[レビュー] CCA CA16 (2) おすすめリケーブル(2,000円以下)&イヤーピース編

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本レビューのCCA CA16は初期ロットです。その後チューニングが変更され低音も高音も弱められていることを確認しています。KZ/CCAのイヤホンは随時改良されるため購入ロットによっては音色が異なります。ツイート

CCA CA16のレビュー、第2回はおすすめリケーブル&イヤーピース編です。価格が2,000円以下のケーブルに絞って提案していきます。イヤーピースの価格は含みませんのでご了承ください。リケーブル編は今回を含め全4回(2,000円以下、2,000円台、3,000円以上、まとめ)の予定です。

CCA CA16と2,000円以下のおすすめケーブルおよびイヤーピースの画像
今回は2,000円以下のケーブルからおすすめしていきます

付属イヤーピースは私の耳との相性が悪く装着にかなり手こずるため変更前提です。先に『まとめ』からリケーブルのおおまかな傾向を参照、リケーブル名のリンクから記事内の解説を参照していただくと必要な情報だけチェックできます。

なお人間の耳の形状は千差万別です。私が良いと思ったイヤーピースが必ず皆さんの耳の形状に合うとは限りません。また、微妙な装着の違いで変化が出ることもあります。ご了承ください。

  • 私は浅い装着が苦手なため特に記載がなければ極力深く入れるようにして装着しています。
  • 商品価格のリンクは円表記がAmazon、$表記がAliExpressです。記事公開直前の通常価格です。

第1回のレビューは以下からご覧ください。

銅線

Yinyoo YYX4823(8芯高純度銅)

Yinyoo YYX4823(簡易レビュー/1,780円/$9.71-12.11)はあまり味付けがなく、高音も低音もそこそこ普通に出るケーブルです。KZ、CCAイヤホンに付属の撚り線OFCケーブルに比較的近いバランスで鳴らしてくれます。ただしイヤホンに実力がある場合はKZ、CCA付属撚り線OFCケーブルよりもほんのちょっとだけ重低音が出て沈み込みが深くなります。

Yinyoo YYX4823(2pin 2.5mm)の画像 CCA CA16とYinyoo YYX4823の組み合わせの画像

YYX4823の初期ロットのqdcタイプは+-の向きがKZ Cタイプと逆でした。最新ロットでKZ Cタイプと同じ向きに変更になっているかどうかは不明なため+-の向きを気にする場合は2pinを購入するのが確実です。

CA16との組み合わせではほとんど個性を変えることなく無難に明瞭さと分離を向上させます。基本的には付属ケーブルの音が気に入っていて、しかしなんとなくぼやっと気味な気がする、明瞭さと分離だけを向上してくれればそれで良いという人におすすめです。

  • 丸七 長楽 → 重低音が出る、中低域が減る、高音が出る、明瞭
  • Symbio Eartips → 重低音はキープ、高音の主張やや強め
  • SednaEarfit Light Short → 力強さほどほど、中高~高音を強化、明瞭
  • SednaEarift Light → Shortより力強さ抑え気味、中高~高音はShortよりも強化、明瞭
  • SednaEarfit → タイトでどっしりした低音、高音の刺激もやや強化
  • SednaEarfit Short → タイトすぎない程度に締まり良し、明瞭、ドンシャリ感アップ、わずかにボーカルが遠のく
  • final Eタイプ(ブラック)→ 閉塞感を感じさせないバランスでドンシャリ感アップ、わずかにボーカルが遠のく
  • KZ標準溝入り → タイトさはほどほど、高音が出る
  • CA16付属イヤーピース → 初期装備の音が気に入っているならそのままでも良し

NICEHCK CT3(8芯高純度銅)

NICEHCK CT3(簡易レビュー/1,699円/$9.76-11.82)はあまり味付けがなく、高音も低音もそこそこ普通に出るケーブルです。KZ、CCA付属撚り線OFCケーブルに比較的近いバランスで鳴らしてくれますが沈み込みはそこそこ、イヤホンによっては若干ドライ感が出ることがあります。

NICEHCK CT3(2pin 2.5mm)の画像 CCA CA16とNICEHCK CT3の組み合わせの画像

高音の伸びが少しだけ良くなります。重低音は付属ケーブルと比較するとわずかに衰えているように感じます。全体的に少ししっとりさが減りますがCA16は濃い音色なためドライになったと感じるほどではありません。大きな変化は不要、沈み込みを重視しない、安さ優先、濃い音色を少し薄めたい人におすすめです。

