寄りのフラット傾向
    • ややマイルドな空気感
    • 低音にアタック感
    • 全体的に締まる
    • 厚み十分
    • 音場は少し狭まる
    • 分離・定位向上
    • 解像度アップ

アンプなしではまろやかと言うか、ちょっとぼんやり感じるかもしれません。フラット傾向で、高音は刺さらず、低音は厚み不足もなく十分出ています。

反響音が少し抑えられて音場もやや狭まります。アンプを使用しても音場の狭まりは回復できないようです。

アンプ使用で高音寄りフラット傾向です。アンプはパワフルな方が音場の広さ以外の音質は向上します。高音の反響音が抑えられて締まり、解像度がアップします。ごくわずかに感じられていた中高音付近の部分的な凹みが気にならなくなり、低音は厚みも衰えず良好です。

ただアンプがあってもウレタンフォーム素材のイヤーピースでは少しぼんやり感が残りました。シリコンのスパイラルドットAET07aなどの方が良かったです。

分離・定位が良くなり解像度もアップします。アンプなしでも音質の向上は感じられますが、やはり向上の程度はアンプのパワーに比例するようです。スピーカーも鳴らせる据え置きアンプが一番良いと感じられる音でした。

全体的に銀メッキとしてはマイルドな空気感なので、銀メッキケーブルは好きだけど締まりすぎだと感じたことがあるならわりと良い感じではないでしょうか。

音質を最大限上げるためにはパワフルなアンプが必要な点と音場の狭まりが惜しい感じです。また、相性の良いイヤーピースでないとこもっているとまでは行かないまでもぼやっとした感じが出ることがあります。

おすすめできるかどうかは相性が良くこもりにくいイヤーピースを見つけられているか次第です。音質はなかなかなので、パワフルなアンプを持っていて相性の良いイヤーピースを見つけられるなら悪くないような、しかしこの価格帯のイヤホンを据え置きアンプで使うだろうか?と考えると微妙なような。

銅線

Kinboofi KBF4779(16芯高純度銅)

16芯高純度銅リケーブル Kinboofi KBF4779(mmcx 2.5mm)の画像
きれいな銅色です。
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4779
  • 芯材:高純度銅
  • 芯数:16芯
  • ストレートタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,700円(2018/09/22)
  • 10/1時点で1,500円クーポンあり

購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使って評価しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • わずかに高音寄りフラット
  • 低音は必要十分
  • 反響が少し抑えられた
  • 音場の狭まりはごく軽微
  • 解像度アップ

若干高音寄りのフラット傾向です。高音が全体的に出つつ特定部分の出っ張りを均されているように感じられます。低音には程良く厚みが増しました。

抑えたいと思うほど高音は出ていないので、高音が良く出た方が良いならシリコンのAET07aかウレタンのクリスタルチップス、音質は落ちますがもっと安いものならNew Beeのウレタンイヤーピースも悪くないです。フラットならコンプライ Ts-500が合いました。私の好みはクリスタルチップスですね。

音場はだいぶ保てています。情報量は付属ケーブルでも元々多めなので大きく向上した感じはありません。解像度は十分に向上していますが、解像度を上げることよりも自然さを優先している感じです。

アンプの使用で解像度が高まります。しかし良い感じにキープされていた音場の広さが少し狭まってしまうので、音場優先ならアンプは使わない方が良さそうです。

現在Amazonで買える中では唯一の銅線16芯のようですし相性も良いです。16芯の中では温かみがあってマイルドな音色が好きならKBF4779一択になりますね。

締まってクール傾向の音色より柔らかで自然傾向な音色の方が好き、アンプを持っていない方にもおすすめできます。

Yinyoo YYX4744(8芯OFC)

8芯OFCリケーブル Yinyoo YYX4744(2PIN 2.5mm)の画像
チューブ状のリケーブルです。色は銅色。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4744
  • 芯材:OFC
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,250円→4,999円(2018/09/22)

