[レビュー] Kinboofi KBF4779 16芯高純度銅リケーブル

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今回はKinboofiの16芯高純度銅リケーブルKBF4779のレビューです。なんだかんだでmmcxと2PINの両方買ってしまいました。

16芯高純度銅リケーブル Kinboofi KBF4779(mmcx/2PIN 2.5mm)の画像
明るい銅色

なお中華イヤホンはロット差・個体差があることがあります。同じイヤホンをお持ちで参考になさる場合はイヤホンごとのコメントを読んで、お手持ちの個体と同じような感想かどうかも参考にして下さい。

最終評価だけでよろしければ『総評』からどうぞ。

製品仕様

  • ブランド:Kinboofi
  • 型番:KBF4779
  • 芯数:16芯
  • 芯材:高純度銅
  • スライダー付き
  • ストレートタイプ
  • 価格:6,700円(2018/10/12)

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

※AliExpressで不良品が届いた場合は英語で問い合わせる必要があります。また、迅速に交換返品に対応してくれるとは限りません。自信のない方・保証が欲しい方は割高でもAmazonでの購入がおすすめです。

16芯なので太さはそこそこありますが柔らかいのでクセもつかないし、取り回しもしやすいです。

16芯高純度銅リケーブル Kinboofi KBF4779(mmcx 2.5mm)を手に乗せた画像
だいぶ柔らか

スライダー付きです。

16芯高純度銅リケーブル Kinboofi KBF4779(mmcx 2.5mm)の拡大画像
丸いタイプ。大きいですがズレなくて良いです。

音質

ZO6255

  • ブランド:Zodic Audio
  • ドライバ構成:DD×2, BA×2
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:120db ± 3db
  • 再生周波数帯域:10Hz~40,000Hz
  • ケーブル端子:mmcx
  • マイク搭載

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

ZO6255は付属ケーブルでは弱ドンシャリ傾向ですがリケーブルによって弱ドンシャリから、低音がしっかり出るバランスの良い音質まで変化が出るイヤホンです。長時間のエージングとリケーブル推奨。『[レビュー] ZO6255 (1) - エージングで本領発揮するイヤホン』から全4回でレビューを書いています。

  • 高音しっかりめ弱ドンシャリ
  • 高音は刺さらず
  • 中音域は凹まず
  • 低音に厚みと重み
  • 付属ケーブル(黒・銅線)系の音色
  • 低音に若干ボワつき

高音が出てきました。ZO6255の元々の傾向として低音がやや強めなのに加え、重みと厚みが加わった弱ドンシャリです。中音域も十分に出ていて凹みは感じません。

音の傾向は付属ケーブル(黒・銅線)に近いです。この付属ケーブルもそうですが、ZO6255はアンプなしで銅線ケーブルを使うと低音が若干ボワッとする傾向があります。KBF4779でもイヤーピース次第ではボワつきを感じます。

丸みがあり柔らかく広がる音色で、解像度と情報量は向上しているもののKBF4779の価格から期待するほどではない気もします。

アンプを使うことで音が締まるのでボワつきが邪魔して低下していた解像度と情報量がアップします。また、アンプのパワーに比例して低音のアタック感が強くなってバランスが変わり更にドンシャリっぽくなります。

付属ケーブル(黒)の音が好きでアンプを持っているならアリかなとは思いますが、ZO6255のおすすめリケーブルに追加できるほどではないような…。

audbos k5(TENHZ k5)

  • ドライバ構成:DD×2, BA×2
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:100±2dB
  • 再生周波数帯域:20Hz-40000Hz
  • ケーブル端子:mmcx

*AliExpressのセール期間は8/26 16:00~

audbos k5(名前が変わってTENHZ k5)はフラット傾向でありつつも適度に高音の音量のピークが高まっていて低音のアタック感もまずまずで厚みもあるので弱ドンシャリっぽさも感じる、音場が広いイヤホンです。『[レビュー] audbos k5 改め TENHZ k5 (1) - 音場の広い優秀イヤホン』から全6回でレビューを書いています。第2回から第5回はリケーブル比較レビューなので、結論だけでよろしければレビュー第1回レビュー第6回だけどうぞ。