  • SednaEarfit Short → 明瞭、低音が適度に締まりややタイト、高音が出る
  • final Eタイプ(ブラック)→ 明瞭、低音が適度に締まる、高音が出る、適度な広がり感

銀メッキ線

KZ銀メッキアップグレードケーブル

KZおよびCCAの2020年夏発売の製品では付属ケーブルとして採用されている4芯銀メッキケーブルです。元々KZイヤホンのアップグレードケーブルとして販売されており、現在でも別売りで購入することができます。

KZ銀メッキアップグレードケーブルの画像 CCA CA16とKZ銀メッキアップグレードケーブルの組み合わせの画像

紹介する中でのおすすめ度は一番低いですが、KZ、CCAの最近のイヤホンを持っている人はこのケーブルも持っているかもしれませんので一度試してみることをおすすめします。手持ちのイヤーピースとの組み合わせも試してみれば意外と満足できるかもしれません。CA16の付属ケーブルよりも高音が出てややすっきりします。

FDBRO 04010313(8芯銀メッキOFC)

FDBRO 04010313(1,838円/$7.99-9.88)は高音の伸びはまあまあ、低音は強化しません。低価格銀メッキ線らしい音だと思います。

FDBRO 04010313 8芯銀メッキOFCケーブルの画像 CCA CA16とFDBRO 04010313 8芯銀メッキOFCケーブルの組み合わせの画像

qdcタイプの+-はKZタイプCと同じ向きです。ただし不良品等が心配であれば2pinを購入してください。

力強いアタック感はそのままに低音の量が減ってタイト、しかし銀メッキの伸びも適度に感じられます。

Yinyoo YYX4822(8芯銀メッキ)

YYX4822(簡易レビュー/1,989円/$10.28-12.32)は低音はややどっしり、高音は刺激的になりにくいケーブルです。高音の刺激が強いイヤホンに一度は試すケーブルのうちの1本です。

YYX4822の初期ロットのqdcタイプは+-の向きがKZ Cタイプと逆でした。最新ロットでKZ Cタイプと同じ向きに変更になっているかどうかは不明なため+-の向きを気にする場合は2pinを購入してください。

Yinyoo YYX4822の画像 CCA CA16とYinyoo YYX4822の組み合わせの画像

初期装備で高音の主張は十分であると感じているならYYX4822は強まりにくいのでちょうど良いと思います。高音の伸びがやや向上、低音どっしりめが活きて銅線よりはやや厚みが減った分を補えています。ただし明瞭さはそこそこです。

イヤーピースによっては若干ボーカルがドライになることがあるためおすすめイヤーピースはボーカルがドライにならないものを選んでいます。

  • SednaEarfit Light Short → どっしり、ベースラインやや強め
  • A-Focusハイブリッド → ボーカルがドライにならずに高音も十分出る
  • 100均のセリアDEEP SOUND → ボーカルがドライにならず高音が出すぎない

イヤーピース情報

JVC スパイラルドット

JVC スパイラルドット(公式/Amazon 3ペア1,946円)は軸の内側にドット状のくぼみがあり開口部が広いイヤーピースです。ドットによってイヤーピース内の反射音を拡散させクリアなサウンドを実現しています。Sは約10mm、MSは11mm、Mは12mm、MLは13mm、Lは14mmです。

AZLA SednaEarfit

AZLA SednaEarfit(公式/Amazon 2ペア909円~)は開口部が広く軸が固めなドーム型のシリコン製イヤーピースです。背は低いですが軸が少し長くなっているので音の出口から距離を取ることができます。軸の厚みは1.8mm、軸の内径は5.4mm、傘の幅はSSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light(公式/Amazon 2ペア927円~)は 傘も軸も既存版より弾性のある柔らかいシリコンで、高音が良く出ます。音の広がりは既存版の方がややタイト。高さがあるのでノズルからの距離を稼ぎたい時にも良いです。軸の長さは10mm、軸の厚みは2.2mm、軸の内径は5.4mm、傘の幅はSSが10.4mm、Sが11.2mm、MSが11.9mm、Mが12.6mm、MLが13.3mm、Lが14mmです。

AZLA SednaEarfit Short

AZLA SednaEarfit Short(公式/Amazon 2ペア977円~)はSednaEarfitより軸は細く短くやや固めで傘がわずかに柔らかいイヤーピースです。SednaEarfitほどは鋭い高音が出ません。軸の長さは8.8mm、軸の厚みは2.2mm、軸の内径は4.5mm、傘の幅はSSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