キンバー風ケーブルと呼ばれているらしいです。やや色付けがある音色のような気がしています。ZO6255のレビュー(3)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)で比較しています。ZO6255ではイマイチ、audbos k5ではまずまずの相性でした。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • 低い音が持ち上げられたようなフラット
  • 全音域がしっかり出ている
  • 音に重み
  • 音が中心に集まってきたように感じるが音場は十分
  • 分離と定位よし
  • 解像度アップ

KC2の本来の音は高音寄りフラット傾向のようですが、このリケーブルでは中低音が押し出してくるフラットのようなバランスです。高音は少し衰えていはいますが大きくではなく、全音域の中に含まれるそれぞれの低い音が持ち上げられたような印象です。

音の伸びも独特で、ボワつきとも違う膨らみと重みがあります。

他のリケーブルのように反響が抑えられたことで音場が極端に狭まったのとも違い、音が中心にやや寄って来つつも広さは出ていると思います。付属ケーブルのようなふわっとした広がりではないと思います。

KC2が元々持っている情報量を活かし切るだけの解像度の高さなのだろうとは思うのですが、若干色付けされているような気もします。

アンプがなくてもそこそこ締まっていてこもりも感じにくいです。アンプ使用で更に締まりつつ、KC2独特の音場表現には影響が少なめです。アンプのパワーに応じて中高音が少し出てくるようですが低音が負けるほどではなく、概ねフラット傾向です。据え置きアンプよりも小型アンプ、バランス接続よりアンバランスの方は調和が取れていると感じました。

アンプを使用した音を聞いてしまうとアンプなしでは迫力が足りないように感じてしまいます。しかしアンプありでは圧が強いと言うか押しが強いと言うか、付属ケーブルよりも全体的に濃い印象になりますので好みが分かれるのではないでしょうか。

付属ケーブルより低音をしっかりさせたい、暖色系の音が好き、やや濃いめの音が好みならおすすめできます。アンプなしでも付属ケーブルより締まりつつ音場が狭まりにくいのでなかなか良い組み合わせだと思います。

HiFiHear HiF4780(16芯OFC)

16芯OFCリケーブル HiFiHear HiF4780(mmcx 2.5mm)の画像
こげ茶色です。
  • ブランド:HiFiHear
  • 型番:HiF4780
  • 芯材:OFC(無酸素銅)
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,900円(2018/09/22)

AliexpressではUS$ 40.56(約4,685円)※aliexpressでは銀メッキと記載されていますがAmazonの情報によると無酸素銅(OFC)です。⇒AliExpress.com - HiFiHear 16 Core Silver Plated Cable

数日前に購入した新着リケーブルです。購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使って評価しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • ドンシャリ傾向
  • 低音強化
  • 重みと厚み増加
  • 音場の広さはまずまず
  • 解像度向上
  • 情報量増加

これまで比較したリケーブルの中では最も低音の重みと厚みが増しました。KC2は高音寄りなところに低音が強化されて音が濃くなり、バランスとしてはドンシャリに寄った印象です。

クリスタルチップスでは相性の良し悪しが付属ケーブルよりもはっきりしてきて、ドンシャリが合う楽曲が良くなったのに対し、クラシック系の楽器が多い楽曲など合わないジャンルは不自然さが感じられるようになりました。

ドンシャリ傾向なりに比較的バランスが良かったのはfinal Eタイプ接着剤加工したNew Beeのイヤーピースです。New Beeは未加工だと解像度の低下が見られ、あまりおすすめな感じがしませんでした。ウレタンフォーム素材で加工しないで使うならコンプライ Ts-500の方が良さそうです。以下、final Eタイプで聞いていきます。

解像度の低下の原因になっている高音の反響はやや抑えられ、高音の解像度が向上しました。中低音は低解像度でもなかったので、全体的にかなり解像度が向上したように感じられます。それでいてKC2の反響が抑えられると狭まりがちな音場は付属ケーブルに似た広がり方を比較的保てています。

低音が強化されるため相対的に中音域が負け気味になるように感じます。しかしドンシャリ相応程度で、凹んでしまったと言うほどではないでしょう。ボーカルは埋もれず聞きやすい音量と位置のままです。