  • 高音寄りフラット傾向
  • 高音はしっかり
  • 中音域は凹まず
  • 低音に厚み
  • 音場はわずかに狭まる
  • 情報量が増した
  • 解像度が向上
  • 柔らかで自然な空気感

高音がはっきり聞こえるバランスになりました。低音には重みと厚みが増しましたが音量的に大きくはなっていないので、高音寄りフラットっぽい感じです。中音域はしっかり出た高音にも厚みが出た低音にも負けておらず凹みも感じません。

audbos k5は音場の広さの面で付属ケーブルとの相性が非常に良く、大抵のリケーブルで音場が狭まってしまいます。このケーブルでも狭まったと感じますが、所有しているケーブルの中ではだいぶ保っている方だと思います。

アンプを使ったほうが若干クリアにはなります。バランス接続が使えないならアンプ不使用の方が音場は広いです。

高音がしっかり出つつもaudbos k5本来の音を引き継いで音質向上できていると感じました。

イヤーピースはコンプライ Ts-500だとフラットをキープできるものの疾走感や躍動感がおとなしくなってしまいます。フラット傾向で一番良かったのは接着剤加工したコンプライ Ts-500、次点はA-Focusのウレタンイヤーピース(悪くないイヤーピースですがちょっとミシミシ言うんですよね…)です。シリコンは高音を抑えるタイプのもの数種類を試してみましたがフラットでいい感じになるものは見つけられませんでした。高音寄りで良いなら好みのシリコンで良いと思います。

おすすめできるかどうかはフラットなaudbos k5を高音に寄せても良いかどうか次第です。フラットのままにしたいならイヤーピースを選びます。提案したイヤーピースでフラットに寄せるとかなり良くaudbos k5のおすすめリケーブルに追加したいレベルなのです。しかし散々試して2択しかなかったことを考えるとなかなか悩ましいです。

TENHZ P4 Pro

  • ドライバ構成:4BA
  • インピーダンス:26Ω
  • 感度:110db ± 3 db
  • 再周波数帯域:10Hz~40,000Hz
  • ケーブル端子:mmcx
  • 4N銀メッキリケーブル付属

購入してからkinboofiの別注カラーが出たのが残念。別注カラー(青)が良かったなー。

TENHZ P4 Proは中高音域が良く出ており低音域はやや控えめですがアタック感で補えているフラット傾向なイヤホンです。付属ケーブルの相性が微妙なのでリケーブル推奨。

  • フラット傾向
  • 中高音域が良く出ている
  • 低音に厚み
  • ボーカルは近め
  • 残響音が伸びた

残響音が伸び、イヤーピースを選ぶようになりました。反響しやすいイヤーピースはダメですね。一番良かったのはSONY ハイブリッドイヤーピースで逆におすすめできないのはfinal Eタイプです。ウレタンフォーム素材はなんとなくしっくり来ません。解像度が落ちる気がします。以下SONY ハイブリッドイヤーピースで。

TENHZ P4 Proでも少し高音が出たようです。元々低音は控えめですが厚みは十分なので軽い音はしません。付属ケーブルで不満に感じていたクリアさ、メリハリ、解像度、情報量が少しずつではあるもののひと通り向上しました。

音場は狭まったと言うより音が近寄ってきました。ボーカルなどはかなり近いです。

アンプを使うとイヤーピースを厳選して抑えていた残響音がまた伸びます。使わない方が良さそうです。

総合的な相性は微妙です。残響音でイヤーピースを選びすぎるのと一部の音がかなり近いのが気になります。TENHZ P4 Proはまだ評価不足なのでとりあえずおすすめできるほどの相性でもないとだけ。

KZ ZS10

  • ドライバ構成:DD×1, BA×4
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:104dB
  • 再生周波数帯域:7Hz~40000Hz
  • ケーブル端子:2PIN(0.75mm)

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

KZ ZS10は高音域≒中音域≧低音域かつ低音のアタック感がやや強いため低音寄り弱ドンシャリ感のあるバランスで、音場が広めのイヤホンです。アンプなしでも普通に聞けますが、本領発揮させるためにはアンプが欲しいイヤホンだと思っています。なお基本的にKZ製品は長時間のエージングが必要です。