AZLA SednaEarfit Light Short

AZLA SednaEarfit Light Short(公式/Amazon 2ペア1,145円)はSednaEarfit Lightより軸が短く、軸も傘もやや柔らかめなイヤーピースです。軸の長さは8.8mm、軸の厚みは2.2mm、軸の内径は4.5mm、傘の幅はSSは10.4mm、Sは11.2mm、MSは11.9mm、Mは12.6mm、MLは13.3mm、Lは14mmです。

final Eタイプ

final Eタイプ(eイヤホン 990円)には色違いが数種類ありますが傘と軸のシリコンの固さが一部異なるので音も多少異なります。SSは約10mm、Sは約11mm、Mは約11.7mm、Lは約12.7mm、LLは約13.3mmです。

SpinFit CP100

Spinfit CP100(Amazon 2ペア1,080円)は薄手シリコンの半球型イヤーピースです。軸の内径は4mm、傘の幅はSSは10mm、Sは11mm、Mは12.25mm、Lは13.3mmです。

MandarinEs Symbio Eartips Type W

MandarinEs Symbio Eartips Type W(Amazon/楽天市場/eイヤホン/2ペア1,559円~)はウレタンをシリコンで挟んだイヤーピースです。力強い低音と抜けの良さが特徴。表面のシリコンのおかげで高音も本体がウレタンのわりには出ています。中のウレタンを他のイヤーピースにはめて使う裏技も。軸の内径は4.5mm、傘の幅Sは11mm、Mは12mm、Lは13.5mmです。Amazonで高騰することがあるので高値になっている場合は他店で探してみてください。細いステム用のアダプターが付属した軸径2~2.5mm対応のType-Wa(Amazon)と軸径3~4mm対応のType-Wn(Amazon)も発売されています。

丸七 長楽

[追記] 『丸七 長楽』はメーカー廃業につき製造終了しました。

丸七 長楽(Amazon 12ペア880円)は安価ですが重低音を上手く拾いつつ低域がぼやけず、高音もきれいに出してくれるイヤーピースです。軸の口径がやや太めで抜けやすいイヤホンが多いのが残念。傘の幅はSが11mm、Mが12mm、Lが14mmです。

A-Focus ハイブリッドイヤーピース

A-Focus ハイブリッドイヤーピース(Amazon 3サイズ各6ペア688円)はボーカルがドライになりにくいイヤーピースです。軸の内径は3.8mm、傘の幅はSが11mm、Mが12mm、Lが13mmです。

まとめ

CCA C16には今回提案した2,000円以下のケーブルではまだ力不足感はあるもののリケーブルで明瞭さは明らかに向上します。予算が限られるならこの辺で妥協する必要もあるかもしれません。

付属ケーブルのバランスを極力変えずに低予算で明瞭さと分離を向上するなら音質傾向が付属ケーブルに似ている8芯高純度銅線のYinyoo YYX4823+好みの音質傾向のイヤーピースへの変更をおすすめします。更に予算不足ならYYX4823の項で紹介した中から選んでイヤーピースだけでも変えるとよりはっきりとした音になるはずです。

おすすめ度は低めですが銀メッキ線の音が好みで低予算で高音を強め明瞭さを向上させたいなら今季のKZおよびCCAイヤホンにも付属するKZ銀メッキアップグレードケーブルも試してみると良いかもしれません。ただしこちらはCA16の付属ケーブルよりも低音がわずかに弱いためイヤーピースを変えないと低音が物足りなくなる可能性はあります。

付属ケーブルのバランスは好みだけれど少し濃さを薄めたいなら音質傾向が付属ケーブルに似つつも少しドライに寄りやすい8芯高純度銅のNICEHCK CT3、低音を減らしてすっきりさせたいなら8芯銀メッキOFCのFDBRO 04010313が良さそうです。

力強さを活かしつつ沈み込みを深くしたいならどっしりめの8芯銀メッキYinyoo YYX4822も悪くはありませんが、この点は次回記事で紹介する2,000円台のケーブルの方が良いものが多いため予算があるならそちらをおすすめします。

個人的には付属ケーブルの音が気に入っていてケーブル予算2,000円以下ならYinyoo YYX4823が無難じゃないかと思います。ただしCA16との組み合わせに限っては2,000円以上のケーブルとは音質に価格以上の差があると感じます。上位価格帯のおすすめケーブルがAliExpressでは$10台ということもありますので、ぜひ最終回までご覧になって上位価格帯のケーブルも選択肢に入れてみてくださいね。

CCA CA16のレビュー、次回第3回はおすすめリケーブル(2,000円台)&イヤーピース編です。

2020/09/26追記 おすすめリケーブル&イヤーピース編の記事をすべて公開し終わりました。まとめからご覧いただくと必要な部分だけピックアップして読むことができます。