アンプなしでも付属ケーブルと比べればクリアですが、アンプを使用すると音が程良く締まって音質が更に向上します。アンプのパワーによって音域のバランスがあまり変わらないようなので、アンプを選びにくいと思います。バランス接続にするメリットもさほどないようでした。スマホ直挿しでも音量は問題なく取れます。

低音を強化してドンシャリに寄せたいならおすすめです。アンプはあればあったでより良いですが、なくても大丈夫だと思います。低音は一聴して即気づくレベルで強化されるので、ちょっとだけ低音を増やしたいという程度なら向かないと思います。

その他

Kinboofi KBF4746(16芯銀メッキ&銅線ミックス)

銀メッキ+銅線ミックス16芯リケーブルKinboofi KBF4746(mmcx 2.5mm)の画像
ピンクっぽく見えますが銀メッキと銅の色のミックスです。
  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4746
  • 芯材:銀メッキ線+高純度銅線ミックス
  • 芯数:16芯
  • 12ヶ月保証
  • 通常価格:6,800円(2018/09/22)
  • 09/22時点で1,000円OFFクーポンあり

購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使って評価しています。

ZO6255のレビュー(3)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)で比較しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • フラット傾向
  • 高音が衰えた
  • 低音は十分
  • 中音域の上から高音域の下付近に凹み
  • 厚みあり
  • ややマイルド
  • 音場が少し狭まった
  • 解像度アップ

高音が衰えてフラット傾向になりました。低音は厚みも重みも十分で不足を感じません。中音域の上の辺りから高音域の下辺りにかけてうっすら凹みがあるようで、コーラスなど一部の音が音量的にほんのちょっと小さくなりますが僅かです。

反響が少し抑えられ、それによって音場が狭まり、付属ケーブルのようなふわっとした広がりが衰えてしまいました。分離、定位、解像度は向上します。

全体的にマイルドな音色です。人によっては輪郭が甘いと感じるかもしれませんが、付属ケーブルよりはずっと良くなっています。

アンプを使用するとパワーに比例して高音域が復活して高音寄りフラットになり、部分的な凹みも解消されます。また、少し締まってクリアになります。輪郭もアンプなしよりははっきりしてきます。

解像度は特に高音で高まるようです。これもアンプがパワフルな方がより向上します。付属ケーブルでも中音域辺りの解像度は悪くなかったので、かなりバランスが良くなりました。また、音場が少し回復しました。いずれもバランス接続の方が良いですが、厚み優先ならアンバランス接続が良さそうでした。

銀メッキの音色は持ちつつも寒色系になりにくいので、銅線の音が好きな方も結構気にいるのではないでしょうか。クリアさは欲しいけれどくっきりし過ぎは好みでない、寒色系に寄りすぎて欲しくない、アンプを持っているならおすすめです。

NICEHCK 8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ

NICEHCK 8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキリケーブルの画像
金色のケーブルです。
  • ブランド:NICEHCK
  • 型番:なし
  • 芯材:単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ
  • 芯数:8芯
  • 耳掛けタイプ
  • スライダー付き
  • 通常価格:5,250円(2018/09/22)
  • ※3.5mmの在庫希少

audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)で比較しています。購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使って評価しています。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • フラット傾向
  • 高音が衰えた
  • 低音は必要十分
  • 音場の狭まりを伸びでカバー
  • 自然な分離と定位
  • 解像度アップ

高音は音量的には衰えてフラットに近寄りました。しかし刺さらないまでも結構しっかり出ているようです。低音は不足なく十分に出ています。重厚感はそこそこのような気がしますが、不満というほどではないと思います。

反響音が抑えられて狭まった音場を伸びやかさで補えています。反響音が気になっていた方にはかなり良い変化ではないでしょうか。伸びやかさは適度なのでボワついたり不自然な残響音は出ていないと思います。