  • 高音寄り微弱ドンシャリ傾向
  • 高音はやや強め
  • 中音域は凹まず
  • 低音域は不足なし
  • 情報量が増えた
  • 解像度向上
  • 音場は比較的キープ
  • 付属ケーブルよりクリア
  • 空気感は付属ケーブルに近い

ZS10でも高音寄りになりました。フラットに寄せようとしてコンプライなどの高音が減衰するイヤーピースを使うと迫力が衰えます。個人的にはシリコンかクリスタルチップスかなと。

ZS10は音に変化があっても音場が狭まりにくいイヤホンのようで、このケーブルでも比較的キープできています。

空気感は付属ケーブルに近いままクリアになりました。付属ケーブルでアンプなしだと膜がかかったような感じが残ったのですが、KBF4779ではアンプがなくても十分なクリアさです。

ZS10の傾向としてやはりアンプは使った方が明らかに音質が向上します。しかしスマホ直挿しでもちゃんと音質向上が感じられるので、元々アンプを持っていない方なら不満はないのでは。

高音がしっかり出つつもZS10本来の音を引き継いで音質向上できていると感じました。

ZS10の高音に不足を感じるならおすすめです。低音はは厚くなるものの少しだけなため、低音強化には向いていません。ZS10の価格に対してKBF4779の方が高いですが、ZS10のリケーブル検討はまだほとんど行っていないため高くてもおすすめできるレベルかどうかは判断を保留させて下さい。

KZ ZSR

  • メーカー:KZ
  • 型番:ZSR
  • ドライバ構成:2BA+1DD
  • インピーダンス:22Ω
  • 感度:107db
  • 再生周波数帯域:10Hz-40000Hz
  • ケーブル端子:2PIN(0.75mm)

KZ ZSRは独特の響きが作り出す音場の広さと、やや重みのある低音を持つイヤホンです。付属ケーブルでは弱ドンシャリとフラットの間くらいのバランスですが、その独特の響きのため付属ケーブルでは若干楽曲を選びます。ボーカル曲をノリよく聞けるタイプですが楽器が多いと響きが邪魔して気になる印象です。

  • 弱ドンシャリとフラットの間くらい
  • 高音はしっかりめ
  • 中音域がやや引っ込んだ?
  • 低音の重みはそのまま
  • わずかに反響が抑えられた
  • わずかに音場が狭まった

音域間のバランスは付属ケーブルに近いですが、他のイヤホンと同じく高音が少し出てきます。元々やや重みのあるZSRの低音の強化は軽微です。中音域がごくごくわずかに引っ込んだ気がしますが凹んでいるというほどではなく、よく聞いてみると高音と低音がよく出ているため相対的にそう感じてしまうだけのようです。

ほんのわずかながら反響が抑えられたようで若干音場が狭まりましたが、それと引き換えに楽曲を選びにくくなりました。狭まり具合は大きくありませんしトレードオフとしては悪くない変化です。

アンプを使用すると中音域が少し出てきて、アンプなしよりもフラットに近くなります。微妙にバランスが変わることでシリコンのイヤーピースが合わなくなりウレタンフォーム素材の方が良くなります。しかし全体的に音が近寄って来ており、個人的にはアンプなしでシリコンのイヤーピースを使った方が良かったです。

ZSRとの組み合わせでも本来の音を引き継ぎつつ高音を出す傾向になりました。しかしZSRの能力の限界か、リケーブルの効果が頭打ちになっていると感じました。つまりZSRには良すぎるケーブルということです。ZSRにはもっと安いリケーブルで十分なものがあるんじゃないでしょうか。

KZ ZS6

  • メーカー:KZ
  • ドライバ構成:DD×2, BA×2
  • インピーダンス:15Ω
  • 感度:105dB
  • 再生周波数帯域:7Hz-40000Hz
  • ケーブル端子:2PIN(0.75mm)

KZ ZS6の初期ロットは刺さる高音がすごかったようですが、私が購入した2018年夏時点のロットは付属ケーブル+シリコンのイヤーピースでは高音寄り弱ドンシャリです。派手めな音色、クリアでなかなか解像度の高いイヤホンだと思います。『[レビュー] KZ ZS6 (1) - 手元の個体は弱ドンシャリ…ただし本質的には刺さる可能性あり』からレビューを書いています。

  • 高音寄り弱ドンシャリとフラットの間くらい
  • 高音が少し落ち着いた
  • 派手さが落ち着いた
  • 全体的に程良く厚みが増した
  • 少し反響が抑えられた
  • 解像度向上
  • 情報量が増した

ZS6でも高音が出てきますが全体的に音の角が取れ柔らかな自然さが出せていて、かなり聞きやすい音色になりました。反面ZS6の派手さやきらびやかさはだいぶ失われます。

コンプライ Ts-500など高音を抑えるウレタンフォーム素材のイヤーピースでややフラットに近くなります。低音域の厚みは程良く増していて軽い音が出ていると感じることはありません。

広さを出していた反響が少し抑えられ、若干音場が狭まりました。しかし極端に狭くなったわけではなく、反響が気になっていた楽曲が聞きやすくなりました。

アンプをいくつか変えてみるとむしろ直挿しの方が良いと感じられることがあったので、アンプ必須ではないと思います。

音域間のバランスが大きく変わったわけではなく聞きやすくもなりましたが他のイヤホンよりも音色の変化が大きいです。元の派手めな音色が好きならやめた方が良いでしょう。

ZS6の価格もKBF4779よりも安いですし、コスパ的にもちょっと高いですかね。ZS6は現在リケーブル比較中なので「やっぱりこれが相性良かったです!」になる可能性もなくはありませんが、個人的にはやはりZS6にはもっとコスパと相性の良いリケーブルを探して、KBF4779は他のイヤホンに使いたいかなーと。

BQEYZ KC2

  • ブランド:BQEYZ
  • ドライバ構成:2BA+2DD
  • インピーダンス:15Ω
  • 感度:105dB/mW
  • 再生周波数帯域:7-40000Hz
  • ケーブル端子:2PIN(0.78mm)
  • 付属ケーブル芯材:純度銅芯

*AliExpressのセール期間は8/26 16:00~

BQEYZ KC2は高音域=中音域≧低音域なフラット傾向に近いバランスで高音域に主張があるため高音寄りフラット傾向だと感じる、音場広めのイヤホンです。『[レビュー] BQEYZ KC2 (1) - エージング必須!箱出しがダメでも返品しないで欲しいイヤホン』から6回に分けてレビューしています。第2回から第6回はリケーブル比較レビューなので、結論だけでよろしければレビュー第1回レビュー第6回だけどうぞ。

  • わずかに高音寄りフラット
  • 低音は必要十分
  • 反響が少し抑えられた
  • 音場の狭まりはごく軽微
  • 解像度アップ

他のイヤホンでは高音がよく出るようになったのに対してBQEYZ KC2ではやや抑えられたように感じられます。高音寄りであることに変わりはなく音量的に小さくなったのとも違うので、ケーブルの傾向として高音が全体的に出つつ特定部分の出っ張りを均す傾向があるのかもしれませんね。低音には程良く厚みが増しました。

高音は抑えたいと思うほどではないので、高音が良く出た方が良いならシリコンのAET07aかウレタンのクリスタルチップス、フラットならコンプライ Ts-500が合いました。私の好みはクリスタルチップスですね。

音場はだいぶ保てています。情報量は付属ケーブルでも元々多めなので大きく向上した感じはありません。解像度は十分に向上していますが、解像度を上げることよりも自然さを優先している感じです。

アンプの使用で解像度が高まります。しかし良い感じにキープされていた音場の広さが少し狭まってしまうので、音場優先ならアンプは使わない方が良さそうです。

現在Amazonで買える中では唯一の銅線16芯のようですし相性も良いです。温かみがあってマイルドな音色が好きなら16芯の中ではKBF4779一択になりますね。

締まってクールな音色より柔らかで自然な音色の方が好き、アンプを持っていない方にもおすすめできます。KC2のおすすめリケーブルにもランクインしていますよ。

HiFiHear F30

  • ブランド:HiFiHear
  • ドライバ構成:2BA+1DD
  • インピーダンス:22Ω
  • 感度:116dB
  • 再生周波数帯域:20-20000Hz
  • ケーブル端子:mmcx
  • 付属ケーブル芯材:4芯7n銀メッキケーブル

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

耳触りが良いと評判のイヤホンですが、個体差で高音強めのものがあるようです。また、こもりもあったのでエージングは必要だと思います。ちなみにHiFiHear F30は付属ケーブル(3.5mm端子が短い)でエージングが進まないことがあるようです。

  • 弱ドンシャリ傾向
  • 低音に厚み
  • 良さも悪さもそのまま出ている
  • 情報量は増えた
  • 解像度はイヤーピース次第
  • 音場が少し狭まった
  • 頭痛がしなくなった

私のF30は高音が良く出ているため、それに加えて低音が厚くなったことから相対的に中音域がやや抑えられた印象です。また、音に伸びが出たのか柔らかさがあります。

ウレタンフォーム素材のイヤーピースはどれも合わなくなりました。高音域の解像度が明らかに落ちてしまいます。しかし頭痛覚悟でJVCスパイラルドットに変えてしばらく聞いてみたところ頭が痛くなりませんでした!頭痛の原因になっている問題が解消されているようです。高音域のどこか一部が突出していたのを落ち着かせてくれたのかもしれません。

アンプを使用することで音が締まりクリアさが向上します。それに伴い解像度も上がりました。そこそこパワーのあるアンプでないとはっきりとした音質向上を感じられないため、中型サイズ以上のポタアンは欲しいところです。

情報量は増えているし艶っぽさも出ていますので、手元にあるF30が好みの音を出しているなら穏やかかつ確実に音質を上げてくれるとは思います。

しかしF30にKBF4779はオーバースペックでもったいないと感じました。ケーブルの実力にF30のポテンシャルが追いついていません。イマイチだと感じる点も引き継がれており、付属ケーブルで感じるのと同じような不満を感じます。

頭痛が起こらなくなったのはありがたいですが、ケーブルの価格だけでF30より高い価格帯のイヤホンが買えてしまうのに音質向上も頭打ちとなるとやっぱりもったいないです。

総評

高音を出しつつ尖りを均す傾向があるようです。高音が出るのにシャリシャリせず聞きやすくもなります。銅線らしい柔らかさと低音の厚みに加えて高音が不足しないので、迫力不足になりにくいです。

高音以外の部分ではイヤホン本来の音をあまり変えずに音質を上げるケーブルだと思います。イヤホン本来の音にボワつく傾向がなければクリアさも十分で、締まりすぎないので音場を狭めにくいです。

ただし解像度に関してはものすごく高まるタイプではありません。各イヤホンともに付属ケーブルと比べれば十分過ぎるほどですが、所有しているリケーブルの中ではほどほどでした。解像度至上主義なら満足できないでしょう。

また、16芯のメリットを最大限享受するためにはやはり相応の実力のイヤホンである必要があるようです。これはKBF4779に限ったことではなくポテンシャルの高いリケーブルではありがちなので、KBF4779の品質の何かが劣っているということではありません。

audbos k5(TENHZ k5)(本記事内解説)はイヤーピースが合えば非常に良かったです。BQEYZ KC2(本記事内解説)ではおすすめリケーブルにランクインしています。他のイヤホンもポテンシャルがケーブルに負けているからもったいないだけで、かなり音質を向上させてくれます。唯一TENHZ P4 Pro(本記事内解説)との相性は微妙でした。一番期待していたので残念…。P4 Proについてはおそらくもっと音場を広げる効果が必要だったんだと思います。

良くも悪くもイヤホン本来の音色を引き継ぐ傾向があるので、イヤホンの元々の音が気に入っていて、高音をちょっとだけ強化しつつも聞きやすくしたい、くっきりめな音色のイヤホンを柔らかく自然にしたいというニーズに合うと思います。

*AliExpressのAnniversary SALE期間は3/28 16:00~4/1 15:59

※AliExpressで不良品が届いた場合は英語で問い合わせる必要があります。また、迅速に交換返品に対応してくれるとは限りません。自信のない方・保証が欲しい方は割高でもAmazonでの購入がおすすめです。