このことによって分離と定位はピタッと決まるというよりも自然な感じが出せていると感じます。解像度も高まりました。特に高音の解像度がアップしています。

アンプのパワーに比例して締まり、伸び具合も減るようです。音場が狭まった分の恩恵が音質向上にさほど繋がっていないので、アンプなしの方が良い音だと感じます。

相性が良いです。音場の広がりを保ちつつ、改善されると音場を狭める原因になりがちな点も向上させています。アンプなしでも良さそうですし、5千円台ならこれが一番良いかも。

Yinyoo YYX4737(4芯銀)

純銀4芯リケーブルYinyoo YYX4737(mmcx 2.5mm)の画像
銀色のチェーンのような太いケーブルです。
  • ブランド:Yinyoo
  • 型番:YYX4737
  • 芯材:銀
  • 芯数:4芯
  • 耳掛けタイプ
  • 12ヶ月保証
  • セール価格:7,800円(2018/09/22)

ZO6255のレビュー(3)audbos k5(TENHZ k5)のレビュー(4)で比較しています。購入したのはmmcxなのでmmcx→2PIN変換アダプターを使って評価しています。

商品リンクはmmcx 3.5mmのものです。このリケーブルは規格ごとに別ページになっています。かなり売れてしまっており、mmcx 3.5mmの他には2PIN 3.5mm2PIN 4.4mmが残っています。太いチェーンのような見た目が使用シーンを選びそうなケーブルですが音はなかなかです。

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  • 高音域
  • 中音域
  • 低音域
  •  反響
  •  音場
  • 情報量
  • 解像度
  • 高音寄り
  • 高音はかなり出ている
  • 低音の厚みが減った
  • 解像度アップ
  • キレのある艶やかさ
  • アグレッシブ

付属ケーブルより高音寄りで出ており、出具合も刺さるちょっと手前くらいまで来ています。高音が苦手な方は辛いかもしれません。低音は厚みが少し減ってしまいました。重厚感が重要な楽曲ではちょっと気になります。

タイトかつキレがありますが艶やかさを感じる程度の伸びもあるので音場は意外と狭まりません。アンプを使用した方が広がるような気がします。

アンプのパワーに比例してアグレッシブさが増します。音は締まり、解像度など全体的に音質が向上するようです。ただ高音も比例して更に出てくるので、得意でないならアンプは使わないか、小型な方が良いでしょう。

解像度も高いですし音は確かに良いと言えるのですがアグレッシブで個性が感じられ、別のイヤホンになったかのようです。万人受けするタイプではないような…。おすすめ部門というよりチャレンジ部門と言いましょうか。

まとめ

5千円以上のリケーブルにもなると5千円以下との違いが明確に実感できるレベルで音質が向上します。また、私が所有しているリケーブルではBQEYZ KC2との組み合わせに当たりが多く、明らかに相性が良くないと感じたのは1本だけでした。反面、アンプがあった方が音質が更に向上するケーブルが多いです。

  • 8芯銀メッキ銅 KBF4725本記事内解説
    • アンプ使用前提
    • 高音寄りフラットから弱ドンシャリ感
    • 低音にアタック感
    • 音が締まった
    • 音場が広め
    • 解像度向上

フラット傾向でありつつドンシャリ風味な音色です。特にパワフルめなアンプを持っているなら納得できる音が出るはずです。

  • 銀メッキ高純銅 HiF4747本記事内解説
    • 以下はアンプ使用時
    • 高音寄りフラット~弱ドンシャリ
    • 低音はしっかり出ている
    • クリア
    • 分離と定位向上
    • 解像度アップ
    • 情報量アップ
    • 音場は広め

上述の音質はアンプ使用時の評価ですが、アンプなしでも十分おすすめに入るレベルです。寒色系にも暖色系にも寄り過ぎない音色なので銀メッキ派も銅線派も不満が出にくいと思います。

  • 16芯高純度銅 KBF4779本記事内解説
    • わずかに高音寄りフラット傾向
    • 低音は必要十分
    • 反響が少し抑えられた
    • 音場の狭まりはごく軽微
    • 解像度アップ

16芯に興味があって銅線の音色が好きならKBF4779がおすすめです。付属ケーブルの音をキープしつつ音質を上げてくれます。他の16芯より価格帯が下で、9月30日まで1,500円クーポンも出ているのでコスパが良いです。音質向上は十分であるものの16芯としては向上具合がおだやかなので、銅線にこだわらず投資ができるなら他のリケーブルにチャレンジしても良いかもしれません。

  • 8芯OFC YYX4744本記事内解説
    • 低い音が持ち上げられたようなフラット
    • 全音域がしっかり出ている
    • 音に重み
    • 音が中心に集まってきたように感じるが音場は十分
    • 分離と定位よし
    • 解像度アップ

付属ケーブルの音色のまま音質を向上したいなら向かないかもしれませんが、暖色系でどっしり濃い目な音色が好きならかなり満足できるのではないでしょうか。アンプなしでも良い感じです。

  • 16芯銀メッキ&銅線ミックス KBF4746本記事内解説
    • フラット傾向
    • 高音が衰えた
    • 低音は十分
    • 中音域の上から高音域の下付近に凹み
    • 厚みあり
    • ややマイルド
    • 音場が少し狭まった
    • 解像度アップ

銀メッキの音色は持ちつつも寒色系になりにくいので、付属ケーブル含む銅線の音が好きな方も結構気にいるのではないでしょうか。クリアさは欲しいけれどくっきりし過ぎは好みでない、寒色系に寄りすぎて欲しくない、アンプを持っているならおすすめです。

  • 8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ本記事内解説
    • フラット傾向
    • 高音が衰えた
    • 低音は必要十分
    • 音場の狭まりを伸びでカバー
    • 自然な分離と定位
    • 解像度アップ

5千円台のリケーブルではこれがおすすめです。音場の広がりを保ちつつ、改善されると音場を狭める原因になりがちな点も向上させています。アンプなしでも良い感じなので使いやすいと思います。

  • 16芯OFC HiF4780本記事内解説
    • ドンシャリ傾向
    • 低音強化
    • 重みと厚み増加
    • 音場の広さはまずまず
    • 解像度向上
    • 情報量増加

元々高音寄りのKC2で高音はあまり変わらず低音が強化されるのでドンシャリに寄ります。付属ケーブルではバランスの良くなかった情報量と解像度のバランスも取れ、音場もあまり狭まらないのでドンシャリに寄せたいならおすすめできます。アンプがなくても大丈夫です。ドンシャリに寄ることで楽曲との相性が出ますので、そこだけ注意です。

  • 4芯銀 YYX4737本記事内解説
    • 高音寄り
    • 高音はかなり出ている
    • 低音の厚みが減った
    • 解像度アップ
    • キレのある艶やかさ
    • アグレッシブ

今回比較した中で最も個性的なケーブルです。別のイヤホンになったかのようなアグレッシブさなのでかなり好みが分かれると思いますが音質は良く、破綻はしていないと思います。興味とお金があるならチャレンジしてみても良いかもしれません。

今回比較したリケーブルは5千円以下よりも付属ケーブルの音色を比較的保っているケーブルが多かったです。ただしアンプが欲しいケーブルも多かったですね。

ちなみにアンプを持っていないなら温かみがあってやや濃い目の8芯OFC YYX4744(本記事内解説)、5千円台ではかなり相性の良い8芯単結晶銅銀合金&単結晶銅表面銀メッキ(本記事内解説)、銅線らしい音色の16芯高純度銅 KBF4779(本記事内解説)がおすすめです。また、KC2を買っては見たものの好みと違ったなら思い切ってドンシャリに寄せる16芯OFC HiF4780(本記事内解説)もアリでしょう。

シリコンのイヤーピースなら本レビューよりも高音が出てます。また、どのリケーブルも音量をちょっとだけ上げてやると低音の迫力が増すので弱ドンシャリ感が増します。

次回は1万円以上のリケーブルについて比較します。と言っても今でも売られている中では2本しかないのですが。

2018/09/28追記:リケーブル編(1)~(6)+αを公開しました。